懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

報われぬ愛?

2021-03-08 01:30:06 | Weblog
フィギュアスケート世界選手権は、現時点では実施しそうな感じ(?)。

その出場選手の選出に漏れたロシアのコストルナヤ。(昨年GPSとかで活躍したので、今の惨状は、去年想像できた人は居なかったでしょうね)。

ガセネタだったら良かったのに。

コストルナヤは、今季よく尽くしてくれたプルシェンコのアカデミーに無連絡で、数か月前に切ったはずの古巣のエテリコーチの元に戻るとかのネットニュースが、、どうやら嘘じゃないみたい?。ロシアってああいう国だから、ゴシップにはそんなに付き合わない方がいいんだけど。

10代スター選手のコストルナヤ。自分的には、現時点で「バカに付ける薬はない」位の感想しか・・。

道義的にどうかという以前に、この移籍がコスにとってマイナスにある可能性の方が大きすぎるように、自分は思うので。(って、凡人の自分の凡人感想に過ぎないが。)競技選手として育った10代の未熟な内面に呆れるばかり。

エテリの所は競争が厳しすぎ、ナーバスでメンタルズタズタ状態のコスの行くような所なのか??

去年の3強のシェルバコワこそ、強気にまだまだ後進に1位を譲ってない。が、
マスゴミとロシアスケ連にえこひいきされているワリエワ(こないだ自滅してたが)とか、そのワリエワをこないだの大会でFSで抜いたフロミフとか、4回転ジャンプを習得してしのぎを削る面々が火花を散らしてる恐い所。皆気が強そうだし。

4回転どころか、コストルナヤは去年出来てた3Aも失って、滑りみると練習量も足りてなく、移籍2回で周囲の評価もがた落ちのはず。

ロシア選手権のシェルバコワVSワリエワのキスクラその他の怖そうな感じとか、ロシアカップファイナルでワリエワが転倒した時のエテリの舌打ちとか、
あの恐い人々の間に入って、ただでさえ、ロシアカップファイナルで6位に転落し、ナーバスまっしぐらのコストルナヤが、どうやってやっていけるというのか?? プルシェンコのアカデミーの厚遇から、エテリの所では一転して今まで体験したことのない冷遇を受けそうにしか思えない。こらえ性の無い彼女がそんな環境でどうするんだ。というのが凡人の一般的な感想と思う。天才少女の気持ちなんか分らないが。

という話はともかく。

コストルナヤの我儘姫ぶりには呆れしかないが、片やのプルシェンコは恩をあだで返した愛弟子に、公式には最上級の別離のメッセージを送っていた。

違うかもしれないけど、バレエのスターのセルゲイ・ポルーニンが、だいぶ前に英国ロイヤルバレエ団を辞めて、ゼレンスキーが芸術監督してたモスクワ音楽劇場バレエ団に移った時の移籍理由を、(世間的にはロイヤルよりは格下とされるバレエ団への移籍なわけだけど)「(ゼレンスキーはダンサーだから、)ダンサーの気持ちを分ってくれる」って言ったのを思い出した。

今迄、プルシェンコは今季、事あるごとに公式コメントでコストルナヤを庇い続け、コロナ感染とか、練習不足とか(冷たい言い方をすればコストルナヤが自分でしたことの結果に過ぎなくても)諸般の事情で試合でいい結果を出せなかったり、試合に出られなかったコストルナヤのスター選手としてのジレンマに対し、元大スター選手にしか分らないような、スター選手の矜持、特有の心理、試合でいい結果を出せない選手の想いになまなかならぬ思慮配慮に溢れ肯定的で前向きで心温まるよなメッセージを表明し続けてきた。

私たちから見れば今期のコスは自業自得にしか見えなくても、元大スター選手のプルシェンコは、去年の覇者コストルナヤが低迷する中での忸怩たる想いを、寄り添ってよく理解できる立場にあったという事かなと思っていた。

