の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

ワット・プーミンのプーン・バン博物館

2013年10月26日 | ナーン
■ワット・プーミンの敷地内に「プーン・パン博物館」(郷土博物館という意味か?)があって、ナーン市街から西方17kmにあるボー・スアック窯で13世紀から15世紀の第一期、16世紀から17世紀の第二期に焼かれた陶器を中心に近隣で出土した陶磁器が展示してあります。また、お土産を売る店も併設されています。
ボー・スアックの陶器は四方を山に囲まれたナーン国内で、その大半が消費されたためタイ国内でもナーン以外ではみかけることが非常に稀な焼き物です。匣を用いたり、錫白釉を使うなど同時代の他の窯とは異なった技法も有しています。

博物館の外観です。



分別はされていないのですが、珍しい陶器がまとまって展示されています。





肩部分に六角形の鳥模様を貼り付け、褐釉掛けした壺はボー・スアックの特徴です。





右奥三点の自然釉がかかっている筒状の焼き物は匣です。第二期に使われました。奥側に空気抜きの小穴が穿ってあります。



口縁と口縁、底と底を重ね積みをしたた焼成は北方窯の一般的な技法です。ただ、ボースアックは背面にもしっかりと施釉されています。









たてがみはライオンでしょうか・・・。

非常に少ないですが鉄絵もあります。

全面に花模様が押された「二重口壺」です。

窯道具です。右上はスコータイ窯と同じ爪付き置台です。

プレーのワット・ルアンでも見かけた窯不詳の瓶です。まとまって蒐集されています。ナーンと関係が深かったラーンサーンからもたらされたものでしょう。緑釉には銅を用いているようです。ビルマにも銅を呈色材とした緑釉があり、また、ラオスではビルマと酷似した煙管が焼かれていることを考えると、ビルマ支配時代に技術が導入されたとも推定されます。





ラオスでよく見る瓶です。カッタクマンが旅に出るとき担いでいたのはこの瓶でしょうか・・・。

サンカロークの水差しです。少し変わった作風です。

ビルマの小壺もあります。

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博物館の売店で買った小壺です。500バーツで売っていました。

ピサヌロークのナーン川川上がりの小壺です。表面の釉は流れの中で研磨されてしまいました。僅かに白化粧が残ります。

ボー・スアックの川淵にありました。

同じく溝を掘ったところに露出していました。

焼成途中で窯が潰れたのでしょうか、温度が上がりきらずに素焼き状態です。パヤオとよく似た双魚文です。

ボースアックの壺です。

貝の印花文です。

ボースアックだと思われる壺です。

象、馬等が印花されています。






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