静岡県知事選 開票状況
静岡知事選 最新の開票状況をお伝えします。
リニア中央新幹線工事に伴う大井川の流量減少問題を巡っては、川勝平太氏がリニア事業を所管する国土交通副大臣だった岩井茂樹氏を立候補表明直後に「国土交通省の顔」と位置付け、水問題を選挙の争点だと強調する戦略が奏功した。JR東海や国交省と厳しく対峙(たいじ)する姿勢が評価され、大井川流域をはじめ県内で幅広く得票した。 これに対し岩井氏は、リニアを推進する自民党本部の推薦を得たにもかかわらず、告示前の討論会で「ルート変更や工事中止も選択肢」と発言する奇策に打って出た。「地域住民の理解、協力がない限り、着工しない」とも繰り返し、JR東海との対話を重視した「円卓会議」の開催案も披露したが、支持は集まらなかった。 終盤戦では両氏とも「命の水を守る」と強調する一方で、双方が相手候補の批判を展開した。問題解決の方向性を語ることは少なく、具体的な議論は深まらなかった。 両氏のスタンスの違いが見えにくい中で、「実績」を判断材料に投票した流域住民もいた。自民支持層のある利水関係者は「川勝氏はこれまでよくやってくれている。自民にも世話になっているが、今回は川勝氏を支持する」と明かした。 川勝氏は大井川流域以外でも、富士川の汚泥や伊豆半島のメガソーラーなどの問題を絡めて各地の「水問題」に言及。リニア問題と関連付けて、環境保全と経済活動を両立させる訴えを全県に広げた。静岡新聞社
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