母の薬箱。
1週間分を看護師さんがセットしてくださいます。
この箱内風景?が、変わった。
以前は無色だった袋に
カラーのラインが。
朝食後と夕食後、それぞれの薬を分かりやすくするための
ライン…
ですよね。
薬の飲み間違いを無くすための〈配慮〉ライン。
優れたアイデアだと思いました。
美容師さんが「お母様にお会いするのが楽しみなんですよ。本当に面白い。楽しい会話を残しておきたいくらい」・・・と。
はい。私も日々そう思っています。
そんなこんなの「ババ弁&ババ語録」。
ホームで車窓からのお花見ツアーを企画してくれた。
車椅子のまま乗り込み、車からは乗り降りはせず、疲れない程度の市内近場で。
ご家族もいかがですか?と誘っていただき、私も母に同伴した。
道中・・・刑務所の塀の横を通過。
ガイド役の職員さんが「刑務所です」
母「懐かしいな~」。。。。
お花見ツァーの後も、ある企画があり、車椅子で外へ。
私が押していたが、やや急勾配な坂道なので「後ろ向きに降りるからね」
母「前向きな人生を歩んできたのに」。。。
急勾配を心配して職員さんが駆け寄ってきて「大丈夫ですか?」と私に。
私「鍛えているから、50キロ位は平気ですよ」
母「死なばもろともですから~」。。。
今日も、ある方から「冗談がわかる方なんですね」と言われた母。
「はい。冗談以外のことはわからないんですが」。。。
花々が一斉咲く季節なのに、水芭蕉の群生を見せられないのが残念。
タンポポの群生さえも・・・
頭とお口へ回っている油が少しでも足腰へ回って歩けたらなぁ~と
娘としては思いますが・・・・
それは贅沢で欲張りなことなのかな?と思ったりもしています。
おはぎの記事から、幾年月??(笑)
テンプレートを秋モードから春に、やっと変えました。
ずんずん北上!の桜前線。
開花予想は今月24日。例年より6日早いそうです。
母も先月28日に、無事90歳を迎えました。
歩行困難で、日常生活全般にホーム職員さんのお世話になっていますが
背中は曲がっていても、筋金入り(?)の精神はまっすぐ。
頭はクリア(年相応の物忘れはあるけれど)お口はシャープ。
そして、相変わらず面白い。
以前からファンだった、大リーグからカープ復帰の黒田博樹選手。
彼のインタビュー記事を読みながら、記事の写真にキスしていた(爆)
90歳のファンがいると、彼に知らせたいけれど・・・
キスはご迷惑かも??
そんなこんな、あれやこれや・・・母のことや、美味しいもの・・・
再び綴っていこうかと思う、新年度4月です。
古い話です。
ペースメーカー交換のため、母が入院した昨年10月のことです。
(そろそろ・・・時効かと手に解釈して・笑)
ペースメーカー交換自体は、難しい手術ではないが
自由に動けない高齢者にとっては、10日間の入院中に
歩けなくなったり、認知症になったりのリスクがある。
そんな心配があるので、入院中は毎日、朝から病院へ行き、
朝食から夕食まで、病院で過ごしていた。
母が寝ている最中は、院内でお茶を飲んだり、病室で本を
読んだりして過ごし(幸い個室を確保できた)・・・
術後は、病棟廊下で歩行器で歩く練習をしたり・・・と。
(普段使っている歩行器を持ち込んでいた)
退院間近なある日のこと。
病院敷地内の外出はOKだったので、車椅子で外に出た。
北海道の10月にしては暖かくて、とても気持ちの良い日。
でも、念のために母にはコートを着せて、ひざ掛けを掛け、
帽子もかぶっての外出でした。
病院敷地内はバリアフリー。
「ちょっと、敷地外に出てみる?」
「うん。」
「車椅子でどこまで行かれるかしら?」
歩道は車道に向かって、やや斜めに傾斜しているが
