昨日深夜のTV放送。以下は、パリオペに詳しくない者の、軽い放送内容メモ程度です。このバレエ団に詳しい方向きの内容ではないので、ご注意を。
※<>内は、TV番組内の解説文。
2008年9月パリオペラ座バレエ公演の録画。没後10年の振付家、ジェローム・ロビンズへのオマージュ 4本の小品集。
①~③はロビンズ振付。指揮:コーエン・ケッセルス 管弦楽:パリ・オペラ座(いい感じ)
改めて、ロビンス振付の良さを楽しめるコンサートだった。さりげないようでいて、凡庸に非ず。こういうのを創るのが、なかなか難しいのでしょうけど。
①イン・G・メジャー 音楽:ラヴェル
マリ・アニエス・ジロ フロリアン・マニュネ &バレエ団
<3楽章からなる、ラヴェルの「ピアノ協奏曲」に振付た、3部構成のバレエ。海辺を思わせる背景の前で、軽快なダンスが展開する。>
コミカル、とか、ゆったり、とか3つの音楽のニュアンスを、振付もダンサーも良く掴んでいて感心。
背景の美術が、青い壁に、太陽と雲と海。一見子供の絵のようにシンプルだが、よく見ると、プロっぽいセンス。衣装も現代的で美術、ダンスとの統一感がいい感じ。
(装置、衣装がシンプルで、最初は簡素に見えたけど、見てるとセンスがいい。ジロとか、パリ・オペラ座やボリショイ、マリインスキーのダンサーは、単純に言うとプロポーションが良くて、脚が当然のように長くて見とれる。踊りの基礎がしっかりしてて、見やすい。あたりまえだけど。)
② イン・ザ・ナイト 音楽:フレデリック・フランソア・ショパン
アニエス・ルテステュ/ステファン・ビョルン
クレール・マリ・オスタ/バンジャマン・ペッシュ
デルフィーヌ・ムッサン/ニコラ・ル・リッシュ
一転して、夜の雰囲気?背景黒に星らしき小さなライト点在。
<ショパンのノクターンに振付たバレエ。3組の男女のカップルが、さまざまな男女の恋愛感情を表現している。>
最初の2組はさらっとしていて、感情表現より、女性のドレスや着こなしや舞踊に見とれた。
最後のベテラン二人、ムッサンとル・リッシュは、対照的に濃厚な演技。
どういう男女か説明がないので、勝手にこっちの想像でこの男女の状況を仮想して観れる。
このまま、椿姫に行っちゃってもよさげ、とか。
※そう言えば、以前日本のガラ公演で、ロシアンダンサーのカップル4組が、それぞれの愛の種種相を表す内容のバレエを踊ってた。もしや、この作品に触発されたのか?関係ないかしら?
そちらは、4組の男女の関係を、四季になぞらえてたけど。春は初々しいカップル、夏は熱愛、秋、冬は別れそうな、とか?冬を踊ったペアは御苦労さんでした。(笑)スター級では、チェルノブロフキナ夫妻(秋か冬だったかも?)と、グラチョーワと元夫のケルンさん(ラブラブの役)が踊ってた。グループ公演の小品の中では珍しい作風だったかも。
今回の振付は、3組各々だけでなく、最後に全員の絡みが入ってるのが新味。
ムッサン、ル・リッシュ組の濃密な男女の機微の表現は、ちゃんとみるとかなり楽しめる。短い中に男性も女性も、様々なニュアンスを込めて時に繊細。
まあ、素晴らしいです。ムッサン、昔は美人だ~と思った。今もいい女だけど。
でも、もっと若いダンサーも、TV的ビジュアル的にいいのかも。観客によってはベテラン以外を若手を見たい人もいると思うし、こういう年代層広めの組み合わせっていい感じ。中堅と若手とベテランを一緒の舞台に立たせるのは、それぞれに刺激になって、とてもいいはずでは。
③コンサート 音楽:ショパン
コミカル。お笑い系。現代的な衣装。割と長い。女性のおどけた表情がキュート。
私自身は、コミカルな小品バレエは、お金払って見るのは抵抗ある方なのですが・・。
<演奏会に訪れた人々の妄想をショパンの音楽に散りばめて描く、コミカルなバレエ。ロビンスの初期の代表作の一つ。>
ベッセラ・ベロフスカ
ドロテ・ジルベール
アレッシオ・カルボネ
エマニュエル・ティボー
④トライアド 音楽:ニコ・ミューリー 振付:バンジャマン・ミルピエ
<16歳の頃からロビンスに師事したミルピエが、ロビンスをオマージュしたバレエ。男女4人の関係性や、感情を表現している。>
マリ・アニエス・ジロ
レティシア・プジョル
オドリック・ベサール
マルク・モロー
劇場の内装の映像も豪華。内容的には、画像もきれいだし、良かったと思ってます。と言っても、私はパリ・オペラ座ファンでなく、詳しくない一般視聴者の感想ということで。
このバレエ団は、このTV番組で出ると総合力で充実して見えます。(じっさいに、ロシアもフランスも、現地に行って、事情知らずに観ると、いまいちな公演に当たった観光客の話は聞いたことがあるので、TV放送のは、良い内容をチョイスしているのかしら?と。
ただ、こういう作品は、私はTVで見ちゃう派。公演行くのは、グランドバレエか、もっと斬新系コンテだったりするのだけれど。今回のようなのは、2回観ると、もう一回観るかは分らない。
日本は古典好きと言われるけど、チケット代がお高いので、こってりしたのを好む、とか?
