中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

政治家の感覚

2010-10-13 09:28:35 | 身辺雑記

蓮舫行政刷新担当大臣は、国会内でファッション雑誌の写真撮影に応じ、高級ブランドの洋服を身につけた蓮舫大臣の写真が雑誌に掲載されたとのことだ。雑誌は「VOGUE NIPPON11月号で、巻頭特集として国会内の階段でポーズをとっている蓮舫氏の写真を掲載し、同誌のホームページでは「国会議事堂でのファッション撮影を敢行!」などと記されていたと言う。

 これに対して参議院議院運営委員会の理事会で、野党側からは「私的な営利目的の写真撮影を国会内で行うのは、不適切だ」という指摘が出され、民主党の執行部は厳重注意した。蓮舫大臣は記者会見で、「国民から政治に高い関心を持ってもらうことは非常に大切で、国会議員は、街頭演説や集会など、さまざまな手段で情報を発信している。その1つの手段として雑誌の取材に応え、掲載してもらうことは大切」と言い、そして、「撮影は正式な手続きを経て、立ち会いの下で行われたが、撮影場所が不適切だと懸念を抱かせたとすれば、まったく本意ではなく、率直におわびを申し上げる」と述べ、陳謝した。

 

「陳謝」の様子をみたが、この人の表情がそうなのか、何かしれっとした感じで「率直にお詫び」しているような感じではない。それに、「さまざまな手段で情報を発信する1つとして雑誌の取材に応え、掲載してもらうことは大切」ということは間違ってはいないだろうが、ファッション雑誌に写真が掲載されることが政治家としての情報発信になるのか、どうも理解ができない。この女性政治家は以前からあまり好きではないが、それはともかくとしても饒舌を弄してつべこべ言うものだと不愉快に思った。

 

その一方で、蓮舫大臣は「撮影は正式な手続きを経て、立ち会いの下で行われた」と言うが、国会議事堂内では個人の宣伝や商業目的の撮影は禁止されているそうで、蓮舫大臣側は「国会活動の記録のため」と申告していたと言う。高級ブランドの服で国会内の階段でポーズをとったそうだが、何が国会活動だと言いたくなる。民主党の参議院国会対策委員長が、記者会見で「蓮舫氏は『政治活動の一環だ』と言っているようだが、一般的に見てどうなのかということに気をつけなければならない」と言ったのは至極当然のことだ。

 

自民党政権以来、何か問題を起こした政治家の陳謝や弁明を何度も聞いてきたが、多くの場合心から反省しているような印象がなく、政治家の感覚というものはこんな程度かと思わされたもので、蓮舫氏の場合も同じだ。政治家のすることが何でも政治活動になるわけではない。そのあたりを政治家自身がわきまえないと、議事堂でファッションモデルまがいの行動をしたり、議場や委員会で低劣な野次を飛ばすことまでもが政治活動になってしまう。