赤い靴で 街あるき

横浜の波止場から~♪函館に。
街の散策やキッチンの片隅から。見たり聞いたりの「ひとかけら」を綴ります。

トラピスチヌ修道院

2012-10-31 | 街・散策(函館)

「市民の森」を抜けて・・・トラピスチヌ修道院へ行ってみたい。
ある日。その願いが叶いました。

バスを降りてから、緩やかな坂道を7~8分も歩くと到着です。

 

前回訪れたのは、何年前だったかしら?桜の季節でした。
空港へ向かう途中、タクシーを待たせての慌ただしさ。
いつか、ゆっくり静かに訪れたいと思っていたのです。



 

    

観光シーズンが過ぎていたからでしょうか。
静寂な時間を過ごせて、良かったですよ。


  

初めて来たのは、中学校の修学旅行。
よく覚えていませんが、今のような整備は(観光用に)なかったような・・・

<マダレナ>は知りませんでしたが、当時もバター飴は売っていました。
それを見た悪ガキ同級生男子(誰だったのかは記憶になし)・・・

「ちゃんと商売してるべや」

とんでもない罰当たりな一言!!でも、妙に納得したのも覚えています。
 

眼下に津軽海峡が見え、函館山も仰げました。

  

もし・・あなたも訪れてみたいと思ったら・・・
団体ツアーぞろぞろではなく、ゆっくりとひっそりと、訪れることを
お奨めします。

  


晩秋

2012-10-30 | お別荘の父

トラピスチヌ修道院へのアプローチ。
市民の森です。
晴天の空に白樺の木々の白さが映え
北海道の秋らしい佇まいでした。

抗生剤をお休みしてから、まもなく一週間の父。
そろそろ熱を出すころかな~と心配していますが
今のところは元気で・・・昨夜も・・・
               ↓
「12時に目が覚めたんだけれど、腹が減って~。
眠れなくて~」

でも我慢したそうです(笑)

先日、訪問診療の先生がいらしたときはエプロン姿。
いただいた栗を茹でて皮をむき、栗おこわを作ろうと
さぁ、炊飯器のスイッチを入れるぞ~!の時でした。

先生がいらしても、すぐにベッドに戻らず・・・
ベッドに戻ってからも「炊飯のスイッチを入れたか?」と
私に指示する始末で、先生も看護師さんも笑&笑。

    

屋内は暖かですが、外は冷えてきました。
漬物用のお野菜がスーパーに並び、除雪用スコップがズラリと
ホームセンターに並んでいます。

両親のそばにこれだけ長い間滞在できるのは、ひとえに夫のお蔭!!
残っている用事を一つ済ませてから・・・
その夫のいる横浜に、今週末ひとまず戻る予定です。


トラピスチヌ修道院のマダレナ

2012-10-25 | Buon Appetito(召し上がれ)

両親に、とある<お祝いごと>があり・・・
(病床の父にお祝い?と思うかたもいるでしょうが
今はちょっと詳細を説明できないので、ごめんなさい)

いただいたプレゼントの一つ。
トラピスチヌ修道院のマドレーヌです。
男子のトラピスト修道院のクッキーやバター飴は空港や
デパートでも買えますが、女子のトラピスチヌ修道院のお菓子は
そこでしか売ってないので、私も初めてのお味。

一般的には(?)マドレーヌですが・・・
こちらでは「マドレナ」という名です。
(フランス語をカナにするとこちらの方が近いのかしら?)

美味しかったですよ。

材料は、お粉・バター・卵・牛乳・お砂糖だけでしょう。
添加物の入らない素朴で本物のお味でした。

修道院の外に出るのは選挙のときだけという、世俗から離れた所で、
祈り・働き・・・の修道女様たちと聞いています。

     

両親は以前にもいただいたことがあるようですが「「美味しいねぇ。本物の味だね」と
言いながら、今回も喜んで食べていました。

私も、横浜に帰る前にこちらに寄る時間があれば・・・
天使の心のような「マダレナ」を買っていこうと思っています。


ベッド周りの書斎コーナー

2012-10-24 | お別荘の父

長らくご無沙汰してごめんなさい。
ネット環境がやっと整い、下界に降りなくても更新できるように
なりました。
(詳細を書けないのがちょっと残念ですが・・)