一方、前週放送された、ザハロワ主演のボリショイバレエ「眠り」全幕も、ああいうのも、機会があったらまた、放送してほしいですね。特にザハロワは、しばらく日本に来なさそう?なので。(って、番組あてにメールする根性がない。)私は彼女のファンではないけど。
※<>内は、TV番組内の解説文。
2008年9月パリオペラ座バレエ公演の録画。没後10年の振付家、ジェローム・ロビンズへのオマージュ 4本の小品集。
①~③はロビンズ振付。指揮:コーエン・ケッセルス 管弦楽:パリ・オペラ座(いい感じ)
改めて、ロビンス振付の良さを楽しめるコンサートだった。さりげないようでいて、凡庸に非ず。こういうのを創るのが、なかなか難しいのでしょうけど。
①イン・G・メジャー 音楽:ラヴェル
マリ・アニエス・ジロ フロリアン・マニュネ &バレエ団
<3楽章からなる、ラヴェルの「ピアノ協奏曲」に振付た、3部構成のバレエ。海辺を思わせる背景の前で、軽快なダンスが展開する。>
コミカル、とか、ゆったり、とか3つの音楽のニュアンスを、振付もダンサーも良く掴んでいて感心。
背景の美術が、青い壁に、太陽と雲と海。一見子供の絵のようにシンプルだが、よく見ると、プロっぽいセンス。衣装も現代的で美術、ダンスとの統一感がいい感じ。
(装置、衣装がシンプルで、最初は簡素に見えたけど、見てるとセンスがいい。ジロとか、パリ・オペラ座やボリショイ、マリインスキーのダンサーは、単純に言うとプロポーションが良くて、脚が当然のように長くて見とれる。踊りの基礎がしっかりしてて、見やすい。あたりまえだけど。)
② イン・ザ・ナイト 音楽:フレデリック・フランソア・ショパン
アニエス・ルテステュ/ステファン・ビョルン
クレール・マリ・オスタ/バンジャマン・ペッシュ
デルフィーヌ・ムッサン/ニコラ・ル・リッシュ
一転して、夜の雰囲気?背景黒に星らしき小さなライト点在。
<ショパンのノクターンに振付たバレエ。3組の男女のカップルが、さまざまな男女の恋愛感情を表現している。>
最初の2組はさらっとしていて、感情表現より、女性のドレスや着こなしや舞踊に見とれた。
最後のベテラン二人、ムッサンとル・リッシュは、対照的に濃厚な演技。
どういう男女か説明がないので、勝手にこっちの想像でこの男女の状況を仮想して観れる。
このまま、椿姫に行っちゃってもよさげ、とか。
※そう言えば、以前日本のガラ公演で、ロシアンダンサーのカップル4組が、それぞれの愛の種種相を表す内容のバレエを踊ってた。もしや、この作品に触発されたのか?関係ないかしら?
そちらは、4組の男女の関係を、四季になぞらえてたけど。春は初々しいカップル、夏は熱愛、秋、冬は別れそうな、とか?冬を踊ったペアは御苦労さんでした。(笑)スター級では、チェルノブロフキナ夫妻(秋か冬だったかも?)と、グラチョーワと元夫のケルンさん(ラブラブの役)が踊ってた。グループ公演の小品の中では珍しい作風だったかも。
今回の振付は、3組各々だけでなく、最後に全員の絡みが入ってるのが新味。
ムッサン、ル・リッシュ組の濃密な男女の機微の表現は、ちゃんとみるとかなり楽しめる。短い中に男性も女性も、様々なニュアンスを込めて時に繊細。
まあ、素晴らしいです。ムッサン、昔は美人だ~と思った。今もいい女だけど。
でも、もっと若いダンサーも、TV的ビジュアル的にいいのかも。観客によってはベテラン以外を若手を見たい人もいると思うし、こういう年代層広めの組み合わせっていい感じ。中堅と若手とベテランを一緒の舞台に立たせるのは、それぞれに刺激になって、とてもいいはずでは。
③コンサート 音楽:ショパン
コミカル。お笑い系。現代的な衣装。割と長い。女性のおどけた表情がキュート。
私自身は、コミカルな小品バレエは、お金払って見るのは抵抗ある方なのですが・・。
<演奏会に訪れた人々の妄想をショパンの音楽に散りばめて描く、コミカルなバレエ。ロビンスの初期の代表作の一つ。>
ベッセラ・ベロフスカ
ドロテ・ジルベール
アレッシオ・カルボネ
エマニュエル・ティボー
④トライアド 音楽:ニコ・ミューリー 振付:バンジャマン・ミルピエ
<16歳の頃からロビンスに師事したミルピエが、ロビンスをオマージュしたバレエ。男女4人の関係性や、感情を表現している。>
マリ・アニエス・ジロ
レティシア・プジョル
オドリック・ベサール
マルク・モロー
劇場の内装の映像も豪華。内容的には、画像もきれいだし、良かったと思ってます。と言っても、私はパリ・オペラ座ファンでなく、詳しくない一般視聴者の感想ということで。
このバレエ団は、このTV番組で出ると総合力で充実して見えます。(じっさいに、ロシアもフランスも、現地に行って、事情知らずに観ると、いまいちな公演に当たった観光客の話は聞いたことがあるので、TV放送のは、良い内容をチョイスしているのかしら?と。
ただ、こういう作品は、私はTVで見ちゃう派。公演行くのは、グランドバレエか、もっと斬新系コンテだったりするのだけれど。今回のようなのは、2回観ると、もう一回観るかは分らない。
日本は古典好きと言われるけど、チケット代がお高いので、こってりしたのを好む、とか?
一方、前週放送された、ザハロワ主演のボリショイバレエ「眠り」全幕も、ああいうのも、機会があったらまた、放送してほしいですね。特にザハロワは、しばらく日本に来なさそう?なので。(って、番組あてにメールする根性がない。)私は彼女のファンではないけど。