中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

孫娘からの電話

2010-10-21 09:38:09 | 身辺雑記

 夜、孫娘から電話があった。一番上の子からだと思って、しばらく話していたが、どうも何か話が食い違う。お父さんはお酒を飲んで寝ていると言うので「ユリコはお酒を飲むのか」と聞くと「さあ、飲むと思うよ」と答える。何かおかしいと思った途端、はっと気づいて「あんたはマリコか」と聞くと「そうよ」と言った。妹のほうだった。

 

 ユリコとマリコの姉妹の声は最近ますます似てきた。顔を合わせて話すと違いは分かるし、こちらからかけると区別はつく。今回もマリコだったと気が付いてからは、確かにマリコの声だと分かった。マリコから電話してきたのは初めてだったし、「こんばんは」と言うだけで名乗らなかったから姉のほうだと思い込んでしまった。

 

 親子やきょうだいの声はよく似ると言われる。私と長男は今でもそうだが、以前から似ていると言われた。あるとき私が不在の時に電話がかかってきて学生だった長男が出ると、担任している生徒の母親からで、電話が通じたとたんに「あ、先生でいらっしゃいますか。私は○○の母でございますが・・・」とぺらぺらとしゃべり出した。息子は面食らってしまったが、程よい切れ目のところで「あのう、息子なんですが」と言うと相手は驚いて恐縮し、詫びを言って切ったそうだ。

 

 父と仲がよかったすぐ下の叔父は、顔つきも声もとてもよく似ていた。父の死後にその叔父と会うと、あまりに父の面影を髣髴させたので、たまらなく懐かしい思いがしたものだった。顔つきが似るのは遺伝だろうが、声が似るのもやはり遺伝によって声帯などの発声器官が似るからだろう。

 

 高校2年生のマリコがなぜ初めて電話してきたのか分からなかったので聞くと、「別に・・・。掛けてみたかったから」と言ったので嬉しくなった。通っている滋賀県の野洲市にある高校に近い大津市の、近隣の高校生達で作っている吹奏楽団でサキソフォンを吹いているので、そんなことなど取り止めもなく話したが、電話を切った後は何かほのぼのとした気持ちになった。孫というものはいつまでも可愛く良いものだ。