穴にハマったアリスたち

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レジェンズ ~甦る竜王伝説~

2007年01月24日 | アニメ・日曜朝 感想その他
「セイントオクトーバー」に触発されて、猛烈に「レジェンズ」が懐かしくなって引っ張り出してみた。

 な ん て 頭 の 悪 い ア ニ メ だ 。

思わず数話分一気に再視聴してしまった。
「セイントオクトーバー」とは、敵であるところの謎の大企業の描写(というか雰囲気)がかなり似ています。
全編から漂う、「嗚呼、やる気がないんだな」というスタッフ様の気合ぶりも含めて。

【参考】
 OP:第1期第2期
 ED:第1話より(総集編タイプなので、どんな話か伝わる気がする)

元々の放送枠は日曜朝9:30。スポンサーはバンダイ。
当時の裏番組は「マシュマロ通信」(「マイメロ」の前番組)。
平均視聴率6.2%とさりげなく健闘しましたが、玩具は全く売れなかったので1年で放送を終えました。

スポンサーから分かるとおり、玩具を売ることを至上命題とした土日朝のお馴染み形式。
扱ってた商品はタリスポッドという名のオリジナルゲーム機器で、
任天堂の「ポケモン」と、コナミの「遊戯王」への対抗意識をバリバリ感じるアニメです。

…だったのですが。

第1話でタリスポッドを投げ捨てる主人公から始まり、玩具様を鼻であざ笑うかのような展開が目白押し。
特に、お約束の夢のパワーアップアイテム回は必見です。
単なるギャグ以外の何者でもない展開で登場した挙句、「使えない」「ヘボい」とコケにされまくり。
しかもそのパワーアップ版商品は、劇中では「海賊版」玩具との設定。
本当にそんな展開で、バンダイ様にご満足いただけると思っていたのだろうか。

が、そんな適当ギャグは途中から一転し、猛烈な勢いで欝展開に突入。
なぜ、爽やかな日曜の朝から、こんなにダークな気持ちにならないといけないのか。
なぜ、シュールギャグアニメだったはずなのに、こんな救いのかけらもない話になってるのか。

市民から石をぶつけられ迫害される主人公&家族。
心のトラウマをガリガリと開き、戦闘よりも精神的自滅に追い込まれる登場人物。
無垢な一般子供たちが、タリスポッドを使って行う虐殺シーン。
裏切り、洗脳、再起不能のオンパレードで中盤以降はどこまでも泥沼に。

そんなどうしようもない状況を、それまでにやってきたくだらないギャグが伏線となって次々と突破。
単なる馬鹿なネタを感動の大ネタに昇華する展開は素直に見事でした。(この辺、第一期「マイメロ」に通じるものがある気がする)
特にマックさんの格好良さにベタ惚れですよ。

ちなみにコミック、小説でもシリーズ展開されてました。
 
コミック版

原型を留めちゃいねぇ。アニメ製作陣のチャレンジ精神には感服です。
コメント (2)
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