中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

秋の季語2題

2007-09-19 08:54:52 | 身辺雑記
 南京は重慶、武漢とともに3大火炉(かまど)と言われるくらい、夏が暑いので有名な所である。南京に行く前の8月末の当地は暑かった。これでは南京はどんなに暑いかと思っていたが、もう秋の気配があり風は涼しかった。帰国したらやはりまだ暑い。それからも暑さが続き、数日前からやっと秋の気配が感じられるようになった。相変わらず日中は暑いが、それでも秋の残暑という感じになったし、日が傾くと空気は涼しくなる。いつの間にか蝉の声は聞かれなくなり、夜になると虫がすだくようになった。「南京の旅」は休んで、身近な秋を2つ。

鱗雲
 朝、空を見ると青い空に鱗雲があった。鰯雲、鯖雲、羊雲とも言う秋の季語になっている雲だ。


 俳人の加藤楸邨の「鰯雲人に告ぐべきことならず」は知られた句らしく、いろいろ解釈があるようだが、私には何やらよく分からない。

 いずれにしても、やっと秋が来たなと思った。



朝顔
 小学校の低学年の子どもの夏の宿題によく使われるし、実際真夏の朝の朝顔にはすがすがしい風情があるので、何となく夏の花という気がするが、これも秋の季語だ。
  
 近所のSさんが育てている朝顔。花は小ぶりでなかなか気品のあるものだが、名前は知らないとSさんは言った。親しい人に分けてもらったということだ。種子ができたらくださいと頼んでおいた。調べてみると「モミジバアサガオ(紅葉葉朝顔)」と言うもので、熱帯原産の蔓性多年草。「昼間に咲く」とあった。


葉が普通の朝顔と違う。紅葉葉の名の由来だ。





近所の家に植えてある朝顔。


 これは前に花好きの卒業生のH君夫妻に分けてもらったのだが、いつの間にか絶えてしまった。普通の朝顔と違って多年生で、種子は作らない。H君の家ではかなりはびこっているらしい。根元のあちこちから芽を出して広がるとのことで、それを掘り出して分けてくれたようだ。


この家のものはまるで蔦のような茎が捩れ合っている。草というよりも木である。


 H君に名前を聞くと、沖縄にもあるようで「リュウキュウアサガオ」で検索するように言った。調べてみると「オーシャン・ブルー」とあり、ケープタウン・ブルー、クリスタル・ブルー、イリオモテアサガオ(西表朝顔),リュウキュウアサガオ(琉球朝顔)、シュッコンアサガオ(宿根朝顔)などの別名があり、亜熱帯原産のノアサガオ(野朝顔)の突然変異亜種とあった。