ライトフロウズノウト 今日の1ページにようこそ
大寒 真冬の気候の日々が
続くようです。
どちらかいうと寒がりの私ですが
空気がきんと張って冷たいのを
肌で感じるのは嫌いではなく、
空が澄んで穏やかな天気の日などには
そのすっきり引き締まる感じが
心地よいと思うときもあります。
ここに越してから最寄りの駅に向かうときに
いつお正面に見えている生駒の山は
寒そうに色褪せた冬の緑色
けれど日差しは少しずつ日ごとに
明るくなるのも感じられるこの頃です♪
1月の音の詩、「雪」の詩になり
先週来の大雪~雪害のニュースがたくさん
聞こえてくるなかでちょうど
見直し作り直しを何度かしていて
詩を書いている場合かなと少し迷いましたが
言葉遊びでできたのではなかったので
いつものように、大方納得できるまで
言葉の入れ替えや置きなおし(推敲というような作業)
をしておりました。
本当に雪は、しっかり積もった景色を日常では
めったに見られない場所に住んできた私には
白い雪がチラチラ落ちてくるときは
それが空からの贈り物のように
思えるときもあるのですが、
雪の厳しさ危なさに直面することのある地方の
かたがたには大雪は生活の安全に関わる、
時には命がけでも対処するべき
ものでありますね。
雪による暮らしの支障が少しでも早く
解消されていくよう願います。
さて、そして毎月ほぼひとつ作ってblogの
空間に放している12か月の詩、
(お読みくださる皆様に感謝)
ここ一年は音のテーマ、自分で決めて
あと半年くらい…かな?一月は去年一昨年のように
二つできました。
もしよければお付き合いください
【 1月の音の詩Ⅰ:白い真冬の音がつもる日 】
雪のなかに
わたしは私の影をみる
音もなく降る
雪花に包まれ
仄かに光る
銀灰色の
輪郭をもつ
淡い影
いつか雪はやむ
幻は残る
わたしの心に
重なり寄り添う
その影は私
それともあなた
しんしんと
降り積もる雪
白の世界に
すべてを閉じ込め
隠してしまう
雪の回廊
どこか遠くから
微かな呼び声
まやかしで
描く画像は
雪のスクリーンに
映らない
知らないひとは
見えない迷路に
囚われ彷徨う
静かに深く降る雪は
電子の音が
知らないリズムを
落としてつもる
白い真冬の
音がつもる日に
あなたの声と
私の影が
交わす言葉の
不思議な余韻
【 一月の音の詩Ⅱ:雪の夜の夢 】
雪の降る夜に
私は明るい
夢をみる
降り積もるにつれ
色のすべては
白と銀と宵闇の色に
覆われていく
呼びかける声は
雪に遮られて
届かない
だから今は
ただひとりだけの
夢をみる
呼吸と鼓動
身裡に抱いて
映す夢の香
心の奥に
創りたいのは
春の色たち
イメージは自由
けれど
知っている
許されるのは
零度の透明
異質の融和
闇に光る白
六花舞い降りる
真冬の夜に
明かりを灯し
今はまだ
誰にも言わない
夢を紡ぐ