昨晩、キンドルでTEDを久しぶりに見ました。
そうしたら、モニカ・ルインスキーが出ていた!
びっくり、そうあのモニカさんです。
で、まあ好奇心から聞くことにしたのですが、
会場は私と同じような人で一杯でした。
彼女は何と41歳になっているんですね。月日の経つのは早いです。
あの事件から、17年も経っているそうな。本当かいな。
でも、あの美貌は全くと言っていいほど変っていない。特にキラキラ輝く大きな目が印象的です。
そして、"I loved my boss, which was the president of the United States."
と言った時は、会場がそれこそ波打ったくらいに静まり返った。私も思わずかたずをのんだ。
だって、これからクリントンを誹謗するんじゃないかと一瞬思ったから。
でも、TEDで話す限りそんなことはありえない、とそんな考えは飛んで行ったけど。
続けて、"It ended up in broke." そして、自分のとった行動が間違っていたと何度も繰り返した。
その言葉に嘘はないと、皆思ったと思う。
後半は、あの出来事をきっかけに、自分の人生が狂ってしまい、非常につらい時期を過ごした(過ごしている)と。
また、あれがインターネット社会の一つのターニングポイントとなる非常に重要な意味を持つものだと認識している、と。
つまり、インターネット上でのいじめ、bullyingが普通になってしまう社会になったと、ここで自分の事件を普遍化して社会への影響とその評価について冷静に分析し淡々と話し続ける。その姿は真摯で好感が持てる。
ネット上に流れた途端、普通の生活はなくなり、多くの人の批判の的になり陰湿ないじめが容赦なく始まる。
他の人の例も挙げて、最後はそんな社会はもういやだ、何とかみんなの力で変えていきたいと訴えて終わる。
いつものTEDと違い、原稿を持ってそれを見ながら読んでいる。
何だかなあ、という複雑な思いもあるが、自分の事を自分の中だけで終わらせずにそれを敢えて一般化し、自分がその犠牲者であることをことさら強調することなく、話し続ける様子は一種独特の個性を感じさせる。
あのような事件を起こした張本人だという視点から、被害者の視点へ、180度の転換をうまく果たしていると言える。
クリントン夫人(と言っていいのかしら)が大統領候補に名乗りを上げた時にねえ。
女性から見ると、許し難い存在ではあるんだけどね。
どうなんでしょ。