最近、パンを焼き始めた。ピザやフォカッチャは、以前から焼いていたので本格的なパン、カンパーニュやロデヴのような発酵に時間がかかるパンを自分で作り始めた。これまでのピザやフォカッチャは、砂糖を入れてイーストがそれを食べて、アルコールを作っていたのだが、カンパーニュやロデブは、小麦をイーストが食べて、アルコールを発生させる。そのためだと思うのだが、とても香が良いものができる。
捏ねてから、発酵が終わるまでに4、5時間かかかるのだが、そこから焼き上げに40分程度、完全に冷めないと食べられないから、さらに2時間くらい待つ。
朝に始めて、夕方に食べられるくらいになる。酵母も自分で起こす事が出来たのだが、これには4日程度かかる。
こうして作ったパンでワインやビールを飲む。それを楽しみに作っているのだが、自分の技術の向上、出来上がりの向上そういうものが実感できる。パン屋のパンの出来映えのすごさも理解できるようになる。手の仕事の良さは、こういうところにあるのだろう。
子どもの世話が、後3年で終わる。これが終わった後、自分のために何が残るだろうか。人の中で、仕事以外に人付き合いもなく暮らしてきた。仕事が終わる時が来れば何が残るのだろうか。
静かに生きようと思い、人付き合いは無い。別に、特に意図した訳でもないのだが、好きなようにしていると自然とそうなっただけのことだ。
社交的な事に憧れている訳ではない。こういう考え、好みなだけの事だ。
毎日を、淡々と過ごす。
歳をとって振り返ると、この時期の事を幸せに思えるだろうか。幸せと思う時には、その幸せはない。そのことに気がつかない時間、後で想い返してようやく気がつく。
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