「快走爛漫Ⅱ」

アウトドア大好き人間です。 (since2005.10) 

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2013年08月04日 17時26分53秒 | 徒然
   お暑いですな。     ここらでちょっと一服。。

   

 
   どお?    少しは涼しくなりましたか。

   でも心は熱く!    

   そう、  やるしかない。       力を入れろ、  魂を込めろ。




悪沢岳、 赤石岳

2013年08月03日 20時11分25秒 | 山歩き

 「悪沢岳」

   7/14(日)の登山日記参照。


 「赤石岳」

 私はそれを金峰から、瑞牆から、恵那山から見た。 その頂上に私が立ったのは十月の末であった。
 雲の切れ間にしばらく富士山が見えたほか、広い展望は得られなかったが、それでもなんとなく一時間も
 いて、なお去りがたい頂上であった。
 
 小赤石から振り返った赤石岳頂上の、白雲を吹きつける風のなかに立った毅然とした姿は今もって忘れられない。

                              深田久弥  「日本百名山」  より抜粋引用。

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 8/1(木) ~ 8/3(土)

    
 夏休み第一弾で南アルプスに行ってきました。
 この前悪天候で撤退した、 悪沢岳、 赤石岳に登ってきました。 

 天気予報と相談し、 この日が最善と思い決行しました。
 
 それと、、  山友は皆あちこち登っていた。 そんな彼らを自宅で指をくわえてジーッと見ていたボク。
 やっとボクの出番がきました!!   待ってました状態で行ってきました。  (^^v

 山ちゃんは常念、Mさんは仙丈甲斐駒、Tさんは八ケ岳、MOMIさんはアメリカカナダロッククライミング遠征。


 ハイ、  もう一度言わせていただきます。   

 「ボクの番がきました!!」    


 前夜、またまた真夜中の極細真っ暗林道を走り畑薙ダム夏季臨時Pへ2時着、仮眠。
 今回はそんなに怖くはなかったです。  2度目ため少し慣れたのかも。  
 そして思ったより早く着いた(実際はこの前と同じ時間着)感じがした。

  (今回はキレイな景色が多かったので大写真を載せます。  m(__)m )


 3週間ぶり。
 

 

 初日の天気は曇りのち晴れ。  空気もカラッと乾いていて明日も期待できそうな天候。

 この前コソ練したので (笑) コースと時間は頭に入っている。 
 今日は百枚小屋 (爆) までの移動だけ。  なので努めてゆっくり登った。

 心地よい風が抜ける。
 

 悪沢くん、 やっと会えたね。    (コース途中の見晴らし台より)
 
 前回とは打って変わってすこぶるいい天気♪

 ゆっくり登るもこの前と同じ6時間で到着。
 

 千枚小屋 (本館) から離れた素泊まり小屋の百枚小屋 (別館) へ。

 百枚小屋、 もう慣れたよ。 (笑)

 さすが夏山シーズンイン。  前回よりはるかに多くの登山者で賑わっていた。 
 中でもおばさんパワー炸裂でした。 そんな喧騒を離れボクは静かな素泊まり小屋へ。。

 

 睡眠不足もあってか家から持参のビール飲んでおにぎり食べて18時過ぎ爆睡。   

 明日もよろしくね。
 

 この前みたいな暴風は吹いていない。    おし、  明日は大丈夫だろう。。。      


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 8/1(木)    ド・快晴!!   

 おはようござい♪
 

 睡眠バッチリ、 お月様も祝福してくれている。
 

 今日は長帳場のため4時スタート。 

 ほどなくして千枚岳一番乗り!  他者来るまで少し待って写真を撮ってあげました。
 

 これから歩く山並みが赤く燃えている。    ボクの心も燃えている。
 

 3週間アナタを待ってました。
 

 指先に何かいるんです。。
 

 クゥクゥ、、  ピーピーと。

 雷さまのお通りだーい♪
 

 この親雷の他、 チビ雷が4羽。   そのチビ雷のちょこまか歩く姿がカワイイのなんのって。  

 って、 おいおい、、   雷さまを見た夜は決まって夕立なんですけど・・。
  
 数年前の裏表縦走最終日の燕テン場の真上真横の大雷ドシャ降り夕立は今でも忘れない。 
 その後も親子雷さまを見るとその日のテン場は決まって大雷。  きっとボクにお礼を言っているのだろう。

 カッコいいぞ、 オレ。   足5mくらいありそうじゃん。      行くぜ悪沢。
 

 振り返る。  丸山に後続の登山者が。
 

 今日はボクがトップ引き、  なんと気持ちがいいのだろう♪

 頂上直下のロックガーデンを過ぎれば、、
 

 ド・快晴!!
 

