中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

市役所に放火

2013-07-16 15:03:21 | 身辺雑記

 私が住んでいる市の市役所の1階が、63歳の市民の男に火炎瓶やガソリンで放火され約2200平方メートルを焼き、職員や来庁者ら計6人が煙を吸い込むなどし、病院に搬送されました。 

 この男は自宅マンションの固定資産税を滞納して、預金通帳などを差し押さえられたとして、税収納課の窓口に「生活ができない」と抗議していて次第に激高して犯行に及びました。職員によると、男はガソリンのような液体が入ったポリタンクと火炎瓶を入れたバッグを持って午前9時30分ごろに来庁したそうですから計画的な犯行でしょう。男は最初に火の付いていない火炎瓶をカウンター内に投げ込み、液体を床にまき散らした後、火の付いた2本目の火炎瓶を投げ込み、その際に「俺の人生めちゃくちゃや。お前らが差し押さえるからこうなったんや。俺の答えはこれや」と叫んでいたといいます。 

 男は、1995年に現在居住する自宅マンションを購入しその直後から固定資産税を滞納していたとみられ、2003年8月と12年6月に市に自宅を差し押さえられていました。そのためたびたび税収納課を訪れ抗議を繰り返し、時には窓口の職員を脅したりもしたそうです。 

 まったく理不尽なことで、まじめに職務を遂行しているだけの職員こそいい迷惑です。全国的にもこのような抗議や脅しは少なくないようで、大阪市の橋下市長のようにとかく公務員を叩くことで人気を博すような者がいますから、住民の間に公務員を敵視し見下すような風潮があるように思います。 

 市は14日、事件による市庁舎の建物の被害額が1億4700万円に上るとの見通しを発表しました。建物の構造に被害があった場合、額が増える可能性があるそうです。この男のように還暦を過ぎてなおこのような公共の安寧と秩序を乱し、大きな損害をもたらすような粗暴で無分別な行為は厳しく罰せられるべきでしょう。