ライトフロウズ ノウト:Lightflowz-Note

音の和 彩の波 響き合う
五感豊かなひとときを♪ 

【 十二ヵ月の風の詩: 六月 蛍舞う夜 】

2022-06-24 | 十二か月の月の詩

ライトフロウズノウト 新しい 1ページにようこそ♪

 

気が付けば夏至を過ぎて

一年の半分は終わろうとしています。

 

梅雨の中ごろではありますが

晴れるともう真夏に近い暑さ、

 

それでも景色の色合いには

まだ季節始めの新鮮さもあり

「夏」という言葉から連想できる楽しいこと

色々への期待感も湧いてきます♪

 

しかし、FacebookとInstagramに少し書いたのですが

うちの夏休み的な旅行は

今年の家族の予定に合わせた結果

6月上旬に早々と行ってしまったことになりました。

(金沢~加賀温泉

その他にも、今年は個人的に5~6月に珍しく

複数回遠方の用事がはいり宿泊もありだったおかげで

今なんとなく季節感がおかしい感じがしています。

いつも梅雨明け~真夏何していたっけ…?

去年・一昨年は引っ越し前後と実家の家全体整理

でわりと家の中で時間をとり

余計に今年とのギャップがあるのですが、

 

これから出かけにくい気候になっていくのに

(そして暑いのに弱いへなちょこなのに)

今夏は新しい用事と行きたい場所やお会いに行きたい方がた

のことが次々浮かんできます。

そんな年回りかなと最近よく思います。

 

社会全体でこれまでコロナ用心のため

停滞してたものがが、今年にはいって動き出している、

その中に私もいる、ということもあります。

 

そして…出かけるor出かけない、とはまた別の

家の中の細かな環境のことで

あと一息しっくりこなくて

集中したいときにタイミングよくできない、という

ごく個人的で小さな困りごとがあったのですが

やっと今、解消しつつあります^^!

 

文章を書くのが遅い(読むのは早いけど)私にとって

”集中”は必要不可欠…そしてそれに必要な環境設定が

…我ながら条件細かいという自覚はありましたが(若干HSPタイプ気味)

それを再認識したのが昨春前後でした。

 

来年には少し落ち着いて、自分の内輪な作業~創作の時間を

増やそうと思っています。今年の”出かけるシーズン”ポイントを

しっかり押さえてから。とここまで書いて、風来坊モード?と

一瞬思ったのですが、今夏~秋に向けては行き先・目的が

わりとはっきりしていてちょっと違うように思う。

 

… と、独り言のようになっていましたが

ここまでお読みいただきありがとうございます。

 

blogタイトルの【 六月の風の詩 】は下に↓、

もしよければお付き合いくださいませ

幻でも会いたい誰か きっと

皆様にもいらっしゃることでしょう‥‥

 

 

【 十二ヵ月の風の詩: 六月 蛍舞う夜 】


夜風がひやりと

頬に触れていく



潤う宵闇

木々が呼吸を

始める時刻


ひとつ ニつ

暗がりに沈む

草むらの上に



すいと飛びたつ

小さな光


三つ 四つ

"あの子が帰って来たのかな? ”

ひとり言して

それらを目で追い

探すふりをする


五つ 六つ そうしてもっと

浮かんでは

消える

優しい明滅

誰かを呼んでる


穏やかな

魔法が満ちる

そんな気がする

蛍夜(ほたるよ)の時


終いと知っても

止まない想い


この子と決めて

蛍のひとつを

連れて帰っても

魔法が解ければ

明かりは消える


「違うよ ぼくは …

わたしもいつか

猫のすがたで帰ってくるよ」

微笑む面影

明かりが揺らいで

ほのかに照らす


風待ち月のひと夜の幻

触れることは

できないけれど


蛍火ほどの温もりは

心の中に

消えずに残る


もしも願いが

現し身のうちに

叶わなくても


私もいつか

幻になる


 蛍 いくつか

 音の無い舞


 その向こうから

 見ている瞳

 

やや静かめの蛍と川音の動画 

蛍の舞 動画

(YouTube「伊豆キャンプフィールドと清和県民の森の蛍」より)


【 十二ヶ月の風の詩: 五月  風の森で 】

2022-06-05 | 十二か月の月の詩

 

ライトフロウズノウト 新しい1ページにようこそ♪

 

このブログで十二か月の月の詩… に入っているのは

一年のテーマを決めて ひと月に概ね一つ、

と何故だか決めて作ってきた私の詩たちで

いちばんはじめは今見たら2016年5月開始、

今年で足掛け7年になりました。

月 時 水 光 音 声 の順番でここまで来て、

この一年は何にしようかなと少し前から考えてましたが

この1年は「風」にしようかなと思います。

ただ、これはいわゆる”自分ルール” でそれほどきっちりしておらず、

たまにテーマから外れていたり テーマはかする程度だったり

という感じです。

 

今回のように五月分を6月に入ってからのアップ、

ということも時おりあります^^;

 

…もしブログで掲載していなかったら…読んでくださる

皆様がいらっしゃらなかったら

これまで詩を書き続けていたかどうか。

 

お読みくださるかたがたの数はgoo blogのアクセスデータで

わかるので、ずいぶんと励まされてきました。

blogご訪問の皆様に、今改めて、心からお礼を申し上げます。

 

お陰様で昨秋 令和四年度の

伊東静雄賞(伊藤静雄顕彰会主催 未発表の現代詩の公募)の

佳作入選というとても嬉しい出来事に出会うことができました。

 

そして先月には五月晴れの好天の日に詩人の故郷 諫早市を訪ね、

所縁の地を伊藤静雄研究会・顕彰会の御方に

ご案内いただくという幸せな機会も得ました。

 

詩作には師匠は持たず、現在どこの団体にも所属しておらずの私

ですので、これからの創作に本当に大きな励みをいただきました。

 

そうは言いつつも何かが変わるのか、変わらないのか

はっきりとはわからず、ひとつだけ確かなのは

書き続けるということ、それでまたいつか…

その日が来るのか来ないのかもわからないけれど、まずは 

伊藤静雄賞 本賞・奨励賞を目標にしていきたいと思います。

 

佳作入選をいただいた詩は応募先以外のどこにも出してないのですが、

顕彰会のご了承あり、今夏、母校住吉高校同窓会の

会報誌に掲載されます。

 

いずれにしても言葉と音とリズム、そしてそれらが結ぶ

イメージと向きあう修練の楽しみはこれまでと変わりなく…

 

この”ノウト”に来られる皆様に これからも

お読みいただければこれ以上嬉しいことはありません。

 

五月の風の詩は、一行目で一時停止になり

一行目でこんなに時間がかかるのは初めてだなと

戸惑いながら書きつつやっとできてきました。

 

思っているイメージに仕上がる時と

少しずれてできる時、そのときの

”理想”のかたちに近いときと近くないとき

色々ありますが…

 

もしよければ今年の5月の詩をどうぞ

お読みください

 

 

【 十二ヶ月の光の詩: 五月 風の森で 】

指先に 触れる光の清しさに
ふと気づくとき
広がる視界

山風降りて
砂塵を払い
初夏の景色に
静音満ちる


指先に 触れる光の明るさを
挿頭 (かざ)してみるとき
表れる形

風渡り
森の木々鳴らす
葉擦れのさざ波
寄せては返す

幾つ聞こえる?
鳥たちの声


遠い記憶と同じ音の風
時の揺りかご
日と月のゆくえ

指先で燦めく光の
貴石のような
細かな遊色

彼方と此方
和して繋がる
果てない景色

夢見の映し絵
意識の不思議