花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

酔妃の薔薇

2009年11月26日 06時43分22秒 | ばら     
微かにクリーム色がかかるライトピンクのバラ、ティプシー・インペリアル・
コンキューバイン Tipsy Imperial Concubine (Tea または Hybrid Tea)。 
強いデリシャスな香りがあり、咲き進むと菊咲きのようになります。 (なお
「ディプシー」 と記載しているプレートやサイトも多いですが、誤りでしょう。)

HMFによると、Walter Branchi 氏は 「このバラは Hazel le Rougetel (ルー
ジェテル) が1982年にヨーロッパに紹介したもので、中国から持ち込まれた、
おそらく古い品種であろう。」 と記しているそうです。
またもともとヨーロッパで作出されたものが中国に伝わり、ルージェテル氏に
よって里帰りした、という説があります。

バラの名前は 「ほろ酔いの皇妃 (第2位以下の妻) 」 というような意味です
が、 アンティーク・ローズ・ガーデン には、「英国のルジェテルさんが中国
を訪問したときに現地で贈呈されてヨーロッパに伝えたバラだそうです。
中国でつけられた漢字の名前を英語になおしたらこういう不思議な名前に
なったのでしょうね。」 とあります。

花蓮に 「酔妃蓮」 という名の、とても美しい品種があり、孫文が1919年に
日本人に贈って大賀博士が開花させたものだそうですが、この薔薇の元の
名もこの 「酔った妃のような」 というような名前だったのかもしれません。
いま中国でバラのことを 「玫瑰」 (メイグイ)、古くは薔薇 (そうび) といった
そうですから、「酔妃瑰」 とか 「酔妃薔」 とでも呼ばれていたのでしょうか。

ちなみに帝王の正妻は、春秋に 「王には妻 (=斉、ひとしい) はなく、后
(後れる) がある。」 とあるように、「后」 というそうですから、「妃」 は順位
2位以下ということになります。昔は身分の固定と男尊女卑が甚だしかった
ことが分かりますが、今や妻は 「斉」 どころか 「聖」 の時代のようですね。

作出者  不明
紹介者  Hazel le Rougetel  (ルージェテル)  1982年。
       (群馬県前橋市 敷島公園 091108. 091024)


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上は11月8日、下は10月24日のもので、花型が少し違って見えますが、
下は咲き進んだ状態のようです。



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