懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

劇の結末 ~「白鳥の湖」その1

2017-06-22 02:20:33 | バレエ
昔、『白鳥の湖』の結末がハッピーエンドなのは、間違いで、ほんとうは、ラストは悲劇なのだ、という言い方があった。

そして、ソ連がなくなって、ボリショイバレエ来日公演の「白鳥の湖」は、悲劇に戻ったのだが。


興味深いことに、

こうなると逆に、「ラストはハッピーエンドの方が良かった」との趣旨の観客感想を、近年、まま聞く。

時代の変化の風雪に耐えて、作品は息づく。

何が本当の価値か。

現象的な事でなく、本質的には、この件での一つの正解は、バランシンの言った

「白鳥の湖は、悲劇でも喜劇でも、どちらでも良いのだ。」というものだと思う。

ただ、グリゴローヴィチ版「白鳥」のラストについては、演出家の構想、明快な意味がある。

ので、あれはあれで、一つの形。

以下次号。短くてすまん。また、そのうち。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする