長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

そうだいのざっくりすぎるアイドルグループ史 第35回 『沸騰!第5次モーニング包囲網。 2008~09』

2011年07月18日 23時21分49秒 | ざっくりすぎるアイドルグループ史
 おうおうおうおうっ、邪魔するぜいっ。失礼いたします、そうだいでございます。
 いやー、なんか相当に危険な台風が近づいているようで。まぁ今日のところは特に影響のない暑い1日だったのですが。
 まぁ気温が下がってくれるのはありがたいんですが、極端な環境の変化は体調に気をつけないとねぇ。

 最近は近所の道端をうろついている野良猫が暑さで目に見えて激ヤセしており、日影の「すずしいポイント」を手足をめいっぱいに広げて寝そべりながら道行く人たちをにらんで、
「この場所は誰にもゆずらねぇ! ニャー! なんかくれ。」
 とがんばっている子もいたりして、「すさんだ世の中になったもんだ。」と感じていたのですが、台風になったらなったでそりゃ野良猫にとっちゃあ一大事ですよね。生物のいかんを問わず、フリーは大変だよぉ。


 そんじゃねぇ、今日もいっちゃいましょうか、えっちらおっちらと。とてつもない台風が来る前に、こっちの「嵐のような時代」にふれてみよう!

 さぁ、いよいよ絶対強者不在の戦国時代となってきたアイドルグループ界、2008~09年の動きを追ってみたいと思います。
 モーニング娘。ひきいるハロー!プロジェクトとAKB48軍団はそれぞれまた次回にあらためてやることにいたしまして、今回はそれ以外の方々を見ていくことにしますね~。
 ほんじゃおぱっ、おぱっ、おっぱじめていきますか! 現在とほぼ地続きのつながりになっているプチ過去に、た~いむすり~っぴゃ。


Perfume(パフューム 2000年~)3人組
 あ~ちゃん、かしゆか、のっち
 ※リーダーは決まっていないが、基本的にあ~ちゃんがグループの意志をとりまとめていることが多い
 広島出身の元祖ロコドル
 3人が中学3年生になった2003年4月に芸能事務所アミューズに所属し、活動の拠点を東京にうつす
 アミューズ所属を契機に、グループ名表記を「ぱふゅ~む」から「Perfume」にあらためる
 2003年8月にリリースしたインディーズシングルから、テクノポップユニット「capsule(カプセル)」の中田ヤスタカ(23歳)が楽曲プロデュースを手がけるようになって現在にいたる
 ※広島時代をふくめて5枚のインディーズシングルを発表している
 本格的なテクノポップ楽曲を歌唱しているが、プロデューサーの中田はメンバーの歌声も音源のひとつとして収録しているため、ライヴ歌唱では再現不可能な音声加工を施されていることも多い
 ※そのため、「口パク」であることが前提となっているライヴパフォーマンスも多い
 クールなテクノ楽曲と、歌以外での天真爛漫な3人の雰囲気とのギャップがたまらないグループ
 2005年9月に1stシングル『リニアモーターガール』でメジャーデビューし、2006年の暮れごろからネット上で配信された楽曲が話題となる
 2007年9月にリリースされた5thシングル『ポリリズム』がはじめてオリコンチャート10位内にランクインし(最高7位)、2008年7月の7thシングル『love the world』で自身初の1位を獲得する
 ※ハロー!プロジェクト陣営以外の女性アイドルグループによるオリコン1位獲得は、1998年のSPEED以来10年ぶりのことだった
 2008年以降は2010年までNHK『紅白歌合戦』に連続出場を果たしており、その他にもTV番組やCMへの出演などによって全国的な知名度を得るようになる
 2011年6月までに13枚のシングルと2枚のオリジナルアルバム、1枚のベストアルバムをリリース

