つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

肥前侍の鬨の声。

2020年12月21日 08時31分58秒 | 賭けたり競ったり
    
競艇界の年間チャンピオンを決める戦い「第35回 グランプリ」が終わった。
王座についたのは、佐賀支部所属の「峰 竜太」。
また併催の「第35回 グランプリシリーズ」を制したのは、
やはり佐賀支部所属の「深川 真二」。
お江戸の「平和島競艇場」に、肥前侍の勝ち鬨(かちどき)が轟いた。



年間ランク19位以下の上位レーサー達の争い「グランプリシリーズ」。
優勝戦の組み合わせは、
1号艇:池田浩二(愛知)
2号艇:深川真二(佐賀)
3号艇:坂口 周(三重)
4号艇:前本泰和(広島)
5号艇:秦 英悟(大阪)
6号艇:石渡鉄兵(東京)
「深川」は2コースからコンマ12のトップスタート。
インコースの「池田」にプレッシャーをかけて内側へ差し込み、
先に回った「池田」と、3コースから捲り差した「坂口」と、
三つ巴のデッドヒートに持ち込む。
内懐に舳先をねじ込んだ「深川」が競り合いを制し、
2度目のSG戴冠となった。

続く年間ランク18位以上のレーサー達の争い「グランプリ」。
優勝戦の組み合わせは、
1号艇:峰 竜太(佐賀)
2号艇:西山貴浩(福岡)
3号艇:寺田 祥(山口)
4号艇:新田雄史(三重)
5号艇:平本真之(愛知)
6号艇:松井 繁(大阪)
進入隊形は「松井」の前付けにより、スロー水域1236、ダッシュ水域45。
「峰」が、コンマ01のタッチスタートを決めて勝負アリ。
2度目のグランプリ制覇を達成した。
この優勝により、史上初の快挙が濃厚となった。
年間最高勝率・最多賞金タイトル・最優秀選手・年間最多勝・年間最多優勝、
タイトル総なめ、全部かっさらう事になるだろう。

僕は峰のファンではない。
しかし、ぐうの音も出ない。
このリアルが全て。
「まいりました」
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津幡短信vol.82 ~ 令和弐年 冬至前日。

2020年12月20日 08時45分14秒 | 津幡短信。
   
津幡町で見聞した、よしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、1本のみ。

【津幡町の雪景色。】

今、僕は熱いソバをすすりながら記事を書いている。
寒いのである。
津幡町では雪が降った。



日本語には、雪を情緒的に表す言葉がある。
@雪の結晶の形やひらひらと降る様子を花に例えた---雪花(せっか)。
@六角形の雪の結晶を花に例えた---六花(りっか)。
@うっすらと積もってすぐに消えてしまうことを表現した---淡雪(あわゆき)。
@ちぎった綿のような、やや大きめの雪---綿雪(わたゆき)。
@複数の結晶がくっついて大きな雪片になると---牡丹雪(ぼたんゆき)。

雪にまつわることわざもある。
※柳に雪折れなし
 柳のように一見弱そうに見えるものでも、柔軟性のあるものは強い例え。
※冬の雪売り
 わざわざ買う必要がないほどあるものを売り物にしても買う人はいない例え。
--- 等々。



北陸は雪と縁が深い。
僕の子供時分と比べると降雪量は少なくなったと思うが、
曇天の下で忍従を強いられる日が多いのは変わらない。
こうした湿潤で寒冷な土地に育ち、冬を見つめ、雪を見つめ、思考してきた経験は、
きっと僕自身に何らかの影響を及ぼしているだろう。



雪と雨の境界は気温と湿度がカギを握っている。
上空1500mの気温がマイナス6度を下回ると、平地でも雪が降る確率がアップ。
この時、地上付近の気温はおよそ3度ぐらい。
地表付近の湿度が70%以下であれば雪に、それより高ければ雨まじりの雪に、
80%を超えたら雨になる。
寒気の吹き出しと大気中の湿度の予想は大変難しく、
「積雪の予報」があまり当たらないのは、こうした要因から。

何せよ、雪量はどうか程々に願いたいものだ。

<津幡短信 vol.82>
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SHOW MUST GO ON 2020。

2020年12月19日 19時33分14秒 | 賭けたり競ったり
       
競艇界の年間チャンピオンを決める戦い「第35回 グランプリ」は、
いよいよ明日(2020/12/20)、千秋楽を迎える。
一年間鎬を削り、今節激しい勝負を繰り広げていた18名のレーサーの中から、
最期のピットに舳先を進めたのは、以下の6名。

1号艇:峰 竜太(佐賀)
2号艇:西山貴浩(福岡)
3号艇:寺田 祥(山口)
4号艇:新田雄史(三重)
5号艇:平本真之(愛知)
6号艇:松井 繁(大阪)

「峰」と「松井」以外は、優勝すれば初戴冠。
特に「西山」は下位ランク17位・初出場からのファイナル進出。
文字通りの大活躍である。
ここ数年の常連組が殆どいない顔触れ。
コロナショックに見舞われた「特別なタイミングらしい」と言うべきだろうか?