挨拶もなく、多額の損失を与えて去ったっぽいコスに、プルさんは「サンボに返す」と言っていた。
今回彼女に関わり、寄り添い、尽力し、そしてこれからエテリの元で再起にかける(と、プルシェンコは思ってる)彼女を見守る気でいるんだろうなと思った。

私らから見れば理不尽でも、プルはスター選手のきつい思いを凄く分かりえる立場に居て、私らとは違う視点で彼女を見てるのかもね?と。
プルシェンコにとってフィギュアスケートは特別なもので、弟子への愛のある態度には、プルシェンコのフィギュアスケート愛みたいのをちょっと感じた。
プルも気の毒だが、もっと気の毒過ぎるのが、サンボから移籍後、コス担当になったコーチのロザノフ。次にいい選手を育てられて、挽回のチャンスがあったらいいけれど。
--
のうがきが長くなってしまった

こないだのロシアカップファイナル。

今季最初から最後まで、どっからどうみても第一線の選手としては滑り込みが足りないようにしか見えなかったコストルナヤ。
最後の最後まで、有終の美ならぬ有終の醜を晒して終わっただけだったけど。

フィギュアスケートとしては、3番目のロシア代表確実視されていた選手としては、目も当てられないズタボロの試合内容で、本人もそれが分ってる様子だったけど。

でも、一方で自分は、コスがプルシェンコのチームに加わって、去年より良くなった所もとても印象に残った。

せっかく変われたのに。出戻れば、今回感じた良さは失われてしまうかもしれないけど。

コストルナヤの才能というより、やはり、プルシェンコの芸術性、薫陶、そういうものを感じた。

惜しみなくスケート愛を与え、恩をあだで返されたプルシェンコは、この移籍で金銭的にも小さくないマイナスを負いそうだし、勝てば官軍っぽいロシアスケート業界での立ち位置的にも痛手だらけかもしれないが。

短い恋のように、短期のコストルナヤの移籍は、改めてプルシェンコの芸術性の力を、自分的には感じさせてくれた。
プルシェンコは厳しい立場で気の毒でならないが、私は外国のオーディエンスだから、
コストルナヤの演技から改めてプルシェンコの芸術力を感じた事を、コス移籍の後も記憶に留めておきたい。

かならずしもあってるかどうかは別として、クラシック曲で滑らせるとか、新境地だったし、技術はともかく、シェルバコワのクラシックより音楽の訴求という点ではコストルナヤの方が自分的には良かった気がした。(再移籍で、明日はなくなってしまうかもしれない要素だけど)

身体の使い方、私的には、去年までのコストルナヤの全身の動かし方、身体の使い方の癖で、あまり好きでない所があったのが、きれいになおっていた。(スケーティングが良くなったのとは別の話)

どこが良かったか詳細書こうと思ったけど、なんだかコストルナヤという未熟なスター選手に呆れすぎて気力が↓。

明日は明日の風が吹く。
暖かく熱いプルシェンコ劇場の次は、氷の微笑エテリの第二幕。
エテリチームでコストルナヤがどんなぶっとびを見せるか、鳴かず飛ばずだけで終わるか。

世界選手権の一番の目当ては、自分的にはトゥルソワ。
彼女を見るために録画。
それなのにフジテレビの宣伝写真に彼女がない。

順位や忖度点数がすべてじゃない。
チャンネルをつけたくなる選手。
そういう要素も、TV放送とか、試合の開催には大きく影響するはず。

だから、フジテレビさんには、トゥルソワが出るからこの番組を必死で見る、録画するんだよ、と言いたいなっと。

そういえばトゥルソワの新コーチに、あのモロゾフが起用だとかで。
お久しぶりな。モロゾフさんと言えば、安藤美姫と恋愛した後、キャリア後半の高橋大輔のコーチしてた時もあったかな。
この方がいいのか悪いのかよく分んないけど。世界選手権はこの人が映るのかな。

(キスクラでミハイロフコーチがみられなくなるってことね。去年の動画はビジュアル的にキスクラが派手だった。)

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