車椅子を押すのに支障はなかった。
「シャバの空気は気持ちがいいね~」などと、いつもの
おバカ全開の母。
数分歩くと、某観光施設に到着した。(トップ写真)
中に入ってみると凄い人で賑わっている。
(体育の日の祝日でした)
風邪でもうつされたら大変!戻らなければ・・・
でも、母は楽しそうに周囲をキョロキョロ見てる。
「戻ろうか?」
「もう少し見ようよ」
本来は都会大好き。イベントも好きな母である。
・・・・迷った・・・。
でも、退院後、車に弱い母がここまで来ることはない。
こんなに晴れた日、こんな賑やかさの中にいられるのは
今日が最後かもしれない。
どんなに気をつけていても、風邪をひくときはひく。
ひかない方に賭けてみることにした。
「ソフトクリーム食べようか?」と母。
携帯と一緒に、小銭を持っていたのでラッキー。
「おいくつですか?」と声をかけられたり・・・
「どこからいらしたんですか?」と尋ねられたり・・・
(すぐ近くの病院から、脱走したとは言えない)
内心は「うぜぇな~」と思っているのだろうが
ニコニコと可愛らしく答えている<老女優>。
展望台も登りたそうな雰囲気だったが、いつもなら
すぐに登れる展望台も、混んでいるようなので
さすがに諦めた。
「只今戻りました~」とナースステーションに告げ
ニヤリと笑いながら、病室に戻った私たち。
その後、風邪をひくこともなく順調に退院。
「あの脱走は楽しかったね~」
「おとーさんだったら、真面目だから、戻ろうぜ。と
絶対に言うよね~」
ささやかな<プチ脱走>を、時々思い出しては
笑いあう母と娘。
基本マジメだが・・・臨機応変(?)さ多々ありの
割合が、よく似ています(笑)。
でも、あの日。並んででも、エレベータで登って
眺望を見せるべきだったのかも・・・。
風邪をひかない方に賭けたとはいえ、やはり
臆病になっていたワタシでした。
ある日「○○さんが△△のことで説明してくれたんだけど
『ただですよ』・・・って。そういう時は『無料ですよ』じゃない?
友だち同士や身近な人同士だったら『ただ』だけど
お仕事の話の時は違うと思う」・・・と・・・母。
ごもっとも。
物忘れや勘違いが多くなったことに、母の老化を
感じることはあるが、物事の判断力や言葉への感性は
変わっていない。
そして、昔と同じ変わらぬ感性が 娘としてはうれしい。
「Yさんが「主人の妹さんが・・・」って話したけれど、
聞いていて違和感があったわ」とワタシ。
感性の似ている母と娘は「ここだけの悪口会話」にも
花が咲くのでございます。
TVのレポーターが、インタビューをする時に他人に向かって
「お父さん」とか「お母さん」と連発している。
いつも思う。この人たち、呼ばれて平気なのかな~?と。
「あんたのような息子はいないんだけど」と言ってやりたいね。
過激な老婆です(笑)
母のいるホームは「おじいちゃん」「おばあちゃん」とは呼ばず
必ず名前で呼んでいます。
今ではそれが普通のことだと思うが、この施設が出来た頃は
珍しかったと思う。
たかが・・・呼び方だけど・・・されど、呼び方。
それが、親しさの表れと思える人は「おとうさん」でも
「おじいちゃま」でも良いのでしょうが・・・・
感性は人それぞれですものね。
そういえば、その昔、夜の巷ススキノで「パパぁ」と
甘い声で呼ばれて、お鼻の下を、びょーんと伸ばした
オジサマたちも ずいぶん拝見いたしましたわ
さて、相変わらず記事とは関係のないトップ写真は
郊外のジャガイモ畑。
今、お花がきれいに咲いています。
ジャガイモの花より、馬鈴薯の花と呼ぶ方が
お花の可愛らしさに似合うかも?
