私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アオバト Treron sieboldii :詣帰りの救出

2023-01-02 18:48:19 | 鳥類
2023年1月2日(月)

アオバト Treron sieboldii メス

20230102 30cm強

中国・台湾・日本など、東アジアに生息するハト科の留鳥。
羽に赤紫色っぽい部分がないからメスだ。
漢字では『緑鳩』、かつて日本は緑色を『アオ』と呼んでいた。

今日、人けの少ない近くの神社へ初詣に出かけた。


私は基本、1年間の感謝を込めた終詣を重視していて
願い事が主たる目的になっている初詣は、近場ですませたり、行かなかったり・・・
何となく「願い事ばかりなのは我がままで自分勝手だ」と思うから。

そのついでに貯水池へ立ち寄って散歩。
と、池の反対側のコンクリート壁で「バサバサッ」と音がして・・・
「キジバトかなんかがいるのか?」と見つめると・・・

「アオバトだ!」

土砂崩れ防止用のフェンスの中に落ち込み、身動きできなくなっていた。


見上げると、上のフェンスは開いていて
おそらくのような所から転落したのだろう。


かろうじて隙間の広い部分で向きを変えたりもできるのだが・・・


車が通る度に「バサバサバサッ」とあわてふためいて・・・
とうとうフェンスに挟まった。


「お願いします! 助けてください!」と目が訴えているように感じつつ・・・


ためらった。
フェンスが頑丈なこともある。
公共の構造物をいたずらにいじってはいけないとも思った。
アオバトに起きたアクシデントも「自然の摂理」と受け止めるべきなのかもしれないとも・・・

「助けようよ」と言うかみさんに「無理っぽいよ」と散歩を続けた帰り道
アオバトはとんでもなくからまっていた。


思わず駆け寄った。
2人ともフェンスの下側に手をかけて思い切り引っ張った。

(上の画像は救出後、かみさんの手で他の場所でヤラセ撮影)

「広がるぞ!」
アオバト、羽が傷んではいる。
が、とりあえず元の態勢に戻ってくれた。


ならばと、下側からコケをほじくっていった。
たまっていた落ち葉も落としていった。
もし、これでアオバトがフェンスから出てくればそれだけでいい。
ただ、弱り切っていたら「記録の撮影もしておこう」という邪心もあった。

「出た~!」
と、アオバト元気に飛び去って行ってしまった。
撮影する余裕など、まったく与えずに・・・

ま、地元で間近に野生のアオバトを見たのは初めてだったから、それだけでありがたい。
もちろん、良いことをしたとも悪いことをしたとも思っていない。
目の前でもがき苦しんでいたら、自然に体が反応するのが人間の本能なのだと思う。

なお、アオバトの軌跡は数年前からあって☟
アオバトはいたっ!:状況証拠だけど・・・

こうして、会えたのも「何かの縁かもしれない」とも思った。

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