中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

秋が来た。

2010-10-08 08:00:08 | 身辺雑記
 今朝(7日)、部屋のガラス戸をあけたら、ひんやりとした空気に混じって金木犀の香りが漂ってきた。その香りを嗅ぐと「ああ、秋がきた」と嬉しくなった。

 これまでにもこの季節になると書いたように、私は金木犀が大好きだ。この香りを嗅ぐといつも秋が来たと思う。

 もう、50年くらい前のことになったが、生物部の顧問をしていた私はこの時期は部員達と忙しく文化祭の展示の準備をしていた。下校時刻になると揃って校門を出たが、西の彼方の六甲山の山なみの背後の空が赤く染まり空気は澄んで涼しく気持ちがよく、その中を部員たちと一緒に帰るのは楽しいことだった。そんな時に途中にある住宅から金木犀の香りが漂っていた。それ以来金木犀が好きになり、この時期になるとあの頃の光景がはっきりと思い出されるようになった。一緒に帰った部員達も今では60歳半ばになった。懐かしい想い出だ。

 向かいのHさんの家の庭の金木犀が色づいていた。この2,3日香りはしなかったから気が付かなかった。昨夜咲きはじめて香りを放つようになったのだろう。

     

 近寄ってみると開いている花はわずかだが、多くは蕾が膨らんで開花も近いようだから、これからしばらくはあたりに香りが満ちることだろう。良い季節になった。