ライトフロウズノウト新しい1ページのようこそ♪
朝夕やや涼しくなりましたが
お昼は生駒界隈もまだ真夏の気温
虫の声の合唱はしっかり秋なのですが
皆様どうぞ日々気をつけてお過ごしください
一回よもやま話を書きたいなと思いつつ
月の詩のページばっかりになっておりますが
まずはなんとか更新を、ということで
七月と八月の分…
もしよければお付き合いください
【七月の山ぎわの詩:吉野賛歌Ⅱ】
山は緑に
照り映えて
連嶺さやかに
雲の影写す
河は碧く
悠々と流れ
白波巻いて
川音清く木霊する
その渓谷に
神龍住むとも
人は言う
太古の海の
記憶を深く
地に抱きつつ
古里守り
客人迎え
大和の国の
来し方行く先
見護り給う
【八月の山ぎわの詩:夏の影の奧】
午後の陽光は
明度を落とし
影は少しずつ
長くなる
日々の色彩を
親しく映す
山々の稜線の上に
夏の形の綿雲と
共に浮かぶ
羽のように薄い雲
夏至からそろそろ二月が経つ
緩やかに過ぎる
季節の名残を
瞼の裏に探そうとして
目を瞑るとき
手に触れる何もかもが
砂粒になり
散り去る幻をみる
その儚さは
幸せ
それとも不幸せ
この世の持ち物を
皆 捨てたとき
どんな姿に
なっている?
夏の影は
その手を広げて
視界の向こうを
遮っている