自転車で初めて通るところに出ると、少し旅行したような気分になる。大きな家に小さな家、金持ちと庶民、見ればわかる。
方丈記では、大きな家でも、小さな家でも、其処に住んでいる者も、変わらないものは少しだと言う。人の寿命と家と、どちらが長いのか、大変な思いをして、買うものだが、いつかは、手放すことになる。
どんなものでも、そうだ。家族も、いつかは手放すことになる。
多くのものを自分で持つ、ヤドカリが背負うように、重荷を背負っているのだが、そのような荷物は本当に必要なのだろうか。
荷物が大きくて、あえいでいるのだが、皆、荷物のことを、責任、義務、理想、と呼んで大切にしている。
この荷物を横に置いてみれば、自分が何に苦労して、何のために、今、生きているのか。
皆、自分で荷造りをして、重いと言っているのだが、何故、こんなことをしているのだろうと思う。
人を見て、自分と比較し、自分もああなりたい。そう思うところから、背に荷物を載せているのだが。
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