赤い靴で 街あるき

横浜の波止場から~♪函館に。
街の散策やキッチンの片隅から。見たり聞いたりの「ひとかけら」を綴ります。

<奸智にたける>チーム

2012-12-12 | お別荘の父

前回、実家滞在中の<事件>。

父が使っているかゆみ止め軟膏がない!
お風呂上りに塗っているので、お風呂セットの中に
いつも入れている。

今、発熱以外は特に不調のない父にとって、
体の痒みが一番辛い。
夏に入院するまでは、凄まじい痒みで眠れない毎日
だったらしい。
今はそれほどでもないが、痒み止めは欠かせない。

どこを探してもない。
まぁ、再び処方してもらえば良いのだが
本人は納得できない。(もっともですが・・)

看護師さんに塗ってもらったのが最後だったので
看護師さんのカバンに間違って入ってしまったか?
念のため、私がTELで尋たりもして・・。

軟膏騒動から、一夜明け。
母の目薬を指そうと思い冷蔵庫(目薬を入れている)を
開けてみて

・・・・!!!!!・・・

塗り薬の入った袋と目薬の袋が、そっくり。
よく似ていました。(赤いラインが入った紙の薬袋)

はい。犯人はアタシです。
看護師さんから軟膏の袋を受け取った後、なにげに
冷蔵庫に入れてしまったらしい。

看護師さんやワーカーさんたちへ説明しなければ
なりません。
さて・・・どうしよう


   ・・・ ・・・ひらめいた

「ねぇ、お母さんが間違って入れたってことにしない?」
「あ~それが良い。少しぼけていたってことにすれば
みんな諦めてくれるし。あんた、頭が良いねぇ」

ということで、母を犯人にしたアタシ。鬼娘です。

「でも、お父さんには真実を話そうか?」
「とんでもない。敵を欺くには味方から!私が間違った
ことにしておこうよ」

母と娘の共犯が成立

でも、母に頭が良いねと褒められたアタシですが
ある時、あることで(説明すると長すぎるので省略)
母の頭の良さと、とっさの閃きに感心して
「お母さん、悪知恵があるねぇ」と言うと・・・

「悪知恵じゃない。こういうのは<奸智にたける>って
言ってほしい」

・・・<奸智(かんち)に たける>ねぇ・・・・。

抗生剤点滴の間隔が短くなっている父。
発熱回数も増えてきたし、母も私も悲しさや寂しさで
いっぱいですが・・・
<奸智にたけるチーム>泣きながらも、いつもどこかに
笑いがあるようです。

トップ写真は、記事とは無関係ですが・・
横浜帰宅後に私が食べたもの。
カップ麺やインスタント麺を食べるのは年に1・2回なので
今年はこれが食べ収めになるでしょう。


晩秋

2012-10-30 | お別荘の父

トラピスチヌ修道院へのアプローチ。
市民の森です。
晴天の空に白樺の木々の白さが映え
北海道の秋らしい佇まいでした。

抗生剤をお休みしてから、まもなく一週間の父。
そろそろ熱を出すころかな~と心配していますが
今のところは元気で・・・昨夜も・・・
               ↓
「12時に目が覚めたんだけれど、腹が減って~。
眠れなくて~」

でも我慢したそうです(笑)

先日、訪問診療の先生がいらしたときはエプロン姿。
いただいた栗を茹でて皮をむき、栗おこわを作ろうと
さぁ、炊飯器のスイッチを入れるぞ~!の時でした。

先生がいらしても、すぐにベッドに戻らず・・・
ベッドに戻ってからも「炊飯のスイッチを入れたか?」と
私に指示する始末で、先生も看護師さんも笑&笑。

    

屋内は暖かですが、外は冷えてきました。
漬物用のお野菜がスーパーに並び、除雪用スコップがズラリと
ホームセンターに並んでいます。

両親のそばにこれだけ長い間滞在できるのは、ひとえに夫のお蔭!!
残っている用事を一つ済ませてから・・・
その夫のいる横浜に、今週末ひとまず戻る予定です。


ベッド周りの書斎コーナー

2012-10-24 | お別荘の父

長らくご無沙汰してごめんなさい。
ネット環境がやっと整い、下界に降りなくても更新できるように
なりました。
(詳細を書けないのがちょっと残念ですが・・)

ご心配をおかけしている父ですが・・・
今月12日(金)に41℃の熱を出した後、一日2回(20分ずつ)の
抗生剤の点滴が数日。
その後は抗生剤の服用で、熱もなく平穏な日々を過ごしています。

その服用している抗生剤も明日からお休みです。
先日の採血検査次第で、点滴か服用かあるいはお休みかが
決まるのですが・・・
癌もさることながら、胆石胆のう炎が常にくすぶっているので
抗生剤が切れると、たぶんまた高熱を出すのだと思います。

