ライトフロウズノウト 新しい1ページにようこそ
すでに二月に入っていますが
毎月ひとつ 作り続けている詩の
1月分ができたので更新します。
このところ遅れ気味…1年ごとにテーマを決めて、
次の5月からまた新しいのにしますがここ一年は「風」
なのですが、どちらかいうと一月のは雪の詩になりました
もしよければどうぞお付き合いください
寒い日 雪の日続くようなので
皆様2月も暖かくして気を付けてお過ごしくださいね
【 十二ヵ月の風の詩:1月 雪の繭 】
風のない夜に
降る雪は
さらさら しんしん
凍えた余韻を
重ね続ける
雪の音
聞くうち思いは
闇夜の中に
溶けてゆく
ひとり静かな
部屋の中
白いリフレインは
微睡みを誘う
夢の幻の
仄かな声の
密やかな問い
忘れない?
忘れるための
画像の記憶
見えない色の
波長を知るまで
心の底に
降り積もる雪
胡蝶の夢の
中にいるのは
私 それとも
あなたでしょうか
雪の繭の裡
眠り続ければ
時計の針は
ゆっくりと止まる
目覚めることを
やめた魂の
なんと多いこと
夜通し雪は
降り積もり
見慣れた辺りの
冬枯れの
景色のすべて
白と銀色の
覆いをかけた
朝の陽に
明かに映える
雪の絨毯
氷の粒が
さざめき光る
自然のみ技の
美しさ
時計の針が
進んだのは夢
それとも現
誰も知らない
心の底の
雪の繭の中