■ソンクラーンです。今年のソンクラーンはイサーン中央部を周ることにしました。この時期のタイ国内ではイサーンが一番暑くて、タイ人ですら遊びに行くのを嫌がります。日中の気温は摂氏40度はかるく超え、明け方の一番気温が下がった時間帯でも30度を超えています。
今年のソンクラーンの初日の4月13日は日曜日と重なり、企業などは12日から一斉に長期休暇に入ります。
最近はエコカー購入優遇措置の効果で、車両の保有台数が急激に増加し、通常の連休でも地方へ通じる道路は渋滞が激しくなっています。ソンクラーン休暇では渋滞の程度が予測できません。
イサーンへ行くのは国道1号線から国道2号線でコラートを抜けるのが一般的で一番通行量が多い道路です。サラブリーを抜けるとコラートの手前まで、多少の起伏があるものの、およそ80kmが上り坂になり大渋滞になります。
次に、バンコクから東へ向かい国道304号線でカビンブリーからコラートへ抜ける道路です。このルートはカオヤイ山系の峠を二つ越えなくてはなりません。コラート側の山道は4車線化されていますが、カビンブリー側は対向2車線です。この坂道は車が動きません。
そこで、国道304号線からアランヤプラテート、タープラヤーからダンレックの山道を登ってブリラムへ出るコースを走ることにします。かってはこの道路で交通事故以外の渋滞には遭遇したことがありません。
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【第一日目・朱線】
しかし、今年は大渋滞、トラックが後方にいるためサイドミラーでは非常に見にくいですが、延々と車列が続きます。
渋滞の原因は、通行車両も多いですが、最大の原因は運転手が交通規則を守らない、運転マナーを知らないにつきます。
写真はイサーンへ入る登坂道です。対向2車線道路で、一方通行ではありません。それなのに右車線へはみ出します。当然、対向車が来ますが、渋滞で車が動かず、車間距離も詰まっています。対向車を避けるため無理やり渋滞車列に戻ろうとしますが、数台の車が割り込める余裕などありません。
渋滞道路でそんなバカが次から次へと現れるため、道路は完全に停まってしまいます。
坂道の途中から交通整理の警官が立っていて、対向車線へ出るバカがなくなり、それまでの渋滞が嘘のように解消されました。坂の下から警官が立っていれば、本来は交通規則を守っていれば・・・というのですが、規則を守れない輩が多すぎるので、警官が立っていれば渋滞はなかった道路です。
タイの道路は渋滞がひどいと言われていますが、道路設計や信号システムが増加した自動車に対応しきれなくなってはいるものの、それ以上に交通規則違反、運転マナーを知らない運転手が自ら渋滞を慢性的に作り出しています。
■結局、556.4km走行してマハー・サーラカームに到着、午後6時20分「タクシラ・ホテル」にチェックインしました。一泊1,100バーツで2泊します。
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ホテルの部屋にあった「コーン・ケン」「マハー・サーラカーム」「ローイ・エット」「カーラシン」の観光地図です。まさに今回の目的地を網羅しています。
今回の旅の目的は、コーン・ケン国立博物館で見た「結界石」の出土地、「カンタラウィチャイ」「ムアン・ファ・デート・ソーン・ヤーン」や数カ所にあるドヴァーラヴァティーの磨崖仏に参拝することでしたが、日数もあり、まずこの観光地図に従い「マハー・サーラカーム」周辺から行動します。
■まず訪れたのが、国道23号線を東にしばらく走るとすぐに出会うクメール遺跡「クウ・バン・クワオ」です。
ジャヤヴァルマン7世(在位:1181年から1220年頃)が建立した102カ所の施療院の一つです。
この場所からはラーン・チャン時代の銀板の仏陀像が納められた、いくつかの壺が発掘されています。
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祠塔の入り口の石柱に、クメール文字でサンスクリット語の「来たりりて、アスラムの神に敬意を払え」(アスラムとはヒンドゥーの聖域で、この祠塔を指しています。)と2行に彫られています。このクメール文字を根拠に11世紀から12世紀の建立と推定されています。
経蔵と説明されています。現在は寝仏が安置されています。
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祠塔内部です。
クメール遺跡に隣接する現代の寺院で「クウ・マハタート」と表示されています。
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クウ・マハタートの内部です。
イーサンの蛋白源、赤アリの卵を捕りに出かける親子です。赤アリは木の上で、葉を丸めて巣を作ります。担いでいる竹竿で巣を籠に取り込みます。
この赤アリに噛まれると、大きく腫れ上がり、一週間は痛みや腫れが無くなりません。
遺跡の前で打ち上げロケットを売っていました。
明日、遺跡のお祭りがあるようです。
