私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

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ヒメキベリトゲハムシ Dactylispa angulosa かな?:3種並べて

2023-06-26 07:35:36 | ハムシの仲間
2023年6月26日(月)

ヒメキベリトゲハムシ Dactylispa angulosa かなあ?

20220511  5mmほど

昨年の話で申し訳ないのだけど、種の判別も怪しいまま書き損ねてて・・・
コイツ、クリの若葉や桜・カエデの葉で3度見かけた。
だから、フキやアザミの葉をホスト(食草)とするキベリトゲハムシとは違うと思うのだけど。
ただ、その2種を判別する形態的な特徴がよくわからないから、ほったらかしていた。


今年になって、カタビロトゲハムシをカシ類の葉で見つけ

20230618  6mmほど

撮影も昔より少しはマシになってきたし


さらに、一度は会ってみたかったタケトゲハムシも笹の葉で見つけ

20230611 5mmほど

ならばと、3種を見比べてみることにした。


体形が太くなるほどトゲが短くなってる。
対馬には、ツシマヘリビロトゲハムシという体形がさらに太くなって、まるでカメノコハムシとの中間形質のように思える特産種がいたり
また、ススキの葉にはクロルリトゲハムシというさらに細くなってるトゲハムシがいたり
挙句の果てに、湿地にはかつて「トゲナシトゲトゲ」と呼ばれていた『ホソヒラタムシの仲間』という「トゲをなくしたトゲハムシ」がいたりする。

ホスト(食草)などのニッチを特化させていくことで、形態がある方向へと進化していくみたいで面白い。

植物でも、花弁を鋭くとがらせたイカリソウというのがあって

20200427

そのイカリソウの仲間にバイカイカリソウがあって

20230424

イカリソウの特徴である『錨(いかり)のような花弁』がすっかり丸くなって、「錨じゃないイカリソウ」なのだ。
まったく違う生き物だけど、まるで「トゲナシトゲトゲ」と同じではないか!

こういう多様な生き物たちの世界をできるだけ未来への遺産として残していくためにも
珍しいからと「買わないでほしい、採って販売しないでほしい」と思ったりしてる。
(ネット上にはこれらの通販が載ってることが度々あるから)

私のつたない経験からいうと、どれも身近な里山の散歩で出会える生き物だけれど、出会える機会はかなり少ない。
なかなか会えない生き物たちだから、汗をかきかき会えた時、ドーパミンがドパッとでてそれが忘れられない実体験になる。

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