 今回はキッチリ決めさせていただきました。   

 そう、、   倍返しさせていただきました。

  (どこかで聞いたセリフ・・ )

 この前の暴風大ガス大会とは全然違う、 やっぱり晴れが一番です。   ここで大休止。

 360度の展望。   前には赤石と聖、 後ろには塩見、 間ノ、 仙丈、 北岳がハッキリと。

 で、、  遠くに・・。
 

 アナタはどこからでも拝めますね。
 

 朝日とアナタに手を合わせました。      「ここに連れて来てくれてありがとう」


 さて行くか。   あの稜線へ。    あの3,000m級の空中散歩へ。
 

 悪沢東岳からの下りはちょっとしたザレが続いた。  

 ほどなくして中岳非難小屋着。   こじんまりとしたカワイイ小屋だ。
 

 小屋番さんと立ち話し。

 3週間前の海の日の土曜、暴風で東岳で撤退し下山した旨伝えると、、
 今年は天候が変で、 あれ以降ずっと暴風で気温上がらずガスばかりだったと。
 今日が今まで一番いい天気、 空気が入れ替わったようだ、 そしてあの日は撤退して正解だと。

 小屋裏手にある中岳へ。
 

 小赤石岳がグッと近づいてきた。
 

 懐かしい三伏峠との分岐にザックをデポし前岳へ。
 

 念願の荒川三山制覇!!      地図や標識は荒川岳になっている。  何でかな??

 この標識の後ろは大きくキレ落ちている。 
 その斜面もトラすれば小河内岳を経て三伏峠へ。 
 いつかは長大な南アルプスの破線をつなげてみたい。

 この前も書いたが、 南ア南深部はじっくり歩く山域だ。
 懐が果てしなく深い、 そして厳しい。   もっと鍛えてからじゃないと南アに叱られるな。

 いつの日か黒戸から入って光へ抜けたい。   そんな山行を夢見て みかも山で鍛えよう。   

 先へ。

 ここから急峻な稜線は歩かず斜面を横切ります。
 

 この斜面、 大昔の氷河の後で大カール。    下から見上げるとその迫力はスゴイものがありました。

 目の前に突如現れた大お花畑。  実はこのお花畑も今回の目的のひとつでした。  やっぱり晴れてなんぼです。

 

 それではどうぞ。。     ミヤマキンポウゲ、  チョウノスケ、  クロユリたちの共演乱舞です。

 

 

 

 

 

 

 写真だとその半分も伝わらない。   現地実物は声が出ないほど斜面いっぱいに広がる花畑です。

 皆さんすれ違い様に 「こんなん見たことない」  「気が狂いそう」  「山ヤやってて良かった」  等。。

 実際ボクもこの目で見て納得です。  男のボクが見てもその綺麗さ、可憐さ、 その素晴らしさに感動しました。

 ホント、 山やってて良かったーと思える一瞬です。     ここに来ないと見られない。
    
 ボクの知る限りその雄大な立地場所(そうそう行けない)含め、 この広さは日本で一番の花畑だと思う。
 今のこの時期しか見れらない。   山ヤの皆さん是非一度、 自分の目で確かめてください。

 「スゲー、 スゲー」    としか声が出ませんから。    

 荒川小屋が見えてきた。  腹減ったので何か食べよう。
 

 

 冷たい水を補給し大休止。    (水は小屋下数分の所にジャンジャン出ていた)

 実は小屋着前に風に乗ってカレーの匂いが漂ってきたのだ。     ← 小屋の確信か?? (笑)

 ってことで、、
 

 これ食べるしかあんめえなあ。      どれどれ・・
 

 大正解!!      スゴクおいしい。   ここのカレーライス ◎です。

 テラスで靴と靴下脱いでストレッチ、 大の字に寝転び大休止。   陽が当たりポカポカで眠くなっちゃううね。

 今日は大快晴、 この山容をじっくり味わうよう努めてゆっくり歩いた。  なのでこの寝転び大休止も気持ちよかった。 

 泊縦走登山。  ホントじっくり歩けていいね! 

 ここがよくレコに出てくる荒川残雪時のトラ路のようだ。  なるほど下は遥か谷底までまっしぐらだ。
 

 真っ直ぐ突き進む。
 

 

 ここから小赤石岳までの急登はキツカッた。    ここまで6時間半、 足が上がらなくなってきたし。
 

 振り返る。   眺望は抜群です。
 
 右が悪沢(東岳)、 左が中岳と前岳、  急斜面中ほどが大お花畑、 そして赤屋根がカレーハウス荒川。 (笑)

 急登を終えて乗っ越した所でお疲れさんのクゥクゥ声が。。     ま、 まさか・・。

 再登場ー!
 

 どおりでさっきから雲行きが怪しくなってきたと思ったら。   こりゃあ今夜は確定のようだ。   

 赤石岳が見えてきた。   
 前方者とは昨日から抜きつ抜かれつの神戸からの方で、 今夜は百間洞(ひゃっけんぼら)テン泊だそう。

 

 赤石小屋 (大倉尾根) への分岐でザックをデポし赤石岳へ。
 

 ジグザグ25分詰めた後のご褒美が・・

 

 3,000m稜線空中散歩の〆です。  待望の赤石岳です。  神戸の方と写真撮りっこでヤッター三唱!