ご心配をおかけしている父ですが・・・
今月12日(金)に41℃の熱を出した後、一日2回(20分ずつ)の
抗生剤の点滴が数日。
その後は抗生剤の服用で、熱もなく平穏な日々を過ごしています。

その服用している抗生剤も明日からお休みです。
先日の採血検査次第で、点滴か服用かあるいはお休みかが
決まるのですが・・・
癌もさることながら、胆石胆のう炎が常にくすぶっているので
抗生剤が切れると、たぶんまた高熱を出すのだと思います。

でも、退院してまもなく一ヶ月ですが・・・
炎症反応が起きると、すぐに絶食&点滴だった入院生活とは
大違い。
いただいた栗の皮をむき(しかも大量)茹でて、栗おこわを炊き
おすそ分けをしたり、物置を片付けたりと
げっそりやつれた入院中の父からは、絶対に想像が出来なかった
普通の日常を送っています。

トップ写真は、昼寝中に撮ったベッド周り。

入院中に「ベッドで使えるこんなテーブルがあったら、机は処分してもいいな」と
聞いたので電動ベッドと一緒に借りています。
(こちらに来て買った机は19年間の役目を終えました)

体温や血圧の記録。2年分書ける日記。手帖。几帳面で、真面目な人なので
まあ!それはそれはきっちり書いています。(父親で良かった。姑には持ちたくない・笑)

    

その父が、机いっぱいに広げたまま寝てしまうのは、やはり病気だからでしょう。
母や私だと、元気なときもこんな感じなんですが(いやこれ以上の散らかりかも?)

  

ベッドの仕切りも兼ねて、私が工夫した書斎コーナー。

様子を見ながら炎症をなだめつつ、平穏な時間が少しでも続くようにと
訪問医療の先生が考えてくださっています。

何とか退院させて、母のそばで普通の時間を「せめて1週間でも」過ごさせたいと
思っていましたが、それが一ヶ月!!

秋色がめっきり濃くなってきた函館です。今日は晴れ。
遠方に広がるキラキラ光る津軽海峡に、心の筆で「感謝」と大きく書きました。


小春日和の穏やかさ

2012-10-19 | お別荘の父

昨夜、札幌手稲山に初雪が降ったらしい。
ソウルフードに対して、ソウルマウンテンという言葉あるのなら・・
まさにテイネは、懐かしい響です!!

市内のデパート催事で赤福が販売されていたので
購入してきました。
こんなことができるのは、父が熱を出さず、通常もどきの生活を
しているからです。

ありがたい!!小春日和の穏やかさです。
厳しい冬の前の束の間の穏やかさとはいえ・・・
ただただありがたいです。

ご心配をしてくださり、暖かな応援をしてくださる皆様のお蔭です。
ただただ感謝!!

冷たい風の吹く北海道ですが・・・
お日様が優しく輝いています。

では・・・そろそろ・・・お迎えの馬車が(笑)
また下界に降りたときに更新します。


晴天のへきれき(後編)

2012-10-17 | 日々のひとかけら

ホームから下界に降り、マックで更新しています。

さて・・・父の容態が安定したとなると・・・・
我一族のビッグニュース!義兄の結婚です。

「今まで、親爺やお袋にも匂わせていたんだけれど、
鈍いんだよなぁ~」と敏行(?)ニイサン。

鈍いってアンタ。それは匂わせ方が悪いんじゃない?
私たちだって、もしや?と思ったこともあるけれど
クンクン嗅いだこともあったけれど・・・
嗅覚抜群だし、「家政婦は見た」精神抜群のアタシですが・・

いやいや・・まさかが鼻栓となって(笑)
鋭いはずのアタシの嗅覚の邪魔をしていたかも。

・・・オットとアタシ・・・両親への一報を伝える使者となった。
普通の伝え方じゃ面白くない。女優赤い靴→脚本家となる。

夫「アニキ大丈夫か?若年性認知症とかなってないか?」
母「えっ?どうしたのよ?」
夫「なんか変なことを言い出したぜ」
私「結婚するとか言ってるんですけれど」
母「え~っ!!だってお腹がこんなんだよ~」

いきなりメタボを口にする母。
匂わなかったのは、お腹のせいかい?(笑)

