■国道23号線から国道213号線を通ってマハーサーラカームからカーラシンへ向かいます。この2都市間は40kmと近く、マハーサーラカームから15kmで県境の町、カンタラウィチャイがあります。5世紀から10世紀頃に栄えたモン族の環濠遺跡が残っています。
タイの道路は人は優先じゃないけれど、牛は優先です。
イサーンの痩せた土地で採れるの「マン・ケオ」、イサーンではラーオ語の「マン・パオ」と呼ぶ、蕪の仲間でしょうか、少し甘味がある根菜で、このまま齧ります。
■国道213号線が木々の茂る緩やかな上り坂の頂点になった所に「プラ・プタループ・ユーン・モンコーン」と呼ばれる4mの赤色砂岩で造られた仏像が、菩提樹の幹に抱き込まれて立っています。5世紀から10世紀のドヴァーラヴァティー様式の仏像です。地元の伝承では、日照り続きに、近くの「ワット・スワンナワット」に安置されている「プラ・プッタ・ミーン・ムアン」を男性が、女性が「プラ・プタループ・ユーン・モンコーン」を雨乞いの願いを込めてつくり、完成のお祝いをするや雨が降り出し、この地を繁栄させたそうです。
1917年に壊れた腕と頭部が修復されています。
聖域を示す結界石です。
仏陀の前でイサーンの踊りが奉納されます。
濠と土塁で囲まれた古代都市で、丸印にドヴァーラヴァティーの遺跡が残っています。
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■「プラ・プタループ・ユーン・モンコーン」から数キロ進むとカンタラウィチャイの市街に入ります。「プラ・プッタ・ミーン・ムアン」は左手にあります。「ワット・スワンナワット」の門をくぐった右手に安置されています。
結界石が置かれていますが、ケースの上から掛けられた水で内側が結露して良く見えません。
この布薩堂もシムと呼ばれ、煉瓦造りです。
破風のレリーフは仏陀倚像です。
狛犬のように見えますが、獅子です。
布薩堂の内側です。
礼拝堂に安置された仏陀です。