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ティンバーゲンの「4つのなぜ」と俳句

2021-10-14 17:44:32 | 俳句
2021年10月14日(木)

最近、プロローグだけ読んで止めてる本からふと思った話

進化教育学入門~ 動物行動学から見た学習~

小林 朋道 (著) 春秋社 2018

著者の小林教授は、鳥取環境大学在籍。
「先生!~シリーズ」で大人気の動物行動学のフィールドワーカーであり研究者。

この本のプロローグには、「動物行動学とは?」の定義として
半世紀前にノーベル医学生理学賞を受賞したニコ・ティンバーゲンの「4つのなぜ」をあげ
分かりやすい言葉に表現し直してくれている。

教授の表現のまま、この「4つのなぜ」を引用させてもらうと
1.至近的要因:体内でどのような変化が起こって、その行動が生まれるのか。
2.究極的要因:その行動は、その動物の生存・繁殖にとってどのような利益になるのか。
3.個体発生的要因:その行動は、その動物の一生の中で、どのような発達を辿って現れてくるのか。
4.系統発生的要因:その行動は進化の過程で、祖先の動物からどのような経路を辿って、現在に至っているのか。


この「4つのなぜ」を紐解いていくと「動物の行動が把握できていく」ということなんだけど・・・

こっからが本題

この「4つのなぜ」の「行動」を「俳句(作句)」に置き換えても話がまとまるじゃん!と思っちゃって・・・
試してみるよ~!

1.体内でどのような変化が起こって、その行動が生まれるのか。
  作者の脳内でどのような変化が起こって、その俳句が生まれるのか。

2.その行動は、その動物の生存・繁殖にとってどのような利益になるのか。
  その俳句は、作者の生活や立場においてどのような喜びとなるのか。

3.その行動は、その動物の一生の中で、どのような発達を辿って現れてくるのか。
  その俳句は、作者の人生の中で、どのような経験や知識を辿って現れてくるのか。

4.その行動は進化の過程で、祖先の動物からどのような経路を辿って、現在に至っているのか。
  その俳句は俳句史において、先人の俳人たちからどのような積み重ねを辿って、現在に至っているのか。

ね?
すごく似てない?

俳句づくりは「動物行動学の4つのなぜ」で定義できる気がして、驚いてとまっちゃってるんだな。
この「4つのなぜ」は、勉強にも経営にも応用できそうな事柄だと思っちゃったんだな。

「3番目のなぜ」は、まさに「自分磨き」。
経験や感性・知識の境界を広げたり、深めたりの作業。
文系も理系も関係なく、料理でも写真でも何でもかんでも自分が好きで続けてきたことが「俳句のタネ」になるのでは?

ちなみに、私の俳句づくりには、決定的に「4番目のなぜ」が欠落してる。
先人の名句とか、類想類句なんてな過去の事例とか、まったくの不勉強。
だから、誰が何と言おうと、誰も何も言わんけど、『永遠のど素人』

いやあ、何かおもしろいことに気づけた気がして、楽しい!
コメント
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