ず~っと思ってきたことですが・・・
今の時代。歌や楽器の演奏って、普通に暮らしていても
プロの素晴らしい演奏を耳にすることが多い。
というか・・・耳に入ってくる時代。
だから、いわゆる「耳が肥えている」。
そんな中で アマチュアが「ボランティア」で演奏するのは
とても難しいだろうな~と思っていた。
時々「趣味を生かして老人ホームへ行って演奏しています」
なんて聞くと・・・
ちょっと複雑な思いに。
本当に喜んでくれるのかしら?
若い人も色々。老人も色々。
まして、今の時代の老人を甘くみてはいけないと思ったり。
ある日、母のホームへある楽器演奏のボランティアが来たらしい。
大勢の前でも演奏したが、そこに参加しなかった母の部屋に来て
演奏してくれたらしい。
「2人とも、とても良い人たちだったよ。
でも、下手だった~。もちろん私は出来ないけれど・・・。
下手なのはわかるよ。
それに、ちょっとお昼寝しようと思っていた時だったの。
せっかく来てくれたし、良い方たちだったから我慢して聞いたけれど」
サービス精神旺盛な母のことだから、たぶん「ありがとう」と満面の
笑顔で、聞いていただろう。それに、老女優だし(笑)。
う~~ん、わかる。先方は善意だけれど、善意だからって
許容するのも辛い。
もちろん、その演奏を喜んで聞いていた人たちも沢山いるとは
思うけれど・・・。
個室訪問までして??
母と相談して「個室訪問はお断りしよう」・・・と。
担当の職員さんに「ボランティアさんのご好意はうれしいけれど
体調も悪い時もあるので」と 私からお願いしました。
こんなことを思いだしたのは、先日の新聞広告。
ディサービスの担当者向けの雑誌らしいのだが「折り紙で云々」
そのタイトルを見ただけで、申し訳ないが「老後が暗くなった」
これを読んで、優しい介護者たちがあれこれ学ぶのか?・・と。
もちろん、さきほどの演奏同様、喜ぶ人たちもいるだろう。
でも、ワタシはダメ(認知症になったら折り紙蹴散らしてやるぞ!)
夫もダメ。
友だちの顔をあれこれと思い浮かべたが、みんなダメっぽそう。
現役老人の母?ぜ~~ったい、嫌がる。
夫の両親も受け付けない。
なんか違う。
介護の勉強もしてないし、ボランティアもしてない身で
あれこれ言うと、非難されそうだが・・なんか違うのです。
トップ写真は、足首緩めの五本指の靴下がほしいという母に
買ってきた靴下。
たしかに、口ゴムはゆったりだが・・・
全体が、きつすぎる。
足がむくむから、足首ゆったりがほしいのに・・
全体がきつかったら、意味がないような。
なんか、違う。
PS:訂正。前回の記事ですが「慰霊祭」ではなく「追悼会」でした。
前回↓書いたように、母の新聞と我家の新聞を交換・・・
・・・・してくる・・・はずだが
昨日、帰宅してからしばらくして気づいた。
「新聞が2紙ある」
我家の地方紙を、うっかり 持ってきてしまった。
今頃「アイツめ~」と叫んでいるかも。
TV番組などを見る時はホームでとっている新聞を
読むだろう・・・とは思ったが、とりあえず電話をしてみた。
体が思うように動かないため、電話を置いてある
食卓テーブルの近くにいたとしても、受話器を取るのに
時間がかかる。
まして、トイレになど入っていたら・・
(狭い部屋ですが)
気が遠くなるほど、呼び出し音を鳴らす。
出ない。
時間を変えて、何度も何度も「気が遠くなる」作業を
試みたが、やはり出ない。
ホーム職員さんに電話をすると「今部屋に行って
きましたが、お元気ですよ~」
事情を話して、再び部屋に入ってもらい、
電話をしてみた。
「もしもし」と電話に出た職員さん・・・
「モニターでわかったので出ましたが、呼び出し音が鳴りません。
チャクシンオン off と出ています」
な~~るほど。原因は判明した。でも、いつoffに?
