私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ニホンキバチ Urocerus japonicus のオスかなあ?

2022-08-29 17:09:44 | ハチ・アリの仲間
2022年8月29日(月)

ニホンキバチ Urocerus japonicusオスかなあ?

20220823  30mmほど

先日、墓参りついでの山道散策中にたまたま見つけた。

何となく翅のつき方はハバチの仲間っぽく、顔つきはスズメバチやヒメバチの仲間っぽくて


「何だ? このハチ?」と、腹部が見えるように撮る。
と、胸部と腹部の間のくびれがほぼ見られない。

まるでいろんなハチのキメラのようだ。

かくして、帰宅後ネット検索してみても、ドロバチ・アメバチ・・・
いくら探しても見当たらない。
産卵管も見当たらない。

手元にある初心者用ポケット昆虫図鑑の『日本の昆虫1400 ②』(文一総合出版)にも載ってない。
(今回は「かゆいところへ手は」届かなかったぞ~)

急きょ図書館へ予約して、一昨日お借りした『ハチハンドブック』(文一総合出版)にも出てこない。

気になるので、毎日いろんな思いつきで検索かけて、「キバチ科」に何とかそれらしいハチを見つけるまで5日かかった。
初めて知ったキバチ科のハチは、それぞれホストとなる木によって種分化してるみたいだった。
何せ、もとになる情報が少なすぎるのである。

で、ニホンキバチ Urocerus japonicus で合ってるとすれば、ネットには

・日本全国に分布
・マツ・スギ・ヒノキなど、ホストへの産卵のときに、体内に共生させている木材腐朽菌も木へと移る。
・木材腐朽菌は幼虫周辺の木部を分解していき、その部分が幼虫のエサになる。
・結果として、変色・変形した木材となって、使い物にならないから、林業としては「やっかいな害虫」である。

みたいなことばかり書かれていた。

昆虫の研究といえば、農林業との関わり合いと共に、農学部中心に大きく発展してきた歴史があるから、それはそれで正しいと思う。
ただ、その側面ばかりでいいのかな?とも思う。
何となくだけど、他の人気者の昆虫たちのように、もっと俯瞰的な記載もあってもいいんじゃないだろうかとも思う。

例えば、学名の種名が japonicusってなってるけど、タイプ標本は日本のどこでなんだろう?
海外にはいない日本固有種だからなんだろうか?
和名にも学名にも「日本」とあるんだもの、もっと誇り高く一般向けの図鑑が取り上げててもおかしくないんじゃないだろうか?
また、昆虫が大好きな方々でさえあまりネットに取り上げていないのは、出会う機会が少ない、つまりレア・生息密度が低いためなのか?
だとしたら、スギやヒノキへの被害がかなり取り上げられていることと矛盾してはいないだろうか?

ま、何も知らん素人だから、そんなことも知りたくなったということでありました。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ハマシギ Calidris alpina ... | トップ | オニヤンマ Anotogaster sie... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ハチ・アリの仲間」カテゴリの最新記事