斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

審議会の委員の選出について

2014-01-05 20:30:44 | 政治
~まちづくりは人づくり~ ~人づくりはまちづくり~

12月議会定例会の一般質問で3回目にしてやっとニセコ町には現在32の
審議会があるということを知りました。
以前、これに関して一番責任ある立場の担当課長に尋ねたところ、
「審議会は各課で担当しているので、わからないし、答えられない」と
バッサリ切り捨てられた経験があります。
まちの憲法である「まちづくり基本条例」の中には
「情報の公開と共有」「情報への権利と説明責任」を掲げているはずです。

今回の町長答弁で公募制を採用している委員会が31%あるということですが、
委員会の内容によりますが、公募してもなかなか応募者が集まらない
ところが多いようです。現在公募委員の割合は12%ということでした。
あとの88%は行政側が個別に直接委員候補者選びに当たるようです。
結果、人選の偏りや委員の固定化、年齢層の偏り:60歳以上が多くなります。
充て職が35%もいるのに少し驚きました。

男女の割合は女性の人口の方が多いので、50%を上回っても当然です。
年齢に関してはその人口数の割合に応じても良いと思いますが、どうしても
20代から50代までの働き盛りの年齢層の確保は難しい問題もあり、60歳以上
は時間的余裕があり、比較的容易なようです。

2010年の国勢調査では65歳以上のニセコ町の人口比率は25.2%でした。
2013年から団塊の世代が65歳になり、今後も増え続ける傾向があり、そうすると
60歳以上の人口比率はもっと多くなるのではないかと予想しています。

今回やっと審議会の様子が少し見えてきました。いつも同じメンバーが
様々な委員会を担当して、ぐるぐる回っているような印象を受けます。
委員の中には「これまで何年もいくつ委員をやってきたかわからない」という方も
いました。いつも行政側からお願いの依頼をされているようです。
行政側にとって都合良く、強い味方になっているようです。

この様子を数年間見てきて、私は裁判員制度のように、政策決定においても
多様な一般町民の参加が本来のまちづくりには必要であり、これまで一度も委員会に
参加したことがなかった方々にも、自ら手を上げなくてもチャンスを広げていく
必要性があると考えています。