でも、退院してまもなく一ヶ月ですが・・・
炎症反応が起きると、すぐに絶食&点滴だった入院生活とは
大違い。
いただいた栗の皮をむき(しかも大量)茹でて、栗おこわを炊き
おすそ分けをしたり、物置を片付けたりと
げっそりやつれた入院中の父からは、絶対に想像が出来なかった
普通の日常を送っています。

トップ写真は、昼寝中に撮ったベッド周り。

入院中に「ベッドで使えるこんなテーブルがあったら、机は処分してもいいな」と
聞いたので電動ベッドと一緒に借りています。
(こちらに来て買った机は19年間の役目を終えました)

体温や血圧の記録。2年分書ける日記。手帖。几帳面で、真面目な人なので
まあ!それはそれはきっちり書いています。(父親で良かった。姑には持ちたくない・笑)

    

その父が、机いっぱいに広げたまま寝てしまうのは、やはり病気だからでしょう。
母や私だと、元気なときもこんな感じなんですが(いやこれ以上の散らかりかも?)

  

ベッドの仕切りも兼ねて、私が工夫した書斎コーナー。

様子を見ながら炎症をなだめつつ、平穏な時間が少しでも続くようにと
訪問医療の先生が考えてくださっています。

何とか退院させて、母のそばで普通の時間を「せめて1週間でも」過ごさせたいと
思っていましたが、それが一ヶ月!!

秋色がめっきり濃くなってきた函館です。今日は晴れ。
遠方に広がるキラキラ光る津軽海峡に、心の筆で「感謝」と大きく書きました。


小春日和の穏やかさ

2012-10-19 | お別荘の父

昨夜、札幌手稲山に初雪が降ったらしい。
ソウルフードに対して、ソウルマウンテンという言葉あるのなら・・
まさにテイネは、懐かしい響です!!

市内のデパート催事で赤福が販売されていたので
購入してきました。
こんなことができるのは、父が熱を出さず、通常もどきの生活を
しているからです。

ありがたい!!小春日和の穏やかさです。
厳しい冬の前の束の間の穏やかさとはいえ・・・
ただただありがたいです。

ご心配をしてくださり、暖かな応援をしてくださる皆様のお蔭です。
ただただ感謝!!

冷たい風の吹く北海道ですが・・・
お日様が優しく輝いています。

では・・・そろそろ・・・お迎えの馬車が(笑)
また下界に降りたときに更新します。


ご心配をおかけしています。

2012-10-16 | お別荘の父

晴天ですが、風の強い日です。
正真正銘の秋風。冬の到来が近いことがわかります。

Tシャツの上にウルトラライトダウンベスト着用予定でしたが・・
バスの時間が迫っていたのと
日のあたる室内が暖かくて・・・
うっかり忘れて出てきたワタシ。

みすぼらしい・・・かも(爆)

先週41℃まで熱を出した父ですが、その後一日2回、
抗生剤の点滴を受けることになり、それが効いているのか
今は平常に戻りました。

ご心配をおけてしている皆様に、早く報告したいと
思いながらも・・・ネット環境がなくて(泣)

今日は診断書を受け取りに来た病院で 更新しています。

あれこれ書きたいことがありますが、また後日。
たぶん、明後日には 自分のPCを持って下界から
更新できると思います。

どこも秋が深まったようです。
皆さまも、お風邪などひきませんように。

写真は道外のかたには珍しい、灯油タンク。
北海道ならではの<風物>です。


明後日・・・

2012-10-12 | お別荘の父

17日(水)に行くはずだった北海道ですが・・・・
父の状態が良くないようで、14日に繰り上げました。

父はもちろんですが、父のそばで「自分が何もできない」と
思い落ち込んでいるだろう母も心配なのです。

ごめんなさい。
「晴天のへきれき(後編)」を書く気力も今はありません。

少し余裕ができたら・・・その時に。


お礼状

2012-10-08 | お別荘の父

○○○病院 消化器病棟 Y先生・看護師の皆さまへ

先月27日に退院したKの娘です。
父の入院中は、大変お世話になりありがとうございました。

お陰様で、父はその後、時折発熱することもありますが、体重も少しずつ増え
毎朝1人でゆったりとお風呂に入り、部屋を片付けて新聞を読み、
長い日記をつけたり、食事作りをしたりと平穏な時間を忙しく過ごしています。
(先週の訪問診療でホスピスの先生がいらした時は父がお蕎麦を茹でている最中(笑)
F先生も驚かれたと思います)

こうした日々を過ごすことが出来るのも、退院のタイミングを見てくださった
先生と看護師さんたちのお蔭と、深く感謝しています。
他にも、天気の良い日曜日に車いすで外に連れ出してくださったこと・・・
父に先生ご自身から「美術館に行ってもいいですよ」と言ってくださったこと・・・
これらのことは、本人はもちろん、家族にとっても、とてもうれしいことでした。
ありがとうございます。

