教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

この夏のクヌギまわり

2016年08月24日 | 生き物

毎夏楽しみにしているのはクヌギの樹液に集まる生き物を見ること。
ちょっと遠くの公園のクヌギ林に行けばいろいろ集まっていて
ワクワクするのですが、今年は遠出する余裕なく徒歩圏内の木のみ。


いつも見られるのはサトキマダラヒカゲ。少し前はカナブンとハナムグリが
いましたが8月も中旬を過ぎてからクロカナブンが出てきました。

ものすごい羽音!

皆を見事に蹴散らしたコガタスズメバチ。
至近距離で激しい動きをしたりして刺激したくないですが
いざ目の前にくると怖いですね~。絶対刺されたくないです。


違う日、もう少し明るい時間帯にアカボシゴマダラがいました。
今年もゴマダラチョウを見なかったな・・。5~6年ほど前は見たのですが
黒白の中型蝶といえば今ではアカボシゴマダラばかり。
上のものはアカボシゴマダラの夏型。


こちら白っぽいのはアカボシゴマダラの春型。
産卵場所を探しているようでした。白い部分が青緑がかっていて綺麗
なのですが、元来神奈川県にいるはずもないこの蝶が幅をきかし
在来種のゴマダラチョウはめっきり見ない、となるとあまり喜べない。。

幼虫、イモムシ嫌いの方はご注意


アカボシゴマダラの幼虫は黄緑色

ちょっと触角が可愛いとはいえない感じですが・・。
幼虫も蛹も、同じエノキを食草としているオオムラサキやゴマダラチョウに
本当に似ていて、競合しているのだろうなと感じます。
以前森で、この蛹をセロテープであちこちとめてあるのを見かけました。
よその森で生きていたもの、ましてや国外の生き物を放してはいけないのに!

根元が掘られて露出し乾燥していたりナタのようなもので傷つけられていたり。
夏のクヌギ林を歩くと楽しいはずですが、年々胸のもやもやがふくらみます。
近所の公園はあらされ放題で目も当てられない有様です。


クヌギの木のまわりに、こんな葉つき枝がたくさん落ちています。
高木で人間の手は届かないので何のしわざかな~と思っていたら


下草にこんな小さな虫がいました。ハイイロチョッキリのようです。
ハイイロチョッキリはクヌギなどの実に産卵して、葉のついた枝ごと
切り落とすのだとか。小さな体で穴あけ、産卵、切り落とし。すごいですね。

このところ家にこもりっきりだったので何だか調子がでない。。
汗をふきふき歩きまわって残りの夏を、太陽を味わいたいものです。


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