同じマンション(世帯数の多い大規模マンション)に住み年齢は10才下。
子供さんはいるけれど、もう成人している。
誰もが知っている某企業に勤務しているシングルマザー。
ご主人とは離婚らしいが、子供さんが小さいときの離婚。
(離婚の原因はご主人の女性関係)
だいぶ前からのお付き合いらしいが、子供さんが成人したので
入籍するらしい。
たぶん二つのマンションのどちらかを売るとか
名義変更とかするんじゃないか・・。

我々が知っている限りの情報を伝達。

両親!!それは喜びました~。

「匂わせったって??全然だよー。○○(某企業名)に勤めている
ご近所さんがいるとは言ってたけれど、ご主人が○○に勤めているのかと
思っていたもの。
そうなの。女の人が勤めていたのねぇ。
何にも言わないんだもの、わからないよー。」

「それに、あの年でしょう。若い時なら匂うかもしれないけれど・・
まさかねぇ。諦めていたもの」

・・・以上・・・母。

父「そうか・・。実は毎朝お仏壇にお願いしていたんだ」

・・・ぶ・・ぶつだん・・・。今まで何も言わなかった父でしたが
いかにも父らしい。

「お前たちが結婚したときから、兄貴にも良い人をお願いします。
ず~~っとお願いしていたんだ」

両親それぞれらしい喜びようです。

あちらの子供さんたちも、ご両親やご兄弟もみんな賛成らしい。

夫と結婚した時から、私が一目も二目もおいていた「おとなな義兄」!
結婚も「おとなの結婚」ってことですね。

でも、アタシ。祝福の言葉として、こう申しましたよ。
「おめでとうございます。できちゃった結婚かと思いましたよ」・・・と

写真は夫実家に持っていった北海道産カボチャです。
ほっこり煮てから持参。とても喜んでくれました。


ご心配をおかけしています。

2012-10-16 | お別荘の父

晴天ですが、風の強い日です。
正真正銘の秋風。冬の到来が近いことがわかります。

Tシャツの上にウルトラライトダウンベスト着用予定でしたが・・
バスの時間が迫っていたのと
日のあたる室内が暖かくて・・・
うっかり忘れて出てきたワタシ。

みすぼらしい・・・かも(爆)

先週41℃まで熱を出した父ですが、その後一日2回、
抗生剤の点滴を受けることになり、それが効いているのか
今は平常に戻りました。

ご心配をおけてしている皆様に、早く報告したいと
思いながらも・・・ネット環境がなくて(泣)

今日は診断書を受け取りに来た病院で 更新しています。

あれこれ書きたいことがありますが、また後日。
たぶん、明後日には 自分のPCを持って下界から
更新できると思います。

どこも秋が深まったようです。
皆さまも、お風邪などひきませんように。

写真は道外のかたには珍しい、灯油タンク。
北海道ならではの<風物>です。


明後日・・・

2012-10-12 | お別荘の父

17日(水)に行くはずだった北海道ですが・・・・
父の状態が良くないようで、14日に繰り上げました。

父はもちろんですが、父のそばで「自分が何もできない」と
思い落ち込んでいるだろう母も心配なのです。

ごめんなさい。
「晴天のへきれき(後編)」を書く気力も今はありません。

少し余裕ができたら・・・その時に。


晴天のへきれき(前編)

2012-10-11 | 日々のひとかけら

横浜の街にまだ原っぱがあった頃・・・
少年数人(小学校低学年)がそれぞれの宝物(お小遣い?)を土に埋めた。
そしてそこを離れて他の遊びをして、戻ってきて土を掘ったら
なんと・・・さっき埋めたものが消えていた。

少年たちの1人。和菓子屋のA君がそこにはいない。

遊びの途中で彼はいつの間にか姿を消していたのです。
「Aが盗ったんだ~。Aの家に行こう」と騒ぐ少年たち。(そりゃ騒ぐだろう。ごもっとも)
その時「いいよ。いいよ。みんな行くなよ!」と言った<おとなな少年>。
それが、子供時代のオットの兄です。

これは仲間の子供たちから母が聞いたらしいが、いかにも義兄らしいエピソード。
クールで<おとな>。
人の<性格としての大人>は、成人してから出来上がるのものではない・・と
この話を聞いて納得した次第です。

