花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

一番鶏の鳴く 鶏鳴寺の花蓮

2012年07月17日 07時15分54秒 | 蓮・スイレン 
白色一重の大輪花蓮、鶏鳴寺 (けいめいじ)。
中国採種の混合播種で、佐原水生植物園で発芽育成されたものだそうです。
      (千葉県香取市 佐原水生植物園 120715.120706.090711)


鶏鳴寺は南京市にあり、東晋の永康元年 (300) の創建。南北朝時代に篤く
仏教を崇敬した梁の武帝の大通元年 (527) に同泰寺と命名され、梁の首都
建康 (現:南京) の中心寺院として武帝の奉仏活動の拠点となりました。
明の初代皇帝・太祖朱元璋の洪武20年 (1387) に鶏鳴寺と改名され今日に
至っています。

鶏鳴と言えば、中国戦国時代の斉の王族・孟嘗君 (もうしょうくん、? - 前279)
の逸話があります。秦に招かれ宰相に任ぜられたものの讒言にあい、脱出する
ために王宮から狐白裘を盗んで王の寵姫に献上した狗盗の輩と、函谷関を
夜明け前に抜け出ようと関守を欺くため鶏の鳴き声を上手にまねた輩がいた
ので危地を脱することが出来たという、鶏鳴狗盗の故事です。
しかし函谷関と南京とはずいぶん離れており、鶏鳴寺の名がこれにちなんだ
ものかどうかは分かりません。

「礼記 (らいき) 」 にはこうあります。「 (嫁) が舅姑に仕える仕方は娘が父母に
仕える場合と同様である。すなわち一番鶏で起きいで、口を漱ぎ手を洗い、髪を
梳いて、 (中略) こうして父母舅姑のもとにゆくが、着いたら気持ちを穏やかに
声を柔らげて」 いろいろと体調を尋ねたり、食べたいものなどを伺いお世話を
して差し上げるのがよい。
  (平凡社 「中国古典文学大系」 3 礼記 内則 竹内照夫訳 昭和45年)
鶏鳴寺は尼寺のようですから、ひょっとして一番鶏で起き出でるという 「礼記」
の記述から名を採ったものかもしれません。

礼記のようにされたら夢のようですが、今時そんなことをさせたら2日で出て
いきそうです。韓国ドラマを見ていると、韓国はキリスト教国でありながらこう
した儒教倫理がまだまだ強く生きていることを感じます。だから韓国はまだ
しばらく大丈夫でしょう。日本は儒教倫理もなく西欧のノブレスオブレージも
ない、偉い人ほどワガママ放題という世の中になってしまいました。しかしまだ
私たち庶民の中にこそ社会を支える倫理観が生きていると思います。

今月末は地域にとって最大ともいえる重要行事、夏祭りがあります。参加対象
者は地域全員の約1000世帯3000人、運営役員はボランティアを含め約170人。
太鼓の練習、やぐらの建込みからお神輿・盆踊り・やぐら解体収納まで丸々
2週間以上で、準備・手配りが大変ですが、地域活動に協力しようという人が
少なくないのはとてもうれしいことです。
毎年 激しい夕立に見舞われるのですが、今年は降られないように願いたい
ものです。
      

           夏祭り 始めの合図は蓮の音   rocky 

               
                              
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これは09年7月の花。


下は今年7月の、開き始めの花。
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