フィンランディア杯2021女子シングルFS。
北京五輪のシーズンで、五輪表彰台独占が確実視されるロシア女子。そのロシア女子選手が3人出場。
(ついでに、男子シングルは、上位二人が二人ともFSで「シンドラーのリスト」を演じたのは妙味。(まだローカルの試合だし、出来は各々のMAX表現ではなかったけれど、曲の切り取り方が二人で違うし、その点では面白かった。この曲の良さを改めて感じた。ソチ五輪リプニツカヤは名演過ぎたけど、違う人がやると曲の別の面が出る。)
結果は大方の予測通りロシアが表彰台独占。それは順当。だけど。
ちょっと、1位のワリエワの点は大げさな点になってて、実施はそこまで点の出る内容ではない、というざっと見の印象。
(ついでに言うと、やっぱり、ピョンチャン五輪の時までは、男子のクワド祭りが派手派手で、そういうの見てそういう頭になっちゃってると、今回位だと、4Tと4S、計3本かぁ、なんて思ってしまった。それは、ワリエワのジャンプへの不足感だけじゃなくて、この大会以前、昨季とかに見た幾つかの試合の、男子の上位選手にもあったけど。
女子だと4T1本でも入れられない上位選手もいるといえばそうだけど。でも一応、シェルバコワでも以前は4Lz跳んでたし、去年も一応4F位は跳んでたし、ワリエワ、3A転倒でこのジャンプ構成、演技内容で、この点数は、冷静に考えると上がりすぎたと思う。ちょっと演技は俗受け路線に寄り気味。脚のけりあげはやめればいいのに。)
採点競技の脆さか。上位3人とも、演技後半はスピード落ちてた気がする。
ただ、ワリエワはこの所、テストスケートでボロボロだったのと、SPで転倒し3位に甘んじてたり、代表落ちもあり得るか?と思ってたので、
今回の結果で、その可能性は薄れたかと。普通にSP FSともに3A転倒。五輪でも、どこかで転倒ありそうな気がした。
本質的にはジャンプよりスピンの人。ただ体力に難があって、ジャンプ頑張るとスピンが前ほどではなくなる傾向が。
・ワリエワで気になるのは、最初からマスコミが北京五輪金有力と騒いでたこと。ジュニア時代に報ステの富川アナが、「ワリエワ、ワリエワ」と言ってたのは異例で。
さらに気になるのが、フィギュアの一部ファンの、一部の選手のエッジワークとか、グリが、とかプレロテが、と言ってるファンの人たちからも、ワリエワの特殊なジャンプの癖について、全然指摘されないこと!
あれは何でなんだろう?しょせんは素人は素人だからか。
観方に主観バイアス、ギンギンに入るって事かな。凄く動きが綺麗みたいに称賛されているけど、そんなにそこまででは。
美に限界無し。芸術性に限界無し。そんなにそこまでワリエワの動きが綺麗だとは、バレエマニアの私には見えないし、(誰しもそうだけど、体力に限界があって、難度を上げるとどこかが緩む傾向が、はっきり見て取れる)まして、あれほどジャンプの踏切り問題にこだわる人たちが、「ワリエワだけは見逃す」のが、フィギュア界の大きな謎。(すでに気づいてる人は居るようだけど。)公平ではないので、言うなら徹底して貰わないと、と思う。
・話戻すと、ワリエワは、勢いでえいやっと飛んでるようなジャンプで、博打的な跳び方なので、成功したり失敗したりがあるのではないかな。かなり特殊な身体の使い方をしてるように見える。
彼女以外で、ジャンプ跳ぶ時の踏切りがかなりあれなのは、ワリエワ世代は目立つかな。例えば彼女の代のウサチョワとかもそうではないかと。この人もフィギュアファンに悪く言われない人。
ピンク系のSPの衣装が綺麗だったけど、コストルナヤの衣装の方がさらにきれいで衣装制作者に感心した。
※ワリエワはFSのキスクラで一緒にいる男性が、SPの時と別の人。ワリエワは嬉しそうだったのが、その男性はあまり笑顔でなく、チーム・エテリも色々あるのね、と思った。
・2位のトクタミシェワは、少し前から、結構いわれているけど、PCSの付き方が爆高い。SPはスピンの回転軸がぶれたように見える時もあったし、人気者なのは分るんだけど、ちょっとSPの81点台は甘すぎ。ジャンプも完ぺきだったわけではないし。FSはお色気っぽいのが彼女らしく、大衆受けしたからこの点数なのか???と思うような。
バレリーナがワリエワを指導したのをチーム・エテリが上げてたようだけど、リーザもバレリーナに特に腕の動きの指導してほしい位。(まあ、リーザはあれで育ってキャリア長いので自分のスタイルを確立していて、無理そうだけど。) お色気路線としての面白さとか、観客を煽るようなクリムキンイーグルの腕の振りとかは創造的だったけど、ちょっとフィギュアスケートとして、ん?と思う所が時々あるのに、それにしてはいつもPCSが高い。
