国替え

親の実家が信州にあることもあって
よく知人から

　　　　　　　　　　　スキーができていいね

と言われる
でも長野県という県は南北に長い県で
雪がほとんど降らない所もある
実際親戚が多く住む伊那谷は
あまり雪が降らない

信州というと「蕎麦」が有名だけど
これまた伊那谷では他の地域に比べると
あまり食べない
実際伊那谷の中心とも言うべき
飯田市あたりではあまり有名な蕎麦屋はない

いつも不思議に思うのだが
長野県以外で「蕎麦」が有名な所の理由として

国替えで信州の大名がそば職人をつれてきて広めた

といった話が多い
良く聞くところでは

　　　　　　　　　　　会津（高遠から保科氏）

　　　　　　　　　　　出石（上田から仙石氏）

でも実際のところはどうなのか
高遠にしても上田にしても信州にしては
米どころである
高遠のある伊那は木曽から金を借りては米で返し
上田から松代に転封された真田氏は
表面上は加増だったけど実収入は大きな減収だった
米どころがわざわざ「蕎麦」を栽培するというのは
合点がいかない
もっとも山国信州の中では
米どころということで他国に比べたら
たいしたことないのかもしれないが

　　　　

ゆでてみたけれど
深大寺のような上品な「蕎麦」ではなく
黒々していて素朴な感じ
粗野な感じもするが
かえってそれがまたよい

うまいなと思って食べていたら
蕎麦湯をうっかり棄ててしまった事に気づいた

失敗したなあ