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アルタバン~4人目の賢者

2013-12-25 | KOFUKU日記


"Previously Unaired Christmas" | GLEE



"I wish everyone merry Christmas for the world's peace!"
すべての世界にクリスマスの平和がありますように






今日はクリスマス。
皆様それぞれ素敵なクリスマスを過ごされていることと思います(*´∀`*)

私は昨日のイヴに相方さんのお誕生日と彼が私に残してくれた
彼と同じお誕生日のチワワちびさん、ピピのバースデーパーティを致しました。

当たり前ですけれども、今日は世界中がクリスマスなのですよね。
クリスマスはもともと冬至の日に行われていた、
太陽神ミトラの誕生を祝うお祭りだったそうです。

ココロも俯くような真冬の中、一年で一番夜の長い日に太陽の誕生を祝った。
暗い冬、寒い冬に求めた、光り輝く太陽の姿。
それはどんなに暗く辛いところにあっても、光は必ず生み出すことができる。
太陽は、光は、雲に覆われ、夜に遮られても、
見えないだけでいつもある、ということなのかもしれません。



私は特に宗教も持たず、クリスチャンでもありませんが
クリスマスにちなんだ話をしてほしい…と言われたら、
必ず皆様にお話する大好きな物語があります。

このお話の中には、私の大切にしているものが全部入っていて、
キリストの降誕のお話も良いけれど、こちらの話が好きなのです。

ではお話してみましょう。





新約聖書のマタイ福音書二章によると、星に導かれた東方の賢者三人が、
「黄金、乳香、没薬」を捧げ、幼子イエスの誕生を祝い、礼拝したと書かれていますが
実は三人の賢者だけではなく「四人目の賢者」がいたのだという伝説があるのです。
その四人目の賢者の名前は「アルタバン」と言いました。

ペルシャの善良な医師アルタバンは、救い主の降誕を知り、
三人の賢者と共に救い主に会いに出かけることを決心します。
全ての財産を売り払い真珠に替えると、それを捧げものとして携え旅立ちました。

しかし、砂漠で瀕死の病人に出会い、医師であったアルタバンはほっておけず、
親身に介抱したために、三人の賢者との待ち合わせに遅れてしまい、
ベツレヘムでのイエス・キリストの誕生には間に合いませんでした。

しかし、アルタバンは諦めることなく、救い主に会いたいと心から願い、
人が生きることの真の意味を教えてもらいたいと救い主を追うように旅を続けます。

ですがアルタバンは、旅の途中で病気や怪我で苦しむ人たち、
困窮した生活で心があれ荒み希望を失った人たちなど、
困っている人を見ては放っておけず、その手を差し伸べました。
共に泣き悲しみ、愛を持って励まし、勇気づけました。
周りの人を助けるために、携えてきた真珠もお金に変えて貧しい者に与えました。

そうしてなかなかキリストに会えずにいるうちに三十三年という時が流れ、
年老いたアルタバンはやっとエルサレムに到着します。
しかし、時はすでに遅く、すでにキリストは罪人として囚われた跡でした。
アルタバン自身も老いと疲れに衰弱し、もう命幾ばくもありません。

しかし、救い主であるイエス・キリストが近くにいるとの話を聞いた彼は、
最後の力を振り絞り、十字架を背負い、罪人として歩くイエスのもとに向かいます。
しかし、贈り物として用意した真珠は、すでにすべて困っている人々のために使い果たした跡でした。
捧げ物を使ってしまった後悔から自分を恥、足取りも重く向かったアルタバンでしたが、
その間にキリストは処刑され、とうとうアルタバンはキリストに会うことが出来ませんでした。

悲しみにくれ、その命も尽き果てようとした時「奇跡」が起こります。
命の灯が消えかけたその瞬間、復活したイエスがアルタバンの目の前に現われたのです。

「我が救い主、お許し下さい。
私はあなたのために用意した贈りものを自分のために使ってしまったのです。」

アルタバンはキリストのために用意していた捧げ物の真珠が今は無いことを謝ります。
しかし、キリストは優しさと愛に溢れた笑顔で答えるのです。

『アルタバンよ、すでにその贈り物はすべて受け取っています。
もっとも小さく、弱い者たちにしてくれたことは私にしてくれたのと同じなのだから。
あなたがこの世を旅立ち、次に目覚めた時、あなたは私と共にいることでしょう』
(マタイ25章40節)

四人目の賢者アルタバンは、彼の贈り物がすべて救い主に届いていたことを知り、
幸せな気持ちに満ちあふれたまま息を引き取り、今こそ救い主のもとへと旅立つのでした。






私はこのアルタバンの話が大好きです。
よく「神様とは私の心の中にいる」と言いますよね。
だとしたら、アルタバンは私のためにもしてくれたのです。

うまく言えませんが、このお話は人のあるべき姿や
本来の魂のありかたや生きる意味を教えてくれているような気がします。

アルタバンのように、捧げ尽くして死ねれば本望ですが、
取るに足らない人間である自分ですから頑張ってもそうはいかないことでしょうが
できることならば、少しでもアルタバンに近づいてこの世をさりたいと思っています。


寒さ厳しい冬、けれども僅かな光をも遠くに届けてくれる
透明な空気漂うこの特別な季節に皆様の幸せを願っています。

クリスマスに皆様の心奥深く、光輝く灯火を見つけられますように…

☆*::*:☆Merry Christmas to you☆:*::*☆




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