・コストルナヤは、前2者に比べると本質的には、競技選手というよりショー向けの人なのかもと思う。
反面、1位2位の選手に比べ、FSはフィギュアスケートとしてオーソドックスな所があってほっとする所はあった。
SPは2A。FSの3Aは失敗だったけど、陣営の戦略は上等で、彼女には彼女の良さを発揮する形でアピールしていく方向性が図に当たっているように見えた。
おきゃくさんをうっとりさせるような雰囲気を出すのは、前2者よりは上手。ただ、苦行の練習をがっつりやるタイプではないから、彼らより下の順位になる人なんだろうなと思った。きっと練習って、やってみないと分らない大変さがあって、たぶんそういう大変さを潜り抜けて、トクタミシェワは今の栄光を掴んでる。(ワールド2位の時の涙は美しかった。)人の価値観はそれぞれだから、と思った。
コストルナヤ、SPの表現はあばずれ系。FSは優雅できれいな印象。インパクトを出せるのが、彼女の今回のライバルたちより上の能力なんだけど。
3Aが戻らないと、上の人のミスが無ければ3枠の3人目は無理目かな。たぶんPCS高めに出させようとする戦略なんだろうし、贅沢を言えば、仮に3Aが戻ったとしても、2019年の高くてきれいな3Aは、もう戻らないだろうけど、時は過ぎた、大人になり変化するのは当たり前と思うべきなのだろう。
かつてのライバル、シェルバコワとかトゥルソワとかは、異常な位頑張る人たちで。
その果実を私たちは享受する。当たり前に受け取っていたものの有難味を、コスとか安藤美姫みたいな、才能あっても練習が、っていうタイプの選手が出てくると、再認識したりする。
・本日の結論。ローカル大会なので何とも言えないが、採点競技に多少の誤差はつきものであっても、それと順位は順当でも、ちょっと点盛り。
五輪もワリエワはこんな感じの盛り方になるかな。
ジャッジだけでなく、フィギュアのコアなファン層の見る目も、ワリエワに限ってはどうなのかと思う。
あがめたい欲、あがめたい願望みたいのがあるのかしらね。
北京五輪のシーズンで、五輪表彰台独占が確実視されるロシア女子。そのロシア女子選手が3人出場。
(ついでに、男子シングルは、上位二人が二人ともFSで「シンドラーのリスト」を演じたのは妙味。(まだローカルの試合だし、出来は各々のMAX表現ではなかったけれど、曲の切り取り方が二人で違うし、その点では面白かった。この曲の良さを改めて感じた。ソチ五輪リプニツカヤは名演過ぎたけど、違う人がやると曲の別の面が出る。)
結果は大方の予測通りロシアが表彰台独占。それは順当。だけど。
ちょっと、1位のワリエワの点は大げさな点になってて、実施はそこまで点の出る内容ではない、というざっと見の印象。
(ついでに言うと、やっぱり、ピョンチャン五輪の時までは、男子のクワド祭りが派手派手で、そういうの見てそういう頭になっちゃってると、今回位だと、4Tと4S、計3本かぁ、なんて思ってしまった。それは、ワリエワのジャンプへの不足感だけじゃなくて、この大会以前、昨季とかに見た幾つかの試合の、男子の上位選手にもあったけど。
女子だと4T1本でも入れられない上位選手もいるといえばそうだけど。でも一応、シェルバコワでも以前は4Lz跳んでたし、去年も一応4F位は跳んでたし、ワリエワ、3A転倒でこのジャンプ構成、演技内容で、この点数は、冷静に考えると上がりすぎたと思う。ちょっと演技は俗受け路線に寄り気味。脚のけりあげはやめればいいのに。)
採点競技の脆さか。上位3人とも、演技後半はスピード落ちてた気がする。
ただ、ワリエワはこの所、テストスケートでボロボロだったのと、SPで転倒し3位に甘んじてたり、代表落ちもあり得るか?と思ってたので、
今回の結果で、その可能性は薄れたかと。普通にSP FSともに3A転倒。五輪でも、どこかで転倒ありそうな気がした。
本質的にはジャンプよりスピンの人。ただ体力に難があって、ジャンプ頑張るとスピンが前ほどではなくなる傾向が。
・ワリエワで気になるのは、最初からマスコミが北京五輪金有力と騒いでたこと。ジュニア時代に報ステの富川アナが、「ワリエワ、ワリエワ」と言ってたのは異例で。
さらに気になるのが、フィギュアの一部ファンの、一部の選手のエッジワークとか、グリが、とかプレロテが、と言ってるファンの人たちからも、ワリエワの特殊なジャンプの癖について、全然指摘されないこと!