「あれだけの入院患者がいながら、夜勤の看護師さんは3人しかいないようだ。
だから、急な下痢で迷惑をかけないように、寝るときは自分で<おむつ>を
はいて、翌朝普通のパンツに履き替えているんだ」と言っておりましたが、
本当に激務の毎日とお察しいたします。
また「子供さんのいる看護師さんもいるんだ。大変だろうけれど、立派な仕事。
頑張って続けてほしいなあ」とも話していました。

そうです。妊娠中のかたもいらっしゃいましたね。
1つの消えようとしている命のそばに、これから生まれようとしている命が
宿っている。これが「輪廻転生」ということかな・・・と思い、そう思うことで
私は自分を癒すことができました。
お腹の赤ちゃんに「ありがとう」とお伝えくださいませ。

父に向かって「kさんの心臓は長くても3年。短ければ1年」という○○科の
I医師の発言には今も怒りを抑えることはできません。
でも、その後のI医師の<訂正発言>?に父が納得したことがせめてもの
救いとなっています。

最後になりましたが・・・
そちらの病院の○○長さんは、高校の大先輩にあたるお方です。
同窓と言っても、一主婦の私から見れば、遠く雲の上の先輩です。
でも、今後もし同窓会でお会いする機会があったら、図々しくも
雲の上に這い上がり、消化器病棟スタッフの皆さまにお世話になった
お礼を申し上げようと考えています。

函館は10月に入ってから、めっきり寒くなったようですね。
Y先生、看護師の皆さま、お風邪などおひきになりませんようご自愛
くださいませ。

PS:父は今後、ホームかホスピスケアの予定ですが、<出戻り爺さん>
となり、再び入院するようなことがありましたら、その際にはどうぞよろしく
お願いいたします。
                              
                   10月8日 横浜より  K長女 赤い靴

これは、病院の先生や看護師さんへ宛てた手紙です。
おそらく、炎症反応をなだめながらの退院だったはず・・・お仕事とはいえ
とても感謝しているのですが・・・なかなか上手に書けないないものですね(涙)

また、病院スタッフあての手紙ですが、ご心配をおかけした皆様へのご報告
でもあります。
そして、スタッフへの感謝は皆様への感謝でもあるのです。
本当にありがとうございました。

トップ写真は、退院後4日目に私が地元の名店に飛び込み、握り寿司3人前を
注文してテイクアウトした時の写真です。
色気のない容器でしたが(笑)、お味は抜群!
自室テーブルで、久しぶりに親子3人でお寿司を食べることができました。
ウニ・ホッキ・アワビが特に美味でしたが・・・
お魚大好き。お寿司大好きな父が喜んでくれたことが最高のご馳走でした。

書きたいこと・読んでもらいたいことが盛り沢山ですが、6日に横浜に
戻ってからも雑事に追われています。
また、改めて更新いたしますので、よろしくお願いいたします。


お陰様で・・・

2012-09-30 | お別荘の父

ご心配をおかけしてごめんなさい(-_-;)

父はお陰様で28日に一応退院して今のところ元気です。

自室我家に戻れて安心した様子です。

いつ感染症や胆石炎症etcが起きるか・・・

平穏な時間が1分でも長く続くようにと祈っています。

私は雑多な事務処理を終えたら今週末に一旦横浜に戻ります。

その時改めて自宅PCから更新予定なので、

よろしくお願いいたします。


ソフトクリーム断ち・・・

2012-09-25 | お別荘の父

そんなことをしたって、治るものじゃないし・・・
馬鹿らしいことをするな・・・と 私の両親は言いそうですが・・

せめて・・・このくらい。
アイスに魂を売ったと豪語しているほど、大好物のソフトを
当分断つことにしています。

退院が決まり、今日、今後の看護体制についてのミーティング。
私も含め、看護師など数人でホームで行われることになっています。

しかし・・・昨夜からの父の発熱。
検査次第では、また退院が延びるかもしれません。

とりあえず、一度、ホーム自室(自宅)に戻してやりたい。

雨空に向かって祈るのはそれだけです。

明日は母のペースメーカー検査。
電池がまだ大丈夫だと良いのですが・・・

ソフトクリームどころか・・・
願いが叶うなら、コーヒーも断つのですが。


ホスピス見学

2012-09-24 | お別荘の父

雨模様、秋の気配が濃くなってきた函館です。

先ほど、ホスピス見学に行ってきました。
退院後は母のいるホーム自室に帰り、在宅看護を
受ける予定でいますが・・・
痛みが激しくなってきたら・・・
訪問看護の状況によっては・・・
いろいろなことを想定しての見学です。

訪問したホスピスはとても良いところ。
ハード・ソフト両面で、満足できる病院のようです。
こういったところがもっと沢山あると、末期癌になっても
救われるような気がしました。

さすがに、写真というわけにはいきませんので
本日のトップ写真は、市電資料館?ぽい場所。



赤字市電ですが、観光客誘致のために存続させて
いるようです。

明るいホスピスより、寂しい車庫・・・
元気で明るい雰囲気を望む、よそ者&地元民の私です。