        *   *   *   *   *   *   *

だいぶ前のことです。まだスマホが珍しい頃。、その義兄がスマホを見せてくれた。
オーディオやゲームetc・・・昔から全て新しいものを入手して使うのが兄です。
スマホも完璧に使いこなしている様子だった。

数日後「デブが持ってもスマートホン」と、なにかで読んだ私たち夫婦・・・
「うふっ!」・・・・。
はい。兄は西田敏行さんに似ています。

で・・・この敏行兄さん。適齢期に海外勤務だったのが災いしたのか?
はたまた西田敏行的風貌のせいか?結婚歴なし。
還暦を過ぎた戸籍の綺麗な独身です。

でも、おしゃれな家具の揃う広~いマンションで優雅に暮らし・・・
無口だけれど社交的で話題は豊富だし、性格はおとな。

そんな兄に惚れた女性がいた!

実家の母です。

「もしも、もう一人娘がいたら是非!嫁にやりたい」・・と
残念ながら私には姉も妹もおりません(笑)

でも、シングルが当たり前として認可されるのが成熟した社会だと思うアタシ。
優雅なシングル。結構なことじゃないか!と思っていました。
それに・・・とても楽なのです。私の「1人嫁」としての立場は。

ところが数日前のことです。携帯で義兄と話していた夫が「フェイスブックか?
(兄はしています)。結婚相談所か?」・・と、言ってるじゃないですか!!
どうやら私たちに紹介したい女性がいるらしい。

ひゃぁ~~!結婚相談所の類は義兄は嫌いなので登録してないはず・・・

「あっ自分でか?そりゃあおめでとう。そうかぁ・・・」

実家の父の末期癌で沈みがちな私も、思わず浮きました。

飛びました

晴天の霹靂。還暦過ぎの結婚!タレントだけじゃないのですね。
とりあえず、前編はここまで。
後編はこの話を私たちから聞いたオット両親のことを綴ります。

トップ写真は記事とは無関係ですが、ハマっ子ファミリーのオット一族に
ちなんで「横浜市営」のミニバスです。
おめでたい赤ですし(笑)


ロングスティ計画

2012-10-10 | 日々のひとかけら

父の病気。母の体のこと・・・あれこれと思い・・・
横浜~函館を何往復(今回も3往復)もするより、いっそのこと
マンションを借りてロングスティをしようか??という発想へ。

幸い、夫もリタイアしてるので、目的はもちろん両親の介護と看護。
でも、私たちの「長期旅行(ロングバケーション)」も兼ねて。
横浜の自宅はそのまま。とりあえず必要なものだけだと引っ越しも
2トン車でいいのでは??etc・・。

今月中に物件を見つけ、来月には引っ越そう。

まずは物件探し

・・・・ない・・・・

マンションが少ないとは聞いていたが・・・
ほんと。少ない。
しかも賃貸となると、私たちの望みのエリアとなると・・・

・・・さらに、ない・・・

マンションが林立し、常に何かが動いているような街とは
違うのです。

今の車をどうしよう?とか、TVは向こうで買おうか?など
細かい相談もしていたが・・・

時間がない!
ゆっくり探して、おっとり引っ越しの余裕はないのです。

移住計画。あっさりと白紙に戻しました。

「お父さんの病状次第だけれど、たとえば2週間向こうに行って、
1週間こちらにいるとか、20日間行って10日間はこちらにいる
とかにしたら?」と言ってくれる夫の言葉に甘えることに
しました。

ありがとう。ほんと感謝だよ・・・オット様

私は来週にまた函館へ行きます。寒くなる前に、父を散歩に
連れ出さなければ!

で・・・移住計画を白紙に戻す前のことです。
夫の両親に計画を話すと快く賛成してくれ、夫の兄も賛成してくれた。
「こっちには俺がいるから」・・・と。

白紙には戻したが、夫一族の優しさを改めて感じた今回の
移住計画でした。

トップ写真は、ハマっ子の夫一族にちなんで(笑)「コクリコ坂から」
1963年の横浜が舞台。
その時高校生だった二人の物語なので、アラカンの私たち夫婦より
上の世代です。でも、その年齢差は10才以下(笑)

さて!今回初出演となったオット兄ですが・・・
「わ~!お~!凄いよ。ブログに書いていい?」と夫に聞いたアタシ。
次回はオット兄。義兄のことを、ブログります~~。