タカネイバラ(Rosa acicularis nipponensis)
昨年、山野草店にて買い求めたタカネイバラという名の花が初めて咲きました。
めしべの中心が赤いバラでした。
自生地で咲くタカネは見たことがないから分からないのですが、
実生のバラは特徴が少しずつ異なることもあり、
様々なタイプのタカネイバラがあってもおかしくないです。
現に有名なバラ園にあるタカネイバラに比べると私のものはちょっと趣が違うようです。
本当のタカネイバラとは・・・
今は知るすべはありません。いつか分かる時が来るでしょうか?
さて、この株ですが、小葉が7枚です。比較的小さい葉ですが、まだ株が大きくないので
本来の葉の大きさではない可能性があります。
古枝の株元の写真です。古枝はどちらかというとつるっとしてトゲはまばらについています。
ガクやガク筒には細かな毛があります。
どうやらヒップは丸タイプのようですね。
去年の秋は葉の紅葉が見事でした。
一方、オオタカネバラという名札のついた株も昨年買い求めました。
今年は残念ながら花は咲きませんでしたが、葉や枝の様子は
このタカネイバラとかなり異なります。
まず株元ですが古枝は褐色で白いトゲの痕のようなものが残っています。
トゲは多くが脱落しています。恐らく冬の積雪で取れてしまったのでしょう。
タカネイバラはするどい一対のトゲが残っていますが、
こちらにはするどいトゲはありません。全体的にトゲの痕が広がって、
枝もゴツゴツした印象です。
一方、新しいシュートは細かなトゲがびっしりです。
これは少し前の写真です。
シュートの芽ぶきの枝は赤く、下の写真のように、しばらくすると緑色に変わっていきました。
枝先の様子です。
写真の左半分が旧枝から春一番に出た今年の枝葉。
枝は赤みを帯び、葉の軸も赤みがあります。
一方、右側は初夏にに出た新しい枝葉。
途中までトゲでいっぱい。葉の軸には赤みがなく、全体的に緑です。
春一番に出た枝の先端はトゲが少なく、ときどき鋭い一対のトゲが見られるだけです。
こちらは春一番に出た葉。葉の筋に赤みが見られる7枚葉です。
一方、初夏に出た新しい枝についた葉は全体的に緑色で小葉は7+小さいのが1枚ついています。
このようにタカネイバラとは異なるこの株、本当にオオタカネなのでしょうか?
後は花を待つばかりですね・・・
皆さんのお手持ちのタカネやオオタカネはどうでしょうか?
やっぱり違うのかな~^^