あれは何でなんだろう?しょせんは素人は素人だからか。
観方に主観バイアス、ギンギンに入るって事かな。凄く動きが綺麗みたいに称賛されているけど、そんなにそこまででは。
美に限界無し。芸術性に限界無し。そんなにそこまでワリエワの動きが綺麗だとは、バレエマニアの私には見えないし、(誰しもそうだけど、体力に限界があって、難度を上げるとどこかが緩む傾向が、はっきり見て取れる)まして、あれほどジャンプの踏切り問題にこだわる人たちが、「ワリエワだけは見逃す」のが、フィギュア界の大きな謎。(すでに気づいてる人は居るようだけど。)公平ではないので、言うなら徹底して貰わないと、と思う。
・話戻すと、ワリエワは、勢いでえいやっと飛んでるようなジャンプで、博打的な跳び方なので、成功したり失敗したりがあるのではないかな。かなり特殊な身体の使い方をしてるように見える。
彼女以外で、ジャンプ跳ぶ時の踏切りがかなりあれなのは、ワリエワ世代は目立つかな。例えば彼女の代のウサチョワとかもそうではないかと。この人もフィギュアファンに悪く言われない人。
ピンク系のSPの衣装が綺麗だったけど、コストルナヤの衣装の方がさらにきれいで衣装制作者に感心した。
※ワリエワはFSのキスクラで一緒にいる男性が、SPの時と別の人。ワリエワは嬉しそうだったのが、その男性はあまり笑顔でなく、チーム・エテリも色々あるのね、と思った。
・2位のトクタミシェワは、少し前から、結構いわれているけど、PCSの付き方が爆高い。SPはスピンの回転軸がぶれたように見える時もあったし、人気者なのは分るんだけど、ちょっとSPの81点台は甘すぎ。ジャンプも完ぺきだったわけではないし。FSはお色気っぽいのが彼女らしく、大衆受けしたからこの点数なのか???と思うような。
バレリーナがワリエワを指導したのをチーム・エテリが上げてたようだけど、リーザもバレリーナに特に腕の動きの指導してほしい位。(まあ、リーザはあれで育ってキャリア長いので自分のスタイルを確立していて、無理そうだけど。) お色気路線としての面白さとか、観客を煽るようなクリムキンイーグルの腕の振りとかは創造的だったけど、ちょっとフィギュアスケートとして、ん?と思う所が時々あるのに、それにしてはいつもPCSが高い。
・コストルナヤは、前2者に比べると本質的には、競技選手というよりショー向けの人なのかもと思う。
反面、1位2位の選手に比べ、FSはフィギュアスケートとしてオーソドックスな所があってほっとする所はあった。
SPは2A。FSの3Aは失敗だったけど、陣営の戦略は上等で、彼女には彼女の良さを発揮する形でアピールしていく方向性が図に当たっているように見えた。
おきゃくさんをうっとりさせるような雰囲気を出すのは、前2者よりは上手。ただ、苦行の練習をがっつりやるタイプではないから、彼らより下の順位になる人なんだろうなと思った。きっと練習って、やってみないと分らない大変さがあって、たぶんそういう大変さを潜り抜けて、トクタミシェワは今の栄光を掴んでる。(ワールド2位の時の涙は美しかった。)人の価値観はそれぞれだから、と思った。
コストルナヤ、SPの表現はあばずれ系。FSは優雅できれいな印象。インパクトを出せるのが、彼女の今回のライバルたちより上の能力なんだけど。
3Aが戻らないと、上の人のミスが無ければ3枠の3人目は無理目かな。たぶんPCS高めに出させようとする戦略なんだろうし、贅沢を言えば、仮に3Aが戻ったとしても、2019年の高くてきれいな3Aは、もう戻らないだろうけど、時は過ぎた、大人になり変化するのは当たり前と思うべきなのだろう。
かつてのライバル、シェルバコワとかトゥルソワとかは、異常な位頑張る人たちで。
その果実を私たちは享受する。当たり前に受け取っていたものの有難味を、コスとか安藤美姫みたいな、才能あっても練習が、っていうタイプの選手が出てくると、再認識したりする。
・本日の結論。ローカル大会なので何とも言えないが、採点競技に多少の誤差はつきものであっても、それと順位は順当でも、ちょっと点盛り。
五輪もワリエワはこんな感じの盛り方になるかな。
ジャッジだけでなく、フィギュアのコアなファン層の見る目も、ワリエワに限ってはどうなのかと思う。
あがめたい欲、あがめたい願望みたいのがあるのかしらね。