赤い靴で 街あるき

横浜の波止場から~♪函館に。
街の散策やキッチンの片隅から。見たり聞いたりの「ひとかけら」を綴ります。

あれは3年前

2015-08-19 | お別荘の父


タイトルを見て、メロディー♪~が出てくる人…
何歳以上の人かしら?

止めるあなた駅に残し~♪

いえいえ、懐メロは脇によけて。

3年前の8月18日でした。
昼食のパスタをいざ食べんとした時、家デンが鳴った。

函館の病院から、父が緊急入院したという知らせでした。

「お盆開けなので航空券は取れるだろう」とパスタを食べながら考えたが…

思えば、あの日も横浜は暑かったー。

夕方の便をネットで確保し、すっ飛んできたあの日から
三年。
感慨深いものがあります。

土地勘ゼロ。友だちゼロ。
函館にしては珍しく暑い夏で、ただただ必死な私でした。

あれから三年。
住居もあり車もあり。市内をブイブイ走っています(笑)

友だち、知人もチラホラ。
バレエレッスンも再開しました。

あの年は9月になっても真夏日があり、北海道の夏としては違例の暑さでしたが…

今年は夏らしさがなかった。

(でも、夏らしさがなくても…
夏休みの短い北海道は新学期が始まりました)


父が亡くなった2月までの半年間。

カテゴリー「お別荘の父」をアップすることが、息抜きや気晴らしでした。

不用意な医者の発言や介護ミスなどに対して戦いの半年でしたが、思いがけず助けて下さる人が現れたり、支えられたり。

トップ写真は五稜郭公園近くの、とあるカフェのテラス。

先日、あの日々を支えてくださった、ある方とお会いできました。

涼しい北海道とはいえ、レディ二人に戸外は過酷(笑)。
このテラスではなく、屋内のお席で。

あれやこれやの偶然に驚きながら…
あれやこれやと話し、楽しい時間を過ごしました。




流れていく時間。
そこにいる自分。
さまざまな出来事、そして出会い。

偶然は必然でもあり。

カフェのバラが、そうつぶやいたようです。







久々のカテゴリーです

2014-06-08 | お別荘の父

北海道も先日までは あちらこちらで「猛暑日」が
あったほどでした。
(函館はまだ真夏日の30℃にもなっていませんが)

今週は 一転して涼しい~。というより寒いかも。
梅雨のない北海道ですが、雨が続いています。
「蝦夷梅雨」という言葉もありますし・・・
でも、梅雨特有のあの蒸し暑さは皆無です。

暑かった頃に撮った(笑)花たち・・・

   

五稜郭公園の藤棚も見事でしたよ。

  

  

風に舞う前のタンポポの綿毛たち・・・

  

スズランもこの季節。道路脇の花壇です。

 

私の子供の頃は、札幌郊外にも野生のスズランが咲いていましたが
今咲いているのは、ほとんどが栽培されたドイツスズラン。
・・・だと思います・・・(違っていたらご指摘くださいませ)

昨日、父が最後の10日間を過ごしたホスピスへ。
この1年に他界した人(100名以上)たちの慰霊祭でした。
亡くなってすぐの方たちのご家族は ホスピスへ足を運ぶことさえ
お辛いでしょうし、遠方のかたもいらっしゃるからでしょうか。
出席した遺族のかたたちは40名くらいでした。

ハープの演奏や、先生や看護師さんたちのギターや歌。
亡くなった患者さんたちの写真がスライドショーで写されたりもしました。
私が選んだ父の写真は ラベンダー畑で笑っている<麦わら帽子の父>。
葬儀の際、遺影にもした写真です。

静かで和やかな雰囲気でしたが、けっして湿っぽくはなく
そして、無宗教で
ここのホスピスらしい、とても良い雰囲気でした。

まもなく、そのラベンダー畑がきれいな紫色に染まる日が
やってきます。
父は 沢山摘み乾燥させて横浜の我家へ送ってくれましたが
今年は、私がラベンダーを摘み ホスピスへ「お裾分け」を・・・と
思いながら帰宅しました。


雪空に「感謝」

2013-02-20 | お別荘の父
長い間ブログ更新をお休みしてごめんなさい。
先月30日にホスピスに入った父は 今月10日に静かに息を引き取りました。11日に先生や看護師さんが見送ってくださる中、ホスピスを出ましたが…雪の降る寒い朝、白衣の先生や看護師さんたちの薄着が気がかりで「寒いのでドアの中に入って下さい。風邪をひきますよ」と心配する私がいました。半袖の人もいたし、父(私たち一家)の担当ナースはその日介助入浴のお当番だったらしく素足!痛々しくて。
でも、そんな心配をしている「憐れな私」を自覚している自分が不思議だったり。
車に乗ってからも見送ってくださる皆様に頭を下げていましたが、車が門を出ると同時に堰を切った涙で何も見えなくなりました。
14日に葬儀を終え、今写真の父は満開のラベンダー畑で笑っています。
励まして下さった皆様、ホスピスまで来てくれた大好きな友人のT。本当にありがとうございます。
「父は今日の雪空に大好きな書道で二文字を書いていると思います。感謝という二文字です。皆様ありがとうございました。これから行ってきます」出棺の挨拶です。
そして、今夜の雪空には私が書きます。感謝と。

