2019年7月22日(月)
ショウキハゼ
シロチチブと同様、環境省カテゴリで準絶滅危惧にあたるチチブ属の魚。
有明海や東海地方なんかの汽水域が生息地として知られてるケド
どっこい! 瀬戸内海でもチラホラ見られるのである。
広島県でもほんの数カ所だけど生息が確認されていて
そのうち、私の知ってるポイントも2つある。
無精ひげを顔面にちらかしまくったようなハゼ。
端午の節句の厄除けにする鍾馗のひげ面にちなんで命名されたみたい。
いずれにしても希少なハゼなのである。
さて、先週の釣りの続き。(7月14日)
小雨の中、マアナゴを釣った後、小さなマハゼしか釣れない。
帰ろうか、と思ってたら
「父さ~ん! チチブが釣れたよおっ! 黒いチチブッ!」とかみさん。
「何よんな! 汽水域じゃないけえな、チチブなんかおらんわ! はよ持ってき」
と、ハリからはずれてポトンッしよる。
「何しょんな! 魚がかわいそうやろが!」
かみさん急いで拾うて持ってきよる。
「わっ! ショウキハゼやないかいっ! すぐバケツじゃがっ!」
体長8cmほどだから、ほぼほぼ成魚。
ここは、河口から少なくとも10kmは離れてる漁港。
淡水の影響はほとんど受けてない海水域。
にわかに信じられないことを、またかみさんがやりよった!
実は、一度でいいからコイツを釣りたくて少なくとも10年はたつ。
コチトラ何回も何回もいろんな工夫してポイントへ釣りに出かけてきてるんだぞっ!
ガサで採ることはできても生息環境を壊してしまう。
カキ殻で胴長も傷つき、穴を開け、壊してしまう。
暑い中汗まみれのガサはついでに体調も壊してしまう。
だから、コイツの生息を何とかタナゴ竿で確認できないものかと何度も何度も・・・
それを予想だにせん水域で!いとも簡単に釣りやがって!
しかも「チチブ釣った!」なんて、よく知りもせんヤツがっ!
あげくに地面に落としやがって!
ホンマ、口惜しゅうて口惜しゅうて・・・積年の恨みつらみの235種目。
たくさん画像を載せたのは貴重な記録だと思うから。
ほとんどの釣り人が「けったいなハゼやっ!」ちゅうてポイするから。
知っててもらえれば少しは扱いも変わるかもしれんから。
なので、決してかみさんの釣果を称えたものではないっ!
この日、かみさんはさらにキチヌを釣り
サラサカジカを追加し
撮影ばっかりさせたあげくの果てに
「ショウキハゼもシロチチブも私だけが釣った~!」と
「私が釣ったおかげでどっちにも会えたんじゃけ、感謝しんさい!」と笑みを浮かべ
私の心に大きなささくれを毎日毎日きざみ続けておられるのである。
よくかみさんとの釣り、楽しそうでいいですね、と言われる。
が、かみさんは口惜しがる私見たさに釣りしてるだけの邪心の塊ぢゃっ!
くそ~っ! 毎日ホンマ口惜しい!
『我が闘いにショウキ(勝機)なし!』 迷言が生まれた日の話。
最新の画像[もっと見る]
- ミスジコウガイビル Bipalium trilineatum ?:きのこ観察会にて 3ヶ月前
- ミスジコウガイビル Bipalium trilineatum ?:きのこ観察会にて 3ヶ月前
- ミスジコウガイビル Bipalium trilineatum ?:きのこ観察会にて 3ヶ月前
- コテングコウモリ Murina silvatica : 桐の葉かげに 3ヶ月前
- コサメビタキ Muscicapa dauurica :ごみステーションにも?! 3ヶ月前
- コサメビタキ Muscicapa dauurica :ごみステーションにも?! 3ヶ月前
- コサメビタキ Muscicapa dauurica :ごみステーションにも?! 3ヶ月前
- コサメビタキ Muscicapa dauurica :ごみステーションにも?! 3ヶ月前
- コサメビタキ Muscicapa dauurica :ごみステーションにも?! 3ヶ月前
- コサメビタキ Muscicapa dauurica :ごみステーションにも?! 3ヶ月前
チチブ属の中ではかなりの変わり者かもしれません。
ヒゲは観察ケースに入れないと見えないくらい小さいです。
いわゆるブサカワですね。