稲の被害

　記録的な豪雨が秋田、岩手両県で降り、死者、行方不明者も出た。堤防決壊によってちょうど収穫前だった水田が冠水し、稲が土砂に埋まった所もある。

　川が氾濫し水田などが水に使った様子を伝える新聞記事。秋田県内では泥水をかぶった水稲の面積は約7,100ヘクタール、東京ドーム約1,500個分と言う。大きな被害である。
　　朝日新聞9月19日付朝刊。


　　後２、３日したら刈り入れの予定だったという農家もあるようで、籾播き、水田の耕作、田植え以来、ずっと成長を見守って収穫を心待ちしていた農民達の落胆、失望はいかばかりか。どこに怒りをぶつければいいのかとただ呆然とするばかりだろうと想像し、心から気の毒に思う。この災害列島では、本当に災害はいつどのような形で襲ってくるか予測もできない。

　　収穫も近い近所の水稲。幸い今年も台風は来なかったし、洪水が起こるような土地ではないから、無事収穫を迎えられるのだろう。これまでの苦労が報いられるのだから、秋田や岩手の被災農民に比べると幸せなことである。