恵比寿マスカッツ(2008年4月~)25名
 蒼井そら(25歳 初代リーダー)、麻美ゆま(21歳 2代目リーダー)、吉沢明歩(24歳)、Rio(21歳) ら
 テレビ東京の深夜バラエティ番組『マスカット』シリーズ(毎週月曜深夜2時)のレギュラーアシスタント陣により結成
 ※現在はシリーズ第4作『おねだりマスカットDX!』(放送時間は毎週水曜深夜2時20分からに変更)に出演している
 メンバーはAV女優かグラビアアイドルで構成されている
 グループ名の「恵比寿」は、番組の総合演出を手がけるマッコイ斎藤(38歳)の制作会社が東京・恵比寿にあるからという理由で、特に恵比寿を拠点に活動しているわけではない
 ※マッコイ斎藤は『マスカット』シリーズの他には『とんねるずのみなさんのおかげでした』の演出も担当
 約半年に1回の割合で、番組改編にあわせてメンバーの大幅な加入・卒業がおこなわれる
 いったん卒業したメンバーが再びOGとして復帰する場合も多く、2011年6月時点でのメンバー数は25名
 ※そのうち、番組第1作『おねがい!マスカット』から参加している第1期メンバーはは9名
 初代リーダーの蒼井は2010年3月に卒業(現在はOGメンバーとして復帰している)
 結成当初は単なる番組レギュラー出演者の集まりだったが、2010年ごろから本格的な歌手グループとしての活動を開始する
 2011年6月時点までに4枚のシングルと1枚のアルバムをリリースしている
 2011年5月から開始された初の全国ツアーは10月に終了する予定
 代表曲 1st『バナナ・マンゴー・ハイスクール』(2010年2月 オリコン最高8位)

ももいろクローバーZ(2008年5月~)5人組
 12~15歳 百田夏菜子(ももた かなこ 13歳 リーダー)ら
 2011年4月までのグループ名は「ももいろクローバー」だった
 芸能事務所「スターダストプロモーション」の芸能ジュニア部門に所属していた女性タレントによって6名で結成される
 結成当初からメンバーの異動が多く、一時期は9名で活動していた
 結成メンバーで現在も所属しているのは百田、高城れに(14歳)、玉井詩織(12歳)の3名
 ライヴ活動を積極的におこなっており、キャッチフレーズは「今、会えるアイドル」
 ファンとの握手会、ハイタッチ会、抽選撮影会もライヴと同時に開催している
 インディーズシングル2枚をリリースし、2010年5月に1stシングル『行くぜっ!怪盗少女』(オリコン最高3位)でメジャーデビューを果たす
 メジャーデビュー以降は作曲家の前山田健一(28歳)がプロデュースを手がけている
 ※前山田はアニメ関連楽曲の制作を中心に活躍しており、作曲家として有名になる以前からニコニコ動画投稿者「ヒャダイン」として知られていた
 ※前山田は楽曲プロデュースの他、歌手「ヒャダイン」としても活動している
 メジャーデビュー以降はアニメ調で激しいリズムの楽曲とアクロバティックなダンスが持ち味となっている
 楽曲は常にオリコンチャート10位以内に入っているが、まだ1位を獲得したことはない
 2011年4月のメンバー早見あかり(16歳)の脱退をもって現在の5名体制となる
 2011年7月までに5枚のシングルをリリースしており、27日には待望の1stアルバムが発表される予定

YGA(よしもとグラビアエージェンシー 2008年7月~)10名
 17~21歳 谷侑加子(17歳 センター)ら
 よしもとクリエイティブ・エージェンシー(旧・吉本興業)のグラビアアイドルグループ
 2008年7月に東京・新宿の専用劇場「ルミネ the よしもと」の設立7周年を記念して結成され、東京を拠点に活動している
 「よしもと内の架空のグラビアアイドル事務所」という設定で、南海キャンディースの山里亮太(31歳)が社長、ハイキングウォーキングの鈴木Q太郎(34歳)がスーパーバイザーを務めている
 結成当初は吉本新喜劇の女優やよしもと所属の女芸人がメンバーとなったパロディ企画だったが、翌2009年8月にメンバーが全員グラビアアイドルとなってからは本格的アイドルグループとして活動
 月1回のペースでルミネ the よしもとや秋葉原の石丸電気などでのライヴをおこなっている
 メンバーの追加加入と卒業が定期的におこなわれており、現在は第2~6期メンバーが所属している
 2011年6月までに4枚のシングルCDと多くのグラビアDVDをリリースしており、シングルはじょじょにチャート順位を上げてきている
 代表曲 4th『情熱ヒロイン』(2011年6月 オリコン最高5位)

アフィリア・サーガ・イースト(2008年11月~)12名
 全国に展開しているカフェ&レストラン「アフィリア・グループ」から結成されたアイドルグループ
 カフェ&レストラン&バーを経営している池袋・上野・六本木店で働いている「魔法っ子メイド」従業員がメンバーとなっている
 グループのコンセプトは「学院」ということになっており、メンバーの入学・卒業もひんぱんにおこなわれている(現在のメンバーは12名)
 メンバーに関する詳細情報は非公表で、名前も「アヤミ・チェルシー・スノウ」や「ミィナ・M・フラーチェ」などとステキな感じになっている
 ライヴ活動の他に、ネットラジオやスカパー!チャンネルなどでレギュラー番組を持っている
 5枚のシングル(つんく♂作曲もあり)と1枚のアルバムをリリースしているが……ブレイクはこれから?

