懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

原爆の日に。ザ・スクープ『ビキニ事件63年目の真実』

2017-08-06 15:27:33 | Weblog
たまたま何気にTVつけたらやっていた番組の内容が、原爆投下のあった日に、相応しい内容を備えていた。

ザ・スクープ『ビキニ事件63年目の真実』。

身の毛もよだつ、恐ろしい水爆実験の話。広島・長崎の1000倍の威力とか言われると・・、自分には、広島・長崎だって、大変な事なのに・・・。

渾身の報道番組だった。

地道な取材を続けた関係者の仕事は、色々と困難はあったと思うが、称賛に値する事は疑う余地がないし、こういう事を、共謀罪とかがはびこると、権力側にとって困るから潰すとかってならないように、私たちが監視していかないといけない。

普段からこの手の問題に意識の高い層はともかく、自分のような、普段この手の問題に縁遠い者には、今日がどういう日か、一番思い起こさせてくれ易い番組で、良かった。

番組を作って、放送に乗せた関係者に敬意を。

ビキニ環礁の水爆実験。それは島民を人体実験のサンプルとして扱う、という、世にも恐ろしいものだった。

って、文で書くと、リアリティが伝わりにくいと思う。それが映像、それも日曜日のTV放送だと、広範な人に向けて、実際の被害者たちの映像や肉声、或いはその環境の映像と併用で、現地取材者の説明入りの方が、身近に感じやすい良さもあるのかも、と思った。伝えやすさ、という点でも、とても良い企画だったと思う。

第五福竜丸の事件で、日本人が傷つけられ、さらに政治決着で、アメリカの水爆の影響は否定され、責任は問われず、日本の被害者に払われた金額は、びっくり、たったの200万円!けちだなあ。

そしてこちらで死亡した遺体も、解剖で、アメリカ人医師の研究用(遺族や犠牲者の為でなく、あくまで水爆の影響計測のサンプル目的で)、被ばく細胞の一部がアメリカに送られていたとか。・・・ああ、またか~、アメリカ~~~!!!と思うような話が、次々に出て。

権力者の何たるか、目的のためにここまで異常なことをやる、一見、狂気のようにも思える権力の怖さには慄然。
(つまり、アメリカさんは、ビキニ環礁の島民の人々を、水爆の影響を測るモルモット扱いで、自分たちと同じ人間だとは思ってらっしゃらなかったってわけですね。日本の第五福龍丸の船員さんも。・・・今どきの人はドライだから、権力者なんてそんなもんだと思うかもしれないけど、映像見ると、そういう人でも身のけはよだちそうな気がする。放射能、放射線量の大きさとか、結果とか、こわい世界でした。自分的には涙なしでは見れない内容で。同じ死でも、もっと楽な死に方したいのが普通の人だと思うし。アメリカで、こういうことをやった人たちの罪は、永遠に消えないと、私的には思う。)

やはり国民がそれを監視していかないといけない、と、改めて思わされた。

日本は、だれが首相になろうと、アメリカに迎合、追従する、という路線は、今の所、決まっていると思う。
(別に、追従しなくて済むんなら、自分はそれで一向に構わないんだけど。)
(戦争中は鬼畜米英だったくせに、と思うと、情けないものもあるが、まあ、それはともかく。)

ただ、その中でも、あまりにひどい話は、譲歩を引き出していかないといけない。闘いは、そこここに、あるのだとおもった。

【日本の事】余談をいえば、今回の政権のふらふらぶりを見てると、内閣支持率もバカにならないというか、国民の支持がないとなると、出したものを引っ込める、政権側の右往左往を見ていると、改めてバランスも大事だなと思った。

今回放送の、ビキニ環礁、水爆と人体への影響実験の話とか、あまりに酷いことには、相手が誰だろうと、声を上げていかないと、いけないし、その声の大きさとか、あるいは権力側のやることにしても、バランスがあるし。

【アメリカの事】他の色々な事件でも、過去に色々と批判、非難され続けたアメリカではあるが。(ビンラディンの話だって、元はと言えば、アメリカが生んだとされるし。ベトナム戦争の昔から、アメリカ人の反戦女優がベトナムで取材して政府を批判したり、数えるときりないアメリカの犯罪シリーズだけど。)

視点を変えると、こんなことやってるから、例えば、北朝鮮のトップとかが増長するんじゃないの?なんて、思ってしまった。
アメリカが正義と言わんばかりの、日本の報道見てると、ぼんやりしてると目くらまされるけど。

しかしながら、今回の内容見ると、アメリカ本土以外のよそのエリアで、水爆実験とかして、これほど多エリアに筆舌に尽くしがたい迷惑かけてるのに、と思って、改めて北朝鮮の核開発やミサイル開発へのアメリカの非難を見ていると、手放しでアメリカを称賛し、ついていくのが正義かというと、ちょっと違うと思うし、アメリカが今までこんなことばっかやってきた過去があるから、北とか、他国もそういうのに対抗というのか、マネってわけでもないけど、ついていってる感もある。

どこかの国が、或いは権力者が突っ走れば、どこかが抑えないといけないのかもで、それもバランス。

日本は、報道の情報操作みたいのがあって、アメリカのやることに無批判で追従な人も多いけど、あんまりいいことじゃない、と改めて思いしらされた、人体実験の狂気風正気譚、ではあった。

拙文で推敲無。よりみちブログ記事。

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