中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

迷子になったインコ

2008-05-28 08:24:15 | 身辺雑記
 千葉県流山市の路上でインコの1種のヨウムが警察官に拾われた。このヨウムは警察で飼い主の名前や、住所を番地まで正確に話したようで、それで無事飼い主のもとに戻されてめでたく決着したと言う。

 このヨウムというインコはアフリカの鳥で、比較的上手に言葉をしゃべるのでペットとして人気があるようだ。飼い主は、あまり飛ばないので油断していたと言ったそうだが、2年程前から自分の名前や住所を教えていたことが思いがけなく役立ったようだ。ヨウムは警察官に飼い主を知らせるつもりで訴えたわけではあるまいが、何となくおかしく、可愛い感じがした。

 私は猫を飼うようになって10年ほどになるが、もちろん猫はインコと違って、言葉を教えても話すことはない。それどころか犬と違って私が呼びかける言葉にもほとんど反応しなくて、わずかに「おいで」と「どいて」が分かるらしい程度で、それも気が向いたらという感じである。俗に「猫は家につく」と言われるように、転居したりするとよく行方不明になるらしい。ある卒業生の女性が、娘が飼っていた猫を自宅に預かっていたが、ちょっと油断した隙に飛び出して、それっきりになってしまったと聞いた。そんなことで今飼っている猫が私が死んで息子にでも引き取られたら、卒業生の例のように飛び出してしまって、帰る当てもなく野垂れ死にでもするかも知れない。それは哀れでいとおしいことだと思う。だから、これはどうしても先に死ねないなと思っているが、猫はまだまだ元気で後10年近くは生きそうだ。そうなると私は80代半ばとなり、何やら覚束なくもなるが、まあ、なるようになるだろう、この子のために長生きしようと思っているだけで、私も生きる意欲が湧いてくるというものだ。