ぱすぽ☆(2009年1月~)10人組
 14~18歳 根岸愛(16歳 キャプテン)、藤本有紀美(16歳 チーフパーサー) ら
 若槻千夏・木下優樹奈らが所属する芸能事務所「プラチナムプロダクション」の新人育成部門「プラチナム・パスポート」に所属している女性アイドルによって結成される
 コンセプトは「みんなでつくるアイドルユニット」、「十人十色」
 グループメンバーとファンがブログやTwitterで議論しながら活動方針を決定していくスタイル
 活動の世界観が「空の旅」で統一されており、使用される用語も「メンバー=クルー」「リーダー=キャプテン」「ファン=パッセンジャー」「ライヴ=フライト」となっている
 メンバーは基本的にフライトアテンダントを意識した衣装を着ていて、キャリーバッグを使ったダンスも披露
 2009年1月に候補メンバー19名の体制で活動を開始し、ライヴや2回の選考会をへて同年6月に現在の10名となる
 結成当初からライヴ活動や演劇公演を積極的におこなっている
 2010年9月には中国・上海万博で初の海外ライヴを上演している
 1980年代洋楽ロック調の軽快な楽曲
 インディーズ時代に4枚のシングルと1枚のアルバムをリリースしている
 2011年5月にメジャー1stシングル『少女飛行』をリリースして初登場1位を記録する(初週での売り上げ枚数は約4万3000枚)
 ※女性アイドルグループのデビュー曲のオリコンチャート初登場順位としては史上最高となる(それまでの最高記録は2007年2月の℃-uteの初登場5位)
 ※初登場1位ではないが、女性歌手グループのデビュー曲がオリコンチャート1位を記録したものとしては、あみんの『待つわ』(1982年7月 登場6週目で1位)とkiroroの『長い間』(1998年1月 登場9週目で1位)がある
 ※1位を獲得した翌週には順位が100位圏外に急落しており、話題性を獲得するために事務所がファンに複数枚購入を呼びかけていたことが物議をかもす
 来月2011年8月には2ndシングルがリリースされる予定だが……どうなる?

Tomaton'Pine(トマトゥンパイン 2009年4月~)3人組
 18~21歳 小池唯(18歳)ら
 メンバー個人のグラビアアイドルや女優としての活動も重視しているグループ
 2009年4月に、講談社『週刊ヤングマガジン』主催の「ミスマガジン2008」の受賞経験者である小池と奏木純(かなき じゅん 18歳)によってデュオとして結成される
 小池と奏木が同じ生年月日だったため、2人の誕生日である4月4日にインディーズCDをリリースしてデビューする
 同年の夏ごろから奏木が学業優先のために芸能活動を休止したため、デュオとしての活動は3ヶ月たらずで終了する
 翌2010年5月の奏木の正式脱退により、小池に新メンバーの草野日菜子(21歳)と和田えりか(18歳)が加入した3人組体制となって現在にいたる
 2011年3月にメジャーデビューをはたし、来月8月には2ndシングルがリリースされる予定だが……ブレイクはこれから?
 結成から所属している小池は、スーパー戦隊シリーズの最新作である『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年~)にゴーカイピンク役で出演しブレイクしている
 現在は脱退した奏木純も芸能活動を再開している

bump.y(バンピー 2009年10月~)5人組
 10~18歳 桜庭ななみ(17歳)ら
 メンバー全員が個人の女優としての活動に重点を置いている「女優による歌手グループ」
 「でこぼこ」という意味のグループ名の通り、結成時からメンバーの年齢差が大きい
 実の姉妹である宮武美桜(13歳)と祭(10歳)が所属している
 TBSのネット配信ドラマ『bump.y』に出演していた6人の女優によって結成される
 結成当初は6人組として活動していたが、2010年ごろにメンバーの1名が学業優先のために芸能活動を休止したため5人組体制となって現在にいたる
 ライヴ活動の他にbump.yとしての演劇公演もおこなっている
 2011年6月時点までに3枚のシングルと1枚のカヴァーアルバムをリリースしているが……ブレイクはこれから?(オリコン最高30位)