「お忙しいのに、ごめんなさい。明日にでも私が行って直すので
大丈夫です。ありがとうございました」
今日、行って直してきましたが・・・
音量調節のところを長押しすると、offになってしまうので
たぶん、何かの拍子で押してしまったのだろう。
そういえば、従弟が「何度か電話したけれど、出ない」と
先日言ってたのも「鳴らない電話」が原因だったのか。
新聞を持って来て良かった~。
怪我の功名!
災い転じて福となる。
・・・・で・・・本日の母語録。
「今日SMAP&SMAPに葛西選手が出るんだって。
スマップが30センチからジャンプするって、新聞のTV欄に
出ていたけれど、30センチってこれくらいだよ。
そんな低い所から?私の読み違いかな?」
「はいはい。確認いたします」 TV欄を見ると 確かに30センチ。
「子供だって30センチからポ~ンと飛べるよ。何だろう?
あ~、今夜、見なきゃ」
さらに「私は嵐より、やっぱりSMAPが好きだな。慎吾が一番
好き。嵐はリーダーが好き。前は嫌いだったんだけれどね」
「スマップ、スマップじゃなく、あの番組はスマスマって言うんだよ」
忠実なアシスタントであり、私設秘書でもあるワタシ・・・
(どちらの職名も、母語録)
スポーツから芸能まで、フォローは多岐にわたりますぅ。
そして、話を合わせるために、いつもは見ないスマスマ
私も、今夜は見ることに・・・
はい。30センチのジャンプ。わかりました(笑)。
今頃、母も納得して寝たでしょう(そう思いたい)
トップ写真は、記事とは無関係なジップロックです。
指に力が入らないので、タッパのような密閉容器の蓋を
閉めるのが困難なため、こちらの容器を使っています。
先月撮った写真なので、大根のお漬物と煮物の日付が(笑)。
軽くて、蓋をきっちり閉められるので、母のような高齢者には
お薦めグッズかもしれません。
一昨日の夜。母から電話が来た。
自分の居室に家電があっても、めったに電話が来ないので
珍しい事だと思ったが・・・
その<めったに来ない電話>の用件とは・・・
「昨日あんたが持っていったA新聞に サッカーの写真入り
名簿があったから、今度来るとき、それを持ってきて」
母は全国紙のA、我家は地方紙のDをとっているので
母のところへ行くときは、我家のD紙を持っていき
代わりにA紙をもらってくるのですが・・・
トップ写真は そのA紙の記事です。
昨日、「持ってきたよ~」と切り抜きを見せると
「あ~。ありがとう。あんたのことだから、読んでしまった
新聞は要らないって、生ごみを包んで処分してしまうと
思って、慌てて電話したの。あ~。良かった~」
(ごもっとも。かろうじて間に合いました)
うれしそうに、切り抜きを見て
「ワタシの彼氏。どこだ??(老眼鏡をかけても、視力が薄くなっている)
え~っと、3文字。なんていったっけ?」
「あ~、長谷部?」
「そうそう。彼氏なの」
長谷部誠様 89才のファンゆえ、すぐに名前が出ないことを
お許しくださいませ。
それに・・・
「ゴールキーパー」の単語が出てこなくて「番兵(ばんぺい)」と
言うのも・・・選手の皆さま、お許しください
残念なことに、娘の私は 全く興味がないのですが
母が見やすいように記事を拡大コピーをして、改めて持参することにしました。
ホームの職員さんたちの間では「話が面白い。ユーモアがあって楽しい。
頭が良い」と 評判のようですが・・・
はい。
長~い、つきあいの娘から見ても、充分に面白い人です
PS:母の歴代の彼氏の中には、国連の故ウタント事務総長も。
テリトリーが広いけれど・・・長く生きてますから~(笑)
ちなみに、認知症ではございません。