昨年より12日、平年より3日遅く、近畿地方は6月9日に梅雨に入った。家のすぐ近くにある田んぼには水が取り入れられた。いよいよ田植えの季節の始まりである。
田に水が入り陽が落ちると、急に蛙が鳴き始める。クァッ、クァッ、クァと鳴き声が水面に反響して涼しげだ。この蛙は何だろう。30年まえにこのあたりに越してきたときには、ツチガエルやヌマガエルがいた。どちらも褐色の小さい蛙だが、田に水が入るまでは姿は見せないのに、水が入るとどこからともなく現れて大きな声で鳴いた。今はもう姿が見えないから、残っている蛙と言えばアマガエルだろう。これも大きな声で鳴く。かつて新婚時代に住んでいた所には水田がたくさんあり、水が入るとおそらく何千、何万という数だったろう、一晩中蛙の鳴き声が空に響いていて、それを聞くのが好きだった。あの頃の蛙はツチガエルやヌマガエル、アマガエルなどよりはずっと体の大きいトノサマガエルヤダルマガエルで、それだけに声も大きかった。
身近の蛙の種類も数も減って久しい。トノサマガエルやダルマガエルがまず姿を消していき、水質の悪化に比較的強いツチガエルやヌマガエルが残ったが、それも消えてしまった。蛙がいるということは自然環境、とりわけ水質が良いと言うことだ。開発が進むにつれて蛙たちのすみかはなくなってしまった。蛙大好きの私としては寂しい限りだ。
ツチガエル(インタネットより)
田に水が入り陽が落ちると、急に蛙が鳴き始める。クァッ、クァッ、クァと鳴き声が水面に反響して涼しげだ。この蛙は何だろう。30年まえにこのあたりに越してきたときには、ツチガエルやヌマガエルがいた。どちらも褐色の小さい蛙だが、田に水が入るまでは姿は見せないのに、水が入るとどこからともなく現れて大きな声で鳴いた。今はもう姿が見えないから、残っている蛙と言えばアマガエルだろう。これも大きな声で鳴く。かつて新婚時代に住んでいた所には水田がたくさんあり、水が入るとおそらく何千、何万という数だったろう、一晩中蛙の鳴き声が空に響いていて、それを聞くのが好きだった。あの頃の蛙はツチガエルやヌマガエル、アマガエルなどよりはずっと体の大きいトノサマガエルヤダルマガエルで、それだけに声も大きかった。
身近の蛙の種類も数も減って久しい。トノサマガエルやダルマガエルがまず姿を消していき、水質の悪化に比較的強いツチガエルやヌマガエルが残ったが、それも消えてしまった。蛙がいるということは自然環境、とりわけ水質が良いと言うことだ。開発が進むにつれて蛙たちのすみかはなくなってしまった。蛙大好きの私としては寂しい限りだ。
ツチガエル(インタネットより)