DANCEROID(ダンスロイド 2009年10月~)4人組
 18~20歳 いとくとら(「いくら」と読む 20歳 リーダー)ら
 史上初の本格的ネットアイドルグループ
 ※「個人で活動するネットアイドル」自体は1996年ごろから存在が認知されている
 ※「ネットアイドル」とは、「専用サイト」を持って「自身の写真・画像を公開」して「一定の認知を受けている」、インターネット上を中心に芸能活動を行うアイドルのこと
 ニコニコ動画の「踊ってみた」カテゴリで活動している
 動画投稿以外にも、ライヴ活動やイベント出演を精力的におこなう
 2008年ごろからすでにソロ動画投稿を始めていたネットアイドルたちが集まってグループを結成
 結成当初は3人組だったが、メンバーの加入・脱退を繰り返して2011年7月からは4人組となっている
 メンバーの愛川こずえ(18歳)はアイドル好きを公言しており(特にハロー!プロジェクト陣営)、同年輩のアイドルグループでは中野腐女シスターズやバニラビーンズと交流がある
 2011年6月時点までに3枚のダンスDVDと1枚のアルバムCDをリリースしている


 ぜい、ぜい、ぜい……こんなもんかしらね。

 相変わらず「包囲網」のていをなしていない方々をムリヤリひっくるめて扱わせていただいているのですが、ついに包囲開始10年にしてやっと! ハロプロを超えてオリコン1位を獲得するアイドルグループが登場してまいりましたよ~。
 その栄誉に輝いたのは、AKB……じゃなくて! パフュームだったんですね~。

 パフュームの魅力はなんなのかと考えてみますと、それはもう3人の天性のものとしか言いようのない「ふんわり感」なのではないでしょうか。

 なにもアイドルの世界に限ったことではないのですが、プロフェッショナルとは自分の仕事に誇りを持ち、それが評価されることを無上の喜びとして、そのためならどんな努力も惜しまない人種であると思います。
 その一環として、時代によってその差はあるものの、美人だったりかわいかったりする女の子たちが汗水を流して歌やダンスのレッスンをかさね、それがうまくいかなかった時もうまくいった時も惜しみなく涙を流して感情をあらわす、といった姿をファンに提供することさえも立派な「プロとしてのアイドルの伝統コンテンツ」となっていきました。本人たちがどこまでそれを「武器」として認識しているのかは別としまして。
 そして、21世紀に入ってくるとアイドルグループのお仕事の中心は「歌を唄ったレコード(CD)の販売」から大きく「ファンの目の前でライヴをやる」のほうへと動いていき、あのAKB48の総選挙を見てもわかるように、「アイドルはファンの目の前で感情をあらわにして自分を主張してナンボ!」という風潮はいやましに増していくこととなり、その結果として世間の人々は……

 飽きた。

 ままま! 全国民がそうなったら2011年のAKB48天下は来なかったわけなので、正確には「加入だの卒業だの、汗だの涙だのに飽きてきた層がじょじょに増えてきた」と。で、そこを実に見事にさらっていったのがパフュームだったんじゃなかろうかと思うんですね、あたしゃ。

 パフュームには加入も卒業もありません。音楽性を変えようとしてヘンな方向に行くこともありません。競争意識を持つ必要などまったくなく、かといって単なる「仲良しクラブ」であるわけでもない非常に希有な空間に浮遊し続けているのがパフュームの魅力なのです。
 おそらくこれは、楽曲プロデュースはすべてを中田ヤスタカさんにゆだねておきながら、「パフュームがパフュームであること」に関しては他人の干渉を一切許さない、もしかしたら「時の流れ」にさえ介在させるスキを与えていないかのような3人独特の強力な「バミューダトライアングル」的結界が形成されていることに起因しているようなのです。こういうところの強さは実に広島っ子らしいと思うんですよねぇ!