僕は、“平和島劇場”の檜舞台に「毒島」がキャスティングされていないことが、
何ともショックで仕方がない。
今節、彼が予選で残した成績は、1着、6着、4着。
優勝戦オーディションは7番目の成績となり、最終選考で落選してしまった。

念のため書き記しておきたいが「ブスは頑張った!」のである。
二次予選初日は、勝って当然のプレッシャーをハネ退けた。しかも1番時計で!
2日目は、最後尾から遮二無二追い上げたのである!
3日目は、一時は3着争いに絡み、どん尻から2艇を躱しゴールしたのである!
だが、しかし!---。

もしも、2走目が5着だったら。
もしも、3走目が6号艇じゃなかったら。
もしも、実力や機力・技ではどうしようもない「くじ運」という魔物に魅入られなかったら。
もしも---。

「たら」「れば」はあれど、このリアルが全て。
今年も日本一には手が届かなかった。
彼にも、僕にも「あした」は与えられなかった。



--- 来年の事をいうと鬼に笑われるから、今はこの辺で筆を置こう。
最終日は、気持ちを切り替えて未来に繋がる走りを見せて欲しい。
優勝戦につぎ込むつもりだった銭を懐に、僕は冷徹に的中を狙う。
--- だが「毒島誠」の名前がエントリーされたレースだけは、
情に流される事をどうか許して欲しい。
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グランプリの魔物。

2020年12月18日 08時24分44秒 | 賭けたり競ったり
     
競艇界の年間チャンピオンを決める戦い
「第35回 グランプリ」が幕を開け、3日が経過した。



初日、2日目は、年間賞金ランキング7~18位の選手たちによる一次予選。
半数が舞台から振り落とされ、生き残った半数が第二幕に進んだ。

既に幾つもの歓喜と涙が交錯した。
頂点を目指す思いはみな同じ。
しかし、必ず勝者と敗者が生まれ、明と暗ができる。
致し方ない。
非情な結果に向き合わねばならないのは彼らの日常だが、
この時ばかりは特別である。

きのうから一次予選を免除された年間賞金ランキング1~6位が登場し、
二次予選が始まった。
有利な内枠は、ランク上位組が独占。
勝ち上がり組は、不利な外枠に収まる。
更にランク上位組には、いいモーターが優先して割り振られる。
一年間の成績によるアドバンテージだ。
結果は、2つのレース共に優位性を活かした1号艇が1着。
「圧勝」と言っていい内容だった。

だが、今日の二次予選・第2戦から枠番は抽選で決まる。
(※最終日の優勝戦は別)



全員がガラポンを回し組み合わせはこうなった。(※赤文字、ランク上位シード選手)
11R
1号艇:西山貴浩(福岡)きのう6着
2号艇:新田雄史(三重)きのう4着
3号艇:松井 繁(大阪)きのう5着
4号艇:寺田 祥(山口)きのう3着
5号艇:毒島 誠(群馬)きのう1着
6号艇:深谷知博(静岡)きのう2着

12R
1号艇:峰 竜太(佐賀)きのう1着
2号艇:平本真之(愛知)きのう4着
3号艇:吉川元浩(兵庫)きのう2着
4号艇:篠崎仁志(福岡)きのう5着
5号艇:白井英治(山口)きのう3着
6号艇:菊地孝平(静岡)きのう6着

短期決戦のグランプリには、魔物がいる。
レーサーの成績や実力ではどうしようもない「くじ運」だ。
僕がエールを送る「毒島」は、コレがすこぶる悪い。
不利な外枠から戦う事になった。
王座への道のりは、一走一走が勝負駆け。
早くも試練が訪れた。
何とか切り抜けて欲しいと祈り、信じて銭を張る。

「ブス、魔物をねじ伏せろ!」
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賭けたり、競ったり、覚悟したり。

2020年12月15日 00時42分08秒 | 賭けたり競ったり
     
本格的な冬が訪れる直前(2020/12/06)。
僕は胸に「とある意図」を秘め、石川県・津幡町から最寄りの本場(ほんじょう)、
お隣・福井県の「三国競艇」へ出向いた。





よく晴れ渡った空の下で繰り広げられるレースを観戦し、
投票の合間に三国名物「おろしそば」に舌鼓。
風味のある蕎麦に添えるのは、辛味大根おろし、ネギ、かつお節。
ツンと鼻に抜ける刺激のお陰か?
予想はまあまあ冴えを見せ、賭けた10レース中4勝6敗プラス収支だった。

胸を撫で下ろしての帰途上、
刈り取りの終わった田んぼの傍で、風情を感じる景観に出逢う。



業界がブランド名「BOAT RACE」を導入したのは平成22年(2010年)。
それ以前の呼称は「競艇」に統一していた。
青地に白抜き文字で「三国競艇」と書かれたこの看板が立ってから推定20年。
以来ずっと、交通量の少ない裏道で風雪に耐えファンを案内してきたのだ。
往時を留めた佇まいに、少なからぬ感慨が湧いた。

--- さて、胸に秘めた「とある意図」とは、「最終決戦への心構え」である。



いよいよ本日・12月15日から、
競艇界の年間チャンピオンを決める戦い「第35回 グランプリ」が幕を開ける。
その前に、モーターの轟きや、ボートが駆け抜けた時の疾走感など、
現場の空気を吸い、体験・記憶しておきたかったのだ。

一年間、鎬を削ってきた獲得賞金上位18名のレーサー達が激突する舞台は、
東京の「平和島競艇場」。
今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、入場は周辺1都3県在住者に限定。
残念ながら生観戦は出来ない。

僕は「毒島 誠(ぶすじま・まこと)」の戴冠を願って止まない。
現在の年間ランキングは2位。
年頭~夏までは苦しい戦いが続き低迷したが、秋からリズムアップ。
先月の「SGチャレンジカップ」を制し、一気に上位の一角へ食い込んだ。
素晴らしい追い上げだった。

さあ!本番だ!
グランプリは6度出場して5度優出するも日本一には手が届いていない。
7度目の正直だ!
あと一歩で苦杯を舐めた過去を糧に頂点へ駆け上がり、今度こそ「誇り」を取り戻そう。
悲願達成への道のりは、まだ半ば。
苦楽を共にする覚悟は、とっくに出来ているぜ。


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