「月山」
優しく、それが月山である。北の鳥海の鋭い金字塔と対照するように、それは優しい。
田山花袋の『山水小記』は、北海道をのぞいて日本の北から南までの印象的旅行記で、
その旅情にあふれた文章を私は愛しているが、一番初めに月山が出てくる。
深田久弥 「日本百名山」 より抜粋引用。
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8/10(金) 月山に登ってきました。
この週末はどの山を登ろうか数日前から天気予報と睨めっこが続いた。
当初予定していた長野地方は天気悪くなってきた、木曜の夕方までギリギリ検討した結果東北の山に決定。
木曜会社退社後帰宅、準備後一路月山に向け出発。 東北の道は通い慣れた道、 好きな道。
2時前、 真っ暗な林道を上がり月山スキー場P着、 仮眠、 4時起床準備後5時出発。
スタート
舗装路を5分ほど歩けば姥沢小屋に着く。
小屋の裏手から登山道が延びている。 この時間僕が最初なので熊避け鈴鳴らし。 ハハハ。。
しばらくは樹林帯の道を行く。
やっと開けてきた。 が 月山は雲の中。
ニッコウキスゲがいっぱい咲いていた。 夜露に濡れてキレイでしたよー
こちらズボンも夜露に濡れてビショビショ。 (泣)
月山スキー場リフト下り場との分岐。 (登ってきた方向を見下ろす)
眺めいいです。
頂上方面、 やはり雲の中。
しかし早いスピードでガスが流れているので頂上に着くころは晴れを期待。
一カ所雪渓を渡ります。
おお! ガスが晴れてきた!!
頂上稜線直下の急登です。
乗っ越した先に・・
頂上が。
頂上へはこの鳥居をくぐり御祓いを受けなければ行けません。
せっかくなので500円払い御祓いを受けました。 中は撮影禁止でした。
しかし・・ 祠があるだけで、 頂上や三角点を示すモノは見当たりませんでした。
サイトで見て確認した三角点はこの奥だと思って奥社に入ったのに全然無かった。
一人の女性登山者がウロウロしていた。 きっと三角点を探しているに違いないと思い声をかけてみた。
( って、 実は、、 地図片手に私はいかにも三角点を探していまーす、 状態だったので一目瞭然だったのだ)
その方と一緒に祠の裏手の高みを目指し茂みを掻き分け登りやっと見つけることができました。
月山三角点。
(後ろの丘が月山頂上の祠)
この方と三角点を見つけた。
この後帰り道湯殿山分岐までご一緒しませんかとのお誘い。
本日の行程は下って移動して宿に行って休むだけ、時間もたっぷりあるので快諾した。
下りながらの会話でびっくりしました。
この方なんと山の雑誌に数多く自分の山行を投稿しその記事や写真が多く載っているそう。
そしてもっと驚いたのは、、 昔はアルプスで鳴らしたそうで、 僕が行った裏銀座表銀座はもとより、
読売新道、 下の廊下、 雲切り新道ができる前の道等、 いやはや僕なんてヒヨッコでした。
“一期一会” 今回も素敵な方と出会うことができました。
(僕が撮ってあげた写真がいつの日か山の雑誌に載ることを期待して・・ )
で、 こちらのお父さん、 ワイルドだぜい♪
話を聞いたら 「遭難してもすぐに見つけてもらえるよう少しだけ派手目なズボンを履いている」 だって。
少しだけ派手目なズボンって、 あーた・・ 御歳きっと70歳前後だと思う。
前出の女性といい、 このお父さんといい、、 オレなんかまだまだ子供でした。
「このお二人に負けないようこれからもガンガン登り オレももっとワイルドになりたいぜい」
と誓った月山ですた。。
さて下りますか。
(明日登る予定の山は雲の中!?)
気を付けて! 良い山行を!! と伝え握手を交わしお別れしました。
(湯殿山に下りバスで鶴岡まで出てJR乗り継ぎ新幹線で東京~家まで帰るそう)
小ワイルドだぜい♪ (撮ってもらいました)
さっきの雪渓で何やら動めく団体が・・
けっぱれ若人よ!!
ポールの練習です。 さすが月山です。 SL、GS、ダウンヒル、 目指せ五輪!!
今はタイム縮めるため皆逆手です。
僕の基礎スキー時代は順手でポールに入ってました。 (逆手も練習したがイマイチ変だった)
逆手でポールに入った後の倒れたポールの音がなんとも言えずいいもんなんですよねー
(あの倒れた音と次のストックを突くタイミング、体の動きがバッチリ合うとタイムが上がる)
花を愛でながらゆっくり下りました。
で無事下山。
お疲れさまでした。
以上です!
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以降、 明日登る山に向け林道を走り久しぶりに宿に泊り真っ昼間から鋭気を養い、
(ビール飲んで体を休めた、 とも言う)
明日に備えました。
明日も晴れますように。。