 とにかくパフュームのあり方は、現在おおいにはやっているアイドルグループの全ての「ネガ」になっているのです。自分たちの楽曲への過剰なこだわりもなく、熱狂もなく、変化も起伏もなく不変の存在であるパフューム。その存在は太陽の光が強ければ強いほどその色を濃くしてゆく影のように、お寿司がおいしければおいしいほどほしくなる渋いお茶のようにますます存在感を高めていくのです。もう『ドラえもん』とか『サザエさん』の域ですよね……『水戸黄門』は終わっちゃうけど。

 それ以外のアイドルグループのみなさんも、2011年に入ってもまだまだ活躍している、というか現在になっていよいよノッてきたという勢いになっている感じですよね。

 しっかしまぁ……前回にもやったように、「握手券」だの「撮影券」だの「複数枚購入」だのといったセールス法は2006年ごろにAKB48が始めたのが最初ではあったのですが、ももいろクローバー(Z)さんやぱすぽ☆さんもよくやるよねぇ~。
 繰り返しますが、こういったいわゆる「AKB商法」はファンにとって大いにその意味があることだから成立することなのです。ぱすぽ☆のオリコン1位獲得も、事務所の戦略ということよりも、この不景気の世の中でも彼女たちのためにそれだけのことをしようとするファンがいた事実に注目するべきかと思います。

 でも、ぱすぽ☆のみなさんも大変ですよ……だって1stシングルの『少女飛行』には、中身がおんなじなのにジャケット写真が違う11種類のヴァージョンがあって、それを全部あわせた限定BOX(300セット販売)を購入した人は、自分の指定したメンバーと5分間話ができる権利がもらえたんですって。
 5分間×300人! でもこれ、メンバーの方は選ばれても選ばれなくてもどっちみちタイヘンだよねぇ。

 このへんは本当にガチというかガテン系といった感じの身体を張った仕事が目立つのですが、Tomaton'Pine や bump.y のように個人活動と並行したあり方の「各メンバーの成長の場」としてのアイドルグループや、恵比寿マスカッツやアフィリア・サーガ・イーストといった「企画もの」としてのアイドルグループも、みんながみんな地道なライヴ活動をちゃんと積極的にやっているのが21世紀ならではの特徴的ですね。昔はレコードやCDのリリースついでにちょっとイベント、といった程度だったのですがね~。ご苦労様でございます!
 bump.y はまさに女優グループといったおもむきで、りきんだ主張のない控えめで清純な空気感が独自の色となっていますね。かつての菅野美穂さんや上戸彩さん、瀧本美織さんや川島海荷さんのような方がグループからどう出てくるのか? もう時間の問題でしょうか。
 恵比寿マスカッツさんは今年なんと全国ツアーをやってるんだってんだからてえしたもんだよ。AVの歴史も1980年の誕生からはや30年。来るところまで来たねェ。

 YGAはかつて「企画もの」だったグループがよしもと色に頼らない本格路線に転向するといった道をたどったわけなのですが、こちらもそれまでのグラビアアイドルグループの、「グラビアのついでにちょっと歌でも。」という雰囲気とは一線を画した本気っぷりがじょじょに人気を伸ばしてきています。この方々も熱心にライヴをやっとりますよね。

 こうやって全体的に見渡してみますと、21世紀に入ってからAKB48軍団の始めた「ガチを見せるアイドル」「近いアイドル」といったあたりの影響を、全体的にそもそも体質からして違うグループまでもが色濃く受けていることが見えてくるかと思います。これはまさに2011年現在までに続いている流れです。
 応援しているグループが目の前で唄い踊ってくれるというのは素直にうれしいことなのですが、それとそのグループが全国的な知名度を得るということは次元のまったく違うことなんですよね。そういう意味でも、デビューにして堂々の1位をとったという「重み」を背負うことになってしまったぱすぽ☆が、これからどんな動きを見せるのかが非常に気になります。「ファン」と「世間」とのねじれという乱気流(タービュランス)の中でどんなフライトを見せてくれるのかしらん。うまくねぇ~!!


 っつーことで! 次回はそんな乱世の中を雄々しく生き抜いていこうと奮闘した「王者」モーニング娘。とハロー!プロジェクトに焦点をあてていきたいと思います。パフュームだAKB48だと言われていたそのころ、チャンピオンはどう苦悩し、どう決断して自身の活路を見出していったのでしょうか。
 そんじゃま、今回はぁこれまでっ。バーイニ~っ(知らないのに使ってます)。
コメント (1)
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