正月休みも今日で終り。何をするのでなく過ごした休みだ。毎年、何か本を読む。今年は、サールの「心の哲学」を読んでみた。面白さ的には微妙なところ、結局、入門書なので分かったような分からないようなところがある。面白い本だと結構さくさく読めるのだが、今回はゆっくりしか読めず、結局この1冊だけになってしまった。
彼の指摘する志向性の問題が、よく分からないところがある。結論は志向性の対象は表象でしかないということが書いてあったと思うのだが、読んでいて初めからそれしかないんじゃないの、というか遠く離れた太陽のことを考えることができるのが不思議ということを言っているのだが、距離は関係ないんじゃないか、何かを考えるということは、自分の外の対象について考えるのであれば、距離がいくら離れていようが、見かけの距離、現に目に見えている太陽は眼前にあるじゃないかと思う。それが、テーブルの上にあるコップだろうと、眼前にあるのは一緒でしょと、そこを物理的な距離に戻して不思議に思う感じが、よく分からないところだ。
そういう意味では、また読み直してみないといけない。よく話が理解できていないのだろう。こういう本の特徴はその時、理解できなくても後で、他の本を読んでいる時にこれを言っていたのかということがある。急がず続けていれば理解できる時が来るだろう。
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