米国オハイオ州クリーブランドで53歳の男が2002年から04年にかけて、14歳と16歳、20歳だった女性3人を拉致して10年以上自宅に監禁していたという非道なものですが、この男の不在時に1人の女性が脱出して事件が発覚しました。今月になって裁判所は被告に対して仮釈放がない終身刑に加えて禁錮1000年とする有罪判決を言い渡しました。
禁錮1000年とは現実離れした刑ですが、米国では起訴した罪状の1つ1つに刑を当てはめるのでこういうことになるようです。犯した罪の重さを示しているのでしょう。この男の罪状は937件あり被告は死刑を回避するために検察と司法取引をしていました。この司法取引というのも日本にはない制度ですが、「被告人と検察官が取引をし、被告人が罪状を認めるか、あるいは共犯者を法廷で告発する、あるいは捜査に協力することで、求刑の軽減、またはいくつかの罪状の取り下げを行うこと」です(Wikipedia)。
司法取引はともかくとしても、罪状ごとに量刑を科すことはいいのではないかと思います。仮釈放なしの終身刑に禁固1000年と言うのは、それだけ被告の罪の重さを表しています。日本でも、例えば婦女暴行などは、1件づつに量刑してその累積で刑期を決めれば。場合によっては何十年と言う刑になるでしょう。それでいいと思います。
また「仮釈放なしの終身刑」というのも考えるべきです。私は死刑制度存続論ですが、もし死刑を廃止するならばぜひもうけてほしいものです。