 頂上直下にある非難小屋に泊り、 名物酒豪の小屋番さんとハーモニカ奥さまとじっくり酌み交わしたかったが今回は諦め赤石小屋へ下山。

 次回はザックに魔法の水背負って再訪しようと決めた。  
 ホント次回はここだけを目的に登ってもいいなと。 連泊してお花畑往復&荒川カレー&痛飲大会で。 (笑)

 「お山のテッペンで月見ながらハーモニカ聴いて酒を呑む」     嬉しい宿題がまたできたよ。

 下るか。
 

 夏雲湧き立つ。
 
 
 でも不思議と今すぐは降らないと思った。  空気がそんなに湿っていなかったから。 

 あの下まで。
 

 この瞬間に縦走は終わったと思った。   あとは小屋まで下るだけ、 終わったな、 と。

 今日一日の素晴らしい景色と花とおいしいカレーを思い出しながらじっくり時間をかけて下りました。

 富士見平着。     悪沢岳は雲の中。
 

 ここから小屋まで30分、 あとは樹林帯を下るだけ。   
 ここで最後の景色を目に焼き付け、 そして今日一日の出来事にありがとうございましたと一礼しました。

 こんなじっくり歩きもいいーネ♪

 とてもキレイな赤石小屋着。    ここも中高年 (自分も) の登山者でいっぱいだった。
 

 が、 これまた自炊組はちょっと離れた薄暗い別館へ。。

 どうよこれ、 この雰囲気。    なにか出そうなんじゃ? (爆)
 

 ま、 どこだって寝られるよ。  雨風凌げりゃなにも文句は言わない。

 ほら、 ご覧のとおり、  南アを知り尽くしたモノホン屋さんがいるっしょ♪
 

 家から持参の生ぬるいビールをグイッとな。
 
 山中では熱燗ビール以外だったら(そんなんあるか)何だってOKさ、全然気にしない。  高気圧だから酔うの早いし。

 高気圧ボーイ♪    (30年前)

 今日は11時間よく歩きました。    沢山の花や快晴頂上を踏めて大満足でした。 

 あっ、 そうそう、、   高気圧ビール中 外はドシャ降りだったことを付け加えて・・   おやすみなさい。。


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 8/3(土)    晴れ。    (雲多し、 湿気あり)

 おはよー。    今日は椹島登山基地まで下るだけ、 下山バイトです。

 展望の効かない樹林帯を下るだけなので8時発バスに間に合うよう早々に下山した。

 お世話になりました。
 

 この時間、小屋前にはボク以外2名。  下るのボクだけ。    何から何まで真っ暗闇じゃござんせんか♪

 闇が好きなボク(笑)、 ナイトハイクも慣れたもんだよ。     (初見の道、 実は少々怖ゎー (^^; )

 そんな真っ暗な下山路、 昨夜の雨でぬれて滑る根っこや雲の巣とお友達になりながら降りていきました。

 

 

 大倉の森は5時を過ぎても薄暗かった。  前後に絶対人はいない、 なんだか逆に嬉しくなってきた。
 この尾根を今ボクは一人占めで歩いている、  そう思うと朝の静寂さと相まって清々しく思え歩いた。

 やっと朝日が差し込んできた。
 

 沢の音が近くなってきた。    段々終わりに近づいてきたようだ。

 オシ、  終わらせるか。
 

 フム、  終わらせた。
 

 一周完了。
 

 8時発まで時間たっぷり。  実はこれも計算してた。  ここ椹島でまったりしたかったのだ。
 前回の下り完了後の即バス発車は展開早過ぎで余韻に浸る暇もなかったから。

 

 今回はここでボーっとしました。

 朝の椹島。  静かで鳥の鳴き声しかしない。  
 誰もいない水場で頭から水をかぶりシャツ脱いで体拭き。
 朝日を浴びながら十分なストレッチ。 靴脱いで裸足になって長イスに寝転び目を閉じる。

 「悪沢、 赤石」    昨日の大景観が瞼に甦る。

 120%  たいへんよくできました、 ◎
 

 4分遅れはご愛嬌。  前回と同じく貸切りです。
 

 ただいまー。
 

 またまた井川茶をいただきました。   温かくておいしかったです。

 お疲れさまでした。。
 


 南ア南深部、 いいよ。      何がって?   行ったらわかるよ、  感動が待ってるよ。

 “ボクの番”  ここに完了。


 以上です!


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 【後記】


 南アルプス南深部、 悪沢 ~ 赤石縦走。    まさにテッパンのコース、  最初はこれでいい。
 
 その良さが少しだけわかってきました。  次回はその良さをもっと知ろうと思う。

 久しぶりにガッツリ歩きました。   面白かったー。   しっかし雷親子には今回もまたやられたぜ。

 今回泊った素泊まり小屋は冬季非難小屋として解放している。 行くかどうかは別として、その状況も確認
 できたので大いにプラスにもなった。   (毛布や簡易シュラフの存在も確認できた)

 下山後楽しみにしていた白樺荘の温泉は10時からのため今回は諦め帰宅。
 帰りの高速はやはり用賀ICまで渋滞13kmの表示を見て前回同様 御殿場ICで降り
 関越でと思ったのだが、そちらも13km渋滞のため今回は中央道~首都高~東北道で帰りました。

 畑薙ダム ~ 椹島登山基地。     アプローチ遠すぎて逆に面白い。  また行こう。 


  悪沢赤石
 



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