お別荘

2013-01-31 | お別荘の父
父は数日前から背中や胸の痛みがひどくなり、夜中に訪問看護師さんに来てもらうことも。
そして昨日。「お別荘」に入りました。母も私も一緒です。個室で家族と過ごせ、痛みへの対処もすぐにしてもらえる…「入院できて良かった」しみじみと言う父の言葉を聞き、良い選択だったと、改めて思っています。
ここで過ごせる時間が少しでも長くなりますように…。

写真はホスピスの階段踊り場の窓です。コブシ?モクレン?青空に映えるステンドグラスの花に癒やされています。

強運にかける

2013-01-27 | お別荘の父
ホーム内のインフルエンザは何とか落ち着きそうですが、まだまだ油断は出来ません。室温と湿度に気を配り、唯一の「武器」は洗濯物!(笑)
父は発熱での発汗の他、体温調整が出来ないための発汗で一晩に3回着替えることもあり大量の洗濯物が出ます。それを乾燥機にかけず部屋干し。スーパー優秀な加湿器となります。
それと後は運でしょうか?
戦中戦後を生き抜き、90歳近くまで生きてきた両親の「運」にかけています。

写真は小さな公園で。今はまだ見えている鉄棒も雪が深くなると隠れてしまうんですよ。

戦闘靴?

2013-01-24 | お別荘の父
名前の一字が示すように(笑)限りなく平和を愛する非戦闘女子のはずですが…両親の元に来るたびに毎回闘っている。
弱っている父に家族の了解も得ず「心臓が長くは持たない」と言った医師だったり、あり得ない介護事故(今は詳しく書けませんが)に対してだったり。次から次と闘わなければならない案件(?)が!
そして今回の敵は……
インフルエンザです。
ホーム内に複数の感染者が出てしまいました。
今父が感染したら大変だし、体力のない母も大変。
ハリネズミの如く、ピリピリとしています。
まっどんなに気をつけていても、感染する時はするという諦観も持っているけれど。

代わり映えのしない雪景色ですが、戦闘靴と化した(笑)赤い靴を冷静にさせる、癒やしの効果があるかも。

帰るなよ。

2013-01-22 | お別荘の父
どうして帰るんだ!夢の中の自分の叫び声で目が覚めたという父。私が帰る夢を見たらしい。「帰らないよ」と言いながら冷蔵庫から冷えた缶詰の桃を出すと「旨いなー」…
再び眠りに。少し経ってから熱がないかと額に手を当てると、ぼんやり目を開け「帰るなよ」また帰る夢を見ていたと言う。
ホームの食事を断り、元気だった父がしていたように自室の小さなキッチンで私が作るようにしたが「ご飯の炊ける匂いだ」と喜び「美味しいなー」と食べている。
ただただ子供冥利、娘冥利につきます。   
テレビでどこかのロウバイ開花のニュースが。そうか、そんな季節なんですね。雪の中、白い日々にいるとロウバイも梅も遠い。
写真は到着した日。空港で作っていた雪ダルマ。製作途中で背後からしか撮れませんでしたが。

めんくい

2013-01-06 | お別荘の父
「さあ!ヒゲ剃って めんくいになるぞー」………はぁ?……「ははっ。あのね面食いじゃなく イケメンだよ」「あーそうかぁ」ある朝の父と私の会話。
写真はいつもと代わり映えしませんが、北国の雪景色です。

2013年です。

2013-01-01 | お別荘の父

明けまして おめでとうございます。

お陰様で、実家両親とともに新年を迎えました。

写真は、父の新しい日記帳と手帖です。
毎年、高橋書店の同じタイプを使っているので
品番を聞いて、私が横浜の書店で購入してきました。

    


こんな会話があったそうです。

「来年の日記はどうしようかな?一年ものでいいかな?」と
母に聞いたそうです。
母は・・・と思いながら「今までのはどんなの?」と尋ねると
「2年ものなんだ」と父。
「そう。今までと同じでいいでしょう?」
「そうだな」

今までのは2011年と2012年。今年から新しい日記帳です。
2年間、びっしり書き込まれた今までの日記のように・・・
この日記も、できるだけ書き込まれ、白紙のままのページが
少ないことを祈る新年です。

     

こちらは手帳。毎年、こちらにもびっちり書き込まれています。

皆さまは、どんなお正月をお迎えでしょうか?
穏やかで暖かなお正月でありますように・・・。


吹雪いたり

2012-12-31 | お別荘の父
晴れたり、そして今はどんよりした曇り空。父の調子も悪く母も風邪をひき私の気持ちもどんより。でも私がいると両親は安心らしい。帰省してよかった。そう思えば心に晴れ間も!あと9時間で新しい年。冬木立を眺めながら、あれこれ感無量。スマホに四苦八苦の赤い靴です