KOFUKUの家から

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南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

手しごとの日(^^)

2009-10-11 | 夢の街手しごと工房
今日は言葉の教室の日でした。
言葉の教室といいつつ、私の教室は何でもやります(笑)
はっきり言えば言葉の教室と言う名の体験教室ですね(^^;)

さて、今日は芸術の秋なので「手しごと」の日にしました。
「手しごと」とはその名の通り、手を使ってする仕事、
縫い物や編み物など、生活を支えるお仕事のことですね。

今の世の中、機械化で自分が手を動かさずとも何でも手に入ります。
ご飯を食べるのも、服を作るのも、自分の働きは必要なくなって来ましたね。
けれど、一昔前まではこの「手仕事」なくしては人間の生活はありえなかったのです。

ご飯を食べるには自分で種を撒き、水を与え、手入れをし、
収穫、そして加工してやっとお腹の中に入れることが出来ました。
服を着るのにも、羊を飼い、綿花を植え、育て、毛刈りや綿摘みをし、
洗って、ほぐして、すいて、そして糸を紡ぎ、染めて、
それを織ったり、編んだり、織りあがったものを縫ったり、
そうやってやっと着る物は手に入りました。

手仕事をする中で、私たちは太陽や風や大いなる自然の力に助けられ、
植物や生き物たちからいのちを分けてもらうことで生きていることを知ります。
そして、同じように、私たちが、この働く手を通し、
物を作り、育て、植物や動物を支え、自分を守り、家族を守り、
そして何よりも自分ではない者の為に手助けできることを学びます。

このようにこの世にあるものはすべてこの手を通して学びますが、
特に手仕事はこの世のつながりを教えてくれる大事な学びです。
ですから私はこの手があることを感謝し、そして手仕事を愛しています。

と、いうことで今日は言葉を離れたところで手しごとのレッスンをしました。
手で作るものにはココロの在り方がまっすぐに現れます。
自分と向き合い、そして自分を愛してあげる良い機会にもなります(^^)

今日は写真にあるコースターを作りました。
これは手紡ぎした毛糸を平織りにしてコースターが作ってあります。

きょうの学びは「羊毛のしごと」
まずは毛糸を触ってもらい、その毛糸は「羊の毛」から出来ていることを学びました。
「フリースと呼ばれる毛刈りをしたばかりの数種類の羊毛を
順番に触ってもらって、いろいろな色や手触りがあること、
たくさんの羊の種類があって、たくさんの種類の羊毛があることを学びました。

次はフリースを一房、カーダーと言う道具を使って実際にほぐしてみました。
固まった房がふわっとした羊毛に変わる瞬間です。
それを今度はたくさんカーダーですいて、毛の流れを同じ向きにして
糸をつむぐための羊毛を丸めたロールを作りました。

次は実際に糸を紡ぎ車で紡ぐところを見てもらいました。
そうして単糸が二つより合わさって双糸になり、
一番最初の毛糸になることを学びました。

そこまでやって、今度は実践です。
お母さんと子どもと組になってもらって、力を合わせて仕事をします。
好きな色の羊毛の束を、少しずつ同じ量に分けて、
次はそれをそっとそっと千切れないように、長く長く伸ばして行きます。

伸ばしたら今度は端っこをお互いに持って同じ方向にねじります。
どんどんねじってこぶが出来るくらいねじったら、
端っこを合わせて二つ折りにし、片方が手を離すと~~~~~、
「ポン!くるっ!」
と、ねじった羊毛がより合わさって「毛糸」が生まれるのです。
これは一番原始的な毛糸の作り方です(^^)

そして頑張って全部の羊毛を糸にできたら、
今度は半分を縦に並べ、次は横糸を交互にはさんで行きます。
そうやって毛糸を織り上げ、端のふさを結んではさみでそろえれば
写真のような素敵なコースターが出来上がります。

こうやって今日は糸つくりから織りまでを体験しました。
みんな、一時間半を集中して頑張りました~。

出来上がった作品はどれも素敵でした。
みんな、とても嬉しそうに持って帰ってくれました。
手仕事の作品は生活の中で使ってこそ意味があります。
お家で使ってくれたら嬉しいなあ~(^^)

今日、レッスンをしながら、そして日々を振り返りながらですが感じたこと。
それは「支えあうこと」そして「分かち合うこと」
わたしたちは世界とそして人々と深く深く繋がっている。
そして助け合い、支えあい、ささげあいながら暮らしていること。
それが本当は当たり前であって、そしてとっても大事であること。
そして、感謝を持って暮らすことの大切さ。

大事なことを感じました。
善い学びの時間でした。
みなさま、どうもありがとう

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