東楼門までやって来ました。和文解説板に書かれていたように、寺院の正門になります。
祠堂には装飾として偽扉が付けられていますが、この偽扉は回廊に設けられています。
ここにも大きく成長したスポアン(榕樹)が屋蓋から根を垂らしています。
回廊の小部屋に打ち捨てられ壊れた仏陀像が集められています。
線彫りだけで終わったバラモン像です。
東回廊門の横に設けられた門の壁に彫られた彫刻です。上段の台座の上は仏陀像が彫られていたのでしょうか、削り取られて空白になっています。
門柱前にあった石材です。並んだ石がずれないようにホゾが入っています。神像が安置された台座だったのでしょうか。
東楼門です。
鬱蒼と茂る巨木に太陽光を遮られた遺構は、苔に覆われて伽藍に施された彫刻の風化が促進されています。また、あちこちで寺院を崩壊しながら成長する榕樹には、改めて熱帯樹木の脅威を認識させられました。
やっと寺院の東門までやって来ました。
女神がずいぶん傾斜しています。
壁に羽の一部が残っています。ガルーダの一部で、身体部分の彫刻は持ち去られ、別の石を積み重ねただけです。
東門へ出てきました。正規の入り口になります。西門と同じ観世音菩薩四面尊顔の塔門だったはずですが、頂部は崩れ去っています。