懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

ボリショイバレエ「ロミオとジュリエット」プレミア

2024-04-10 02:13:49 | バレエ
バレエは、ラヴロフスキー版の「ロミオとジュリエット」全幕を上演。

ラヴロフスキー版に戻ってしまったのは、残念でならないが。

主役のロミオとジュリエット、各日のキャスト、

4月6日のザハロワ&ベリャコフ、7日のクリサノワ&ラントラートフ、初日の4日・若手ココレワ&ポダプツェフ等、部分の映像をちょっと見た。
(5日のペア、女性よりオフチャレンコの方はちょっと観たかったけど、見られたものが、オブラツォーワの方だけしか映ってなかった。)

とても興味深く見ました。

ごく私的には、ザハロワ&ベリャコフ組の熱演と、クリサノワ&ラントラートフ組の、円熟の中にも清新さのある演技、この二つが印象的で。
全幕全部見られたわけじゃないんで、彼らは全幕全部見たいですが。

今回の復活上演の、栄えある初演の第一キャストを射止めた、期待の若手二人・ココレワ&ポダプツェフについては、・・・・う~ん、いい所もあるんだけど、・・・ロミジュリは、ソ連時代から、自由主義ロシアに変わった時代にわたって、ロシアンダンサーだと、素晴らしい演技力のある美男美女による、衝撃的な好演を幾つか見ていて、・・・今の時代で今のボリショイなら、あれで十分通用するのかもしれなくても(?)。。。日本のダンサーなら贅沢は言わないが、ロシアンダンサーなら、もっともっと上の者を見たい。その昔、若くても素晴らしかった主役たちも見てるし。

今のボリショイのガチファンに怒られそうだけど、自分はバレエ「ロミオとジュリエット」には要求水準が高く、ちょっと。。。。もう少し・・・かな。ココレワは、これより、他の演目で、もっと印象良いのがあったと思う。若手二人はよく頑張ってたとは思うけど。
お世辞以上に魅力的なロミジュリには至らなかった。ただ、この位なら見れるというか、これより下のロミジュリは見たくない、(過去に見たけど)という水準だった。若手はこれからが楽しみ、という所か?

(あくまで主観ですから)

色々と、突っ込みどころはあっても、ボリショイの魅力をまた一つ見られた全幕上演でした。

と言っても、ボリショイは、最近のは、ロミジュリ以外でも、色々いい映像がみられるけど。
それでも自分的には、深い思い入れのあるバレエ「ロミオとジュリエット」が、プレミアで注目されてるのは、嬉しいし。

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一方で、下ろされちゃったのかな?と思って、2000年代に入って復活改定上演された、哲学的音楽的な名版・グリゴローヴィチ版の初演の映像を改めてチラ見したら、前に見た時より主役のニクーリナの印象が上がった。
今回のより、格調が高く、その時代の雰囲気も良くあらわされてる事に感心したし、これで、なんでラヴロフスキー版にとっかえられちゃったのかな?とは思ったけど。

一方で、NHK放送では主役のロミオ役だったムハメドフが、敵役のティボルト役で出演した、1989年のグリゴローヴィチ版「ロミジュリ」の映像もチラ見したら、主役がアナニアシヴィリで、…彼女は、グリゴローヴィチ版、マクミラン版、ラヴロフスキー版、と、かなり色々踊る機会があったんだなって思った。

ザハロワは、容姿は、昔、マリインスキーに客演して、シクリャロフと踊った時の方が当然上なんだけど、いかんせん、シクリャロフとのコンビがあってないみたいで、あんまりやる気が感じられない舞台だった(私的には)ので、今回の方が全然、段違いに劇の印象が良かった。

クリサノワは、意外と一番よく見えたかも(?)ザハロワとクリサノワは、演技が丁寧で、…日本のガラ物でみるロミジュリって、あんなのロミジュリじゃない、って、改めて思った。予定調和的な段取り演技ばかりで。

ザハロワ、クリサノワ、二人とも、そしてそのパートナーたちも、感動的な舞台を届けてくれて感謝。
色々、考えさせられる演技だった。

彼らに触発されて、昔見た幾つかのロミジュリの名演を思い出していた。
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世界バレエフェス、行くかどうか、迷ってるんだけど。もしかして、家で動画見てた方がいい?

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