国道23号線を東へ走り「ローイ・エット」に入りました。国道2387号線を南下していると、たばこの葉がどの家先にも干されています。
観光地図にある「マハ・チェディ・サイ」へ行く予定でしたが、結局たどり着けずに国道1045号線に出てしまいました。
雨がなく、赤土の荒れた田地が続きます。
■国道1045線沿いにいきなり遺跡が表れました。「クウ・バン・デーン」です。13世紀建立の三基のラテライトの祠塔が東向きに同一基壇の上に建つ仏教寺院です。
ソンクラーンで参拝する人がちらほらと見られます。
中央祠塔の内部です。新しいクメール様式の仏陀像がヒンドゥーのヨニの上に安置されています。
赤色砂岩のまぐさ石です。中央にはナーガに守られ瞑想する仏陀、右には観音菩薩、左には女神般若が彫刻されています。
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右側の祠塔内部です。
入口には仏陀立像のまぐさ石が上がっています。
鑿跡が残る未完成品のようです。
祠塔の背面です。
遺跡の周りに置かれていた、砂岩製の怪獣彫刻です。
今年のソンクラーンの初日の4月13日は日曜日と重なり、企業などは12日から一斉に長期休暇に入ります。
最近はエコカー購入優遇措置の効果で、車両の保有台数が急激に増加し、通常の連休でも地方へ通じる道路は渋滞が激しくなっています。ソンクラーン休暇では渋滞の程度が予測できません。
イサーンへ行くのは国道1号線から国道2号線でコラートを抜けるのが一般的で一番通行量が多い道路です。サラブリーを抜けるとコラートの手前まで、多少の起伏があるものの、およそ80kmが上り坂になり大渋滞になります。
次に、バンコクから東へ向かい国道304号線でカビンブリーからコラートへ抜ける道路です。このルートはカオヤイ山系の峠を二つ越えなくてはなりません。コラート側の山道は4車線化されていますが、カビンブリー側は対向2車線です。この坂道は車が動きません。
そこで、国道304号線からアランヤプラテート、タープラヤーからダンレックの山道を登ってブリラムへ出るコースを走ることにします。かってはこの道路で交通事故以外の渋滞には遭遇したことがありません。
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【第一日目・朱線】
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写真はイサーンへ入る登坂道です。対向2車線道路で、一方通行ではありません。それなのに右車線へはみ出します。当然、対向車が来ますが、渋滞で車が動かず、車間距離も詰まっています。対向車を避けるため無理やり渋滞車列に戻ろうとしますが、数台の車が割り込める余裕などありません。
渋滞道路でそんなバカが次から次へと現れるため、道路は完全に停まってしまいます。
坂道の途中から交通整理の警官が立っていて、対向車線へ出るバカがなくなり、それまでの渋滞が嘘のように解消されました。坂の下から警官が立っていれば、本来は交通規則を守っていれば・・・というのですが、規則を守れない輩が多すぎるので、警官が立っていれば渋滞はなかった道路です。
タイの道路は渋滞がひどいと言われていますが、道路設計や信号システムが増加した自動車に対応しきれなくなってはいるものの、それ以上に交通規則違反、運転マナーを知らない運転手が自ら渋滞を慢性的に作り出しています。
■結局、556.4km走行してマハー・サーラカームに到着、午後6時20分「タクシラ・ホテル」にチェックインしました。一泊1,100バーツで2泊します。
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■まず訪れたのが、国道23号線を東にしばらく走るとすぐに出会うクメール遺跡「クウ・バン・クワオ」です。
ジャヤヴァルマン7世(在位:1181年から1220年頃)が建立した102カ所の施療院の一つです。
この場所からはラーン・チャン時代の銀板の仏陀像が納められた、いくつかの壺が発掘されています。
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この赤アリに噛まれると、大きく腫れ上がり、一週間は痛みや腫れが無くなりません。
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観光地図にある「マハ・チェディ・サイ」へ行く予定でしたが、結局たどり着けずに国道1045号線に出てしまいました。
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■国道1045線沿いにいきなり遺跡が表れました。「クウ・バン・デーン」です。13世紀建立の三基のラテライトの祠塔が東向きに同一基壇の上に建つ仏教寺院です。
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鑿